青春は血を使いながら生きていこうと思う   作:白花 遥

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作者です。
気分がいいので初投稿です(n回目)
朝イチから映画観るの気持ちよすぎだろ!ただまあ、健康が削れるからやるならみんな気をつけてね
そんじゃ、暇つぶしにぜひどーぞ


風紀委員なのに1番風紀乱してる気がする

揺れる感覚で頭が起きる。

寝ていたようだ。確かあの時、チナツ経由で風紀委員を呼んだと思うのだがどうやら体はまだ睡眠を欲していたようでそのまま気絶するように寝てしまったようだ。

そんなことを考えていると、ふと頭の感触が柔らかいことに気が付いた。風紀委員の車に乗せられているのなら硬いはずなんだが、柔らかい...低反発枕とまではいかないが押し返す感触がある。それに加えて温かい、まるで人肌に触れているよう、な...

そこまで思考が至った時、俺の頭は完全に冴え、目が開いた。

 

目を開けると、案の定というべきか見知った顔が視界半分の中に映っていた。

 

「...なにやってんだ?チナツ」

 

ため息混じりにそういうと、向こうも気付いたようでこちらに視線を向けた。

 

「あら?起きましたか、シロウくん」

 

火宮チナツ。俺と同じ風紀委員の一年生。よく能力のせいで怪我をする俺を手当てしてくる。俺としては能力を使えばすぐ治せるのだが、言っても聞かず包帯を巻かれる。

お節介といえば、それまでなのだが...よしんば善意を受け取らないのは男としてどうかと思うので甘んじて巻かれている。

わけなの、だが...

俺はどうして膝枕されているんだ...?分からん、小言を言われる理由は思い当たるが膝枕される理由は分からん...

 

「あー...お陰様で?まあいい気分で寝れたし、ありが、とう?」

 

「えぇ、シロウくんが元気なら何よりです」

 

「あーはいはい、膝枕サンキューな」

 

そう言って起き上がろうとすると、肩を押されてまた寝かされた。

 

「...ん?」

 

「いえ、着くまで時間がありますし、もう少し休んでいかれてもいいんじゃないでしょうか?」

 

あーうん、そうかぁ...いやいや待て。たとえ時間があっても男を膝枕させるなんておかしいだろ...とにかく起きなければ...

そう思い何度も起き上がろうとするが、その度に押し返される。かといってこちらとしても失礼だと思うので起き上がろうとする。その攻防がしばらく続く。結局諦めて、寝ることにした。

チナツが満足そうな顔してるのがなんかやるせない。

 

そうこうして、着いたようだ。それに即座に気付き俺も素早く起きる。

チナツ寂しそうな顔をしないで、こっちが気まずいから。

背面に受ける視線を無視しながら、先ほど捕まえたやつらを運搬していく。中には俺が爆破した戦車の中にいたのかアフロ髪をしている子もいた。すまんな

 

そんな作業が一段落し、やれやれと思いながら風紀委員室を開ける。

 

「失礼しまーす」

 

「シロウ、少し話があるのだけど」

 

部屋に入ると共に、斜め前から声をかけられる。プレッシャー、というより心配が主体の視線を向けられる。毎度無理する度に向けられるその視線にいたたまれなさを感じながら応答する。

 

「...はあ、はいなんですか」

 

「そんなに嫌そうにしないで、別に説教するわけじゃないから。じゃあ本題に入るけど、あなた、また自傷したのね」

 

「そりゃ、血を出せないと俺の能力フルで使えませんし...」

 

俺の能力”赤血操術”。呪術廻戦という作品において御三家のうちの一つ、加茂家に伝わる相伝術式だ。その能力は血をまさに、己の手足のように扱うことができるのだ。俺はこの世界にある神秘と呼ばれる生徒一人一人が持つ特異性のようなものの代わりにこちらをもらってきた。

だが、どうやら俺には血を出す場所がないようだ。だから己を傷つけることで血を出し、能力を使うのだ。血を操れば治療も出来るので不便とは感じないのだが、どうやら周りにとってはそう映らないようだ。

だから現にこうして心配な視線を向ける人物もとい、我らが風紀委員長空崎ヒナが聞いてくるのだ。

 

「その...最近の体調はどうかしら?」

 

「あーまあ、元気です。最近はぐっすり寝れてます」

 

「そう、ならいいわ。でも、あまり無茶しないでね?シロウが倒れたら、私...」

 

「わたし...?」

 

「...やっぱりなんでもないわ」

 

「そうですか...」

 

毎度起きるこのやり取り、慣れねぇな...心配してくれてるんだろうが、俺としては役に立てないことのほうがツラいからこうしてるのだ。

空崎ヒナ。ゲヘナ学園三年生風紀委員長。風紀委員、というよりこのゲヘナにおいて彼女の右に出るものはいないだろう。そして長という立場でありながら他人を気遣う人間性、理想の上司である。まあ内情的な話をするなら、責任に振り回されるただの女の子だ。どちらの姿も知っているから、俺は彼女の視線を気まずく思うのだ。

 

 

「シロウ!」

 

そう考えていると、俺に鋭い声で呼びかけ、こちらにつかつかと歩いてくる人がいる。

 

「なんですか、行政官…」

 

「なんだもありません!ヒナ委員長になんて態度ですか!もっとシャキッとしてください!」

 

「あーすいません...」

 

「そんなやる気のない返事をしないでください!だいたい、なんですかその服装!風紀委員にあるまじき格好じゃないですか!ジッとしててください、直します」

 

服装に関してはアンタ言えないだろ...そんな言葉を飲み込みながら為すがままにされる俺。朝起きてすぐに戦闘に赴いたため、最低限の服装をアコ行政官によって戻されていく。

天雨アコ。ゲヘナ学園三年生風紀委員の行政官。趣味がヒナ委員長というほど、委員長ガチ推し勢なのだが分析能力はかなり高く、その腕を買われて行政官という立ち位置にいるのだろう。

ただ、性格に多少難ありであり、よく気に入らないことがあると突っかかることが多い。

そして、いつもよく分からないファッションスタイルをしている。なんだよ、横乳がはみ出してる服装って…そこからも呼吸しないと苦しいのか?

 

そうこうしていると服はビシッとしたものとなっており、風紀委員らしさのようなものが溢れ出していた。

 

「おぉー」

 

「ふふん、どうですか!これに懲りたらもっとシャキッとしててください!いいですね?」

 

「…まあ、出来たらで」

 

俺そういうのめんどくさいし…

 

「…っ!あなたって人は!」

 

と、また行政官がまた俺に叱り始めるが俺は正直別のことを考えていた。というか考えたかった。

行政官って俺に対して当たることが多いけど、なんだかんだ面倒みてくれるよな...オカン属性持ちってことなんだろうか?まあ行政官モテそうだし、お嫁とかになるなら結構良妻賢母

説。いやまあ俺が考えたところで俺の妄想ってだけだしな...

などと考えていると、

 

「聞いてますか?!」

 

そんな行政官の一言で現実に引き戻された。

 

「えっ、あーはい」

 

「わかればいいんですよ!」

 

なんだか誇らしげだ。

ヤバい話聞いてなかったから何言ってたか分からん。まあええか。行政官の話八割方余計な話だし。

など失礼なことを考えていると

 

「今失礼なこと考えていませんでしたか?」

 

「いや全くもって」

 

行政官の鋭い勘を避けながら、ようやく書類仕事に戻れると思い席につくと、

 

「そういえば、シロウ」

 

「?はい、なんですか?」

 

委員長が話しかけてきた。今度は雰囲気的に大丈夫そうだなヨシッ!

安易な考えである。

 

「どこかのタイミングで連邦生徒会に直談判をしなくちゃいけなくなっちゃって、チナツと一緒に今度行ってきてくれないかしら?」

 

連邦生徒会への直談判ねぇ、それって風紀委員の管轄だっけ?むしろその手のことなら同じ生徒会の万魔殿...あぁ、そういうね。また嫌がらせですか...

万魔殿。羽沼マコトを長としたゲヘナの生徒会。とはいえ肝心のその生徒会長が委員長に羨望というか嫉妬に近いものをもっているためこうして嫌がらせをしてくるのだ。

なんとなく事情を察したため、またかとげんなりしていると委員長も委員長で疲れた顔をしているため気持ちは同じか、と一人ごちる。

 

「分かりました。それじゃ近々行ってきます」

 

「悪いわね」

 

「委員長はここを離れられないですし、しょうがないですよ」

 

そうして会話を終え、書類に戻るのだが...何か忘れている気がする。朝に走りながらなんか、考えてたのあった気が...あっ

 

「お弁当...」

 

お昼どうしよ...

 




風紀委員?(1番)風紀(を乱してるいる)委員だろ?知ってる知ってる
キャラの特徴捉えるの難しいよね感
というか第1話にして思ったより褒められて嬉しかった。これからちみちみ頑張っていくから良かったら応援しくよろですわー

それじゃ、また次回
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