青春は血を使いながら生きていこうと思う   作:白花 遥

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やあみんな作者だよ☆
早めに更新出来て満足感
アイドルサクラコ、マリー両名を引けました!
やったね!
110連ン……いちごミルクあげます

最近、感動出来る物語っていつ見ても感動できるんだなーってことを知った。みんなも久しぶりに見てみるがいい!泣けるぜ
まあ、そんなことは置いておいて…
現在の物語に沿っていくつか別‪√‬や番外編を少しずつ開けていこうと思います。とはいえネタはそうポンポン出てこないので、皆様本編含め首を長くして待っててください

そんなわけで今回も暇つぶしにどぞー




人という生き物は中々直近の出来事を忘れやすい

少し息を切らしながら、来た道を走る。

走る度に抱えた缶やペットボトルがぶつかり合い、小気味のいい音を出す。

そんな音に耳を傾けながらしばらく走っていればチナツたちの姿が見えてきたので間に合ったと安堵した。そうして段々とスピードを落とし、止まる。

 

「お待たせ~」

 

「シロウくん?その、荷物が多いように思うんですけど...」

 

「まあね、とりあえずコーヒーもらっちゃって」

 

「は、はい、分かりました」

 

そうして帰ってきて早々チナツにコーヒーを渡す。

 

「えーっと、早瀬さんでしたっけ?」

 

「そう、だけど?」

 

「スポーツドリンク、良かったらもらってください」

 

「そ、そう?じゃあお言葉に甘えるわね。ありがとう」

 

「いえいえ~」

 

次に、一番動いたと思う早瀬さんにはスポーツドリンクを

 

「守月さんですかね?」

 

「...?はい」

 

「オレンジジュース、良かったら」

 

「あぁ、ありがとうございます。では、いただかせてもらいます」

 

「はーい」

 

守月さんには、ハツラツな彼女に合わせてオレンジジュースを

 

「さて後は...」

 

?!し、視線を感じる!主にイチゴミルクに対してありえんほどの執着というか執念を感じる!なんとなく予想してたけど大当たりじゃないかよ?!

 

そんな凄みの視線の方に振り返れば案の定というべきか、羽川さんは顔は逸らしているが視線だけはこちらを向いていた。

いや怖いよ。

 

「あ、あのー羽川さん...?」

 

「?!...な、なんですか?」

 

「いや、もしよかったらイチゴミルクとかどうですか?」

 

「...........」

 

めっちゃ葛藤してるよあの人。やっぱりゲヘナ嫌いだった?それでもこれだけ欲しくて葛藤してるの...?甘いもの、ドがつくレベルで好きなんだろうなぁ...

 

「...わかりました。甘いものに罪はありませんし、受け取りましょう...」

 

良かった、折れてくれた...

 

「じゃあ、どうぞ」

 

すごく微妙な空気にはなりながらも無事イチゴミルクを渡せたことで多少満足感を感じていると、タイミング良くというべきかシャーレから二人が出てきたため引き継ぎが完了したのだろう。

 

「先生、首席行政官、引き継ぎ業務ご苦労さまです。お茶買ってきたんで、よかったらどうぞ」

 

”ありがとう”

 

「ありがとうございます」

 

そんなわけで今回の仕事はおしまいである。

先生に別れを告げ、連絡した風紀委員の車に乗り込んでその場を後にした。

先生のあの手腕は必ずSNSで大きな波を生むだろう。それほどまでに今回やったことは素晴らしかったのだから。そのように物思いにふけっていれば、

 

「シロウくん」

 

「ん?どした、チナツ」

 

チナツが話しかけてきた。

まあ用にしては思い当たる節しかないため、耳が痛くなりそうだと構えていると、

 

「いえ、分かってはいても、やはりあなたが傷ついていくのが怖いんです。今日のこともそうですが、あなたは本来であれば先生のように弾丸一発でも致命傷になりかねないんですから」

 

「あ、あぁ、そうだな」

 

「私は、怖いんです。いつかシロウくんが目を離した時に消えてしまうのが...」

 

思いもよらなかった、なんてことはない...知人が死に急ぐなら俺だって止めたくなる。

それでも止まる気がないから、チナツは諦めているんだろう。まあ、強引にでも止めてくる人だって中にはいるかもしれないが...

でもそれは、俺には無理な相談である。

だって俺は、手の届く限り人を助けたいんだから

 

ーーーーー

 

あれは、俺がゲヘナにある中学に転校してきた時だ。

まだ一年生での新入生で尚且つヘイローもない人間とくれば、不思議がられて自然と俺の周りには人ができるのは人間的にいえば、よくある話であった。

とはいえ、それも一時的な話。元々一人を好んでいた俺にそう寄ってくるものは段々と数を減らしていき、結局一人に戻っていった。あの時の俺には、生きる意味が見つかってなかった。目標...と言うべきだろうか、とにかくこの世界で生きている理由がなかった。

屋上でぼんやりと空を眺めるばかりで空っぽであった。

 

そんな俺に転機が訪れたのはいじめの現場からだった。

いつものように昼休みに屋上を訪れて空を見上げていれば、ふと、珍しく人が来た。

人数は四人、一人を取り囲むように三人が並んでいた。それを眺めていると、一人が話し始めた。

 

「さぁて、お目当ての場所についたぜぇ?」

 

「そーそ、あんたがあたしらに逆らうなら更に度胸みせてあたいらの度肝を抜いてくれないとぉ」

 

「......」

 

「なんだよだんまりかぁ?そ、れ、と、も、今更ビビってるなんて話じゃぁねーよなぁ?w」

 

「ないないwそれだったら最初から何もしない方がいいじゃーん!」

 

「ま、言ったのその後なんだけど」

 

「「「ギャハハハハハハ」」」

 

なんともまあ、気分の悪くなる会話だった。

とはいえ、キヴォトスの耐久力でいえば確かにこの高さなら悪くて足の骨折くらいで済むだろう。ただ、精神的にいえばそうもいってられない。

多感な時期にそんなもの受ければ後の人生に影響を与える程のトラウマになるだろう。止めなければならない、ほんとは止めなければならないが...俺に何が出来るのだろうか、片やただの人間、片や銃弾を食らっても痛い済ませられる高耐久力の人。

…戦いにすらなりはしない

 

そうまごついていれば、真ん中にいた女子生徒は歩き出し、フェンスに手をかけ乗り越え、あと一歩踏み出せば落下する場所まで来た。後ろの不良生徒たちも盛り上がってきて口々に飛べ、飛べ、とまくし立てていた。俺の思考に焦りがどんどんと芽生え『どうすればいい』が頭の中を埋め尽くして、ただその女子生徒をジッ、と見つめることしか出来なかった。

 

そんな時、その女子生徒がこちらを向き、音を出さず...ただ

 

たすけて

 

そう口を動かし、前を向くと、飛び降りた。

 

「!」

 

それを見た瞬間、俺は今までせめぎあっていた思考が消し飛び、ただ訳も分からず、飛び出していた。フェンスは軽く越えられる高さにいた俺はそのまま女子生徒と落下していくのだが、俺は手を差し伸べ

 

「掴め!早く!!!」

 

ただ叫ぶことしか出来なかった。

いくら同じタイミングとはいえ、元々落下するときの高さが違う。そのままであれば俺の手は届かなかっただろう。だが、向こうは手を掴んでくれた。俺は女子生徒の手を引き、横抱きのような形まで持っていくと、体勢を整え、足から地面につくようにして、そのまま、落下した。

 

ーーーーー

 

「って、感じ。いやー俺自身びっくりだったぜ?なんせフリーフォールなんて初めてだったからな、それも女の子一人抱えての」

 

「それは...結局落ちたあと、どうなったんですか?」

 

「え、まあ、そうだな...」

 

結果としてなのだが、まあ案の定というべきか、俺は四肢全部を骨折した。俺の体でいえば中々運がよかったのだろう。そのまましばらくは病院での入院暮らしであったのだが、退屈はしなかった。助けた女子生徒が見舞いに来てくれたし、クラスメイトの人も何人かは来てくれた。ありがたかったなぁ...

 

「その女の子とは、今どうなってるんですか?」

 

「女の子?退院してから、しばらくは一緒にいたけど、高校からは別だったし、スマホも持ってなかったから連絡先とかも持ってないんだよな。今元気にしてんのかなぁ...」

 

「そうですか...良かったです

 

なんて言ったんですかねぇ、怖いねぇ...

 

「それでも、やはり私は心配です。だから、戦うなとは言いません...ただ、もう少し自分を大事にしてください」

 

「...はい、気を付けます」

 

「それと、忘れてそうなので改めて言っておきますが、戻ったら救急医学部に連れていきますので」

 

「えっ」

 

「忘れてた、とは言わせませんからね?」

 

そうして物語は動き始める。

しかし、これはほんの序幕にすぎない

終着点に残るのは、きっと青春なのだろう

 

「...忘れてまし痛い?!」

 

…きっと青春、なんだろう!うん!

 




落下した女の子はモブ子ちゃんです
流石にメインキャラ出しすぎると作者破裂するので適度に、て、適度にやっていきますよー!はーい!!!
とりあえずプロローグはこれにて終いなので、数話は幕間を書いていきます。ゲヘナ系でまだ紹介出来てない人や、伏線も置いて行くので楽しみにしててください

それじゃまた次回!

あと、毎度見てくれてありがとうございます!
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