【般若】ー華の血編ー   作:original

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櫻上組へと着いた樫木達も目の前に現れた蛇雷組組長の藤蛇と出会ってしまう。


ー 第四代白蓮連合会直系蛇雷組 ー

 「樫木さん、いました。藤蛇です。」

櫻上組へと戻ってきた樫木達。藤蛇は変わらず櫻上組を見つめていた。

樫木は実を連れアルファードを降りると、藤蛇の前へと歩みを進めた。

 「おう藤蛇、ここらは俺らのシマや。何しとんや。」

 「おやおや、さっきは尻尾巻いて逃げた連中がようこんな堂々としてられんな。」

ー 第四代白蓮連合会直系蛇雷組二代目組長【藤蛇 鷲虎(ふじへび しゅうと)】ー

 「樫木君、やったか? おんどれ、いつからそんな偉なったんやゴラ。」

藤蛇は黒の皮手袋をグッと引き締めると、怒りの表情を浮かべた。

 「んだとこの野郎、こちとら会長と盃交わして来とんのや。組長だろうが何だろうが知らんがな。」

 「会長と?お前、パチやったら冗談じゃ済まへんぞ。」

次第に場の空気が固まり、それはやがて緊張を含んだ膠着状態となった。実は樫木の横で

 「樫木さん、ここで戦争にでもなったらやばいですよ。」

とぼそりと呟く。その呟きが聞こえたのか、藤蛇の眉がピクリと動く。

 「何や、戦争け。 何だぁ、俺はただあんたと、あんたの頭に話があって来たんやが。 そんな好戦的なんやったらええで。するか?」

 「血の気が多いのはアンタだろうが。んで、話ってのは。俺と櫻上さんに?」

藤蛇はスーツの襟を正すと、ゆっくりと話し始めた。

 「―まぁ、話しておくか。電話で済ませるか迷ってたんだが、どうも最近樫木君が事務所にいないってのを小耳に挟んでね。」

藤蛇は樫木を睨むようにして見つめる。

 「樫木、お前最近何してた。」

樫木はフッと二ヤつくと間髪入れずに口を開いた。

 「言ったじゃねぇか、会長と少し話したんだよ。」

藤蛇は樫木から目を離さず、少し沈黙すると、再び疑問をぶつけた。

 「―お前。何で会長と盃交わした?」

瞬時、それまで包まれていたはずの緊張が、まるで爆発したかのように主張を始めた。

藤蛇は樫木を先程よりもより強く見つめる。樫木は、先ほどとは打って変わって、真剣な顔で言葉を返す。

 「ぁんだぁ? 俺が会長と盃交わすと、なんか嫌な事でもあんのか?あ?」

 「さぁな、内容によっちゃぁ、ただじゃぁすませねぇよ。ただ一つ言っておく。 これは昔、アイツの…仁の旧友だったやつからの忠告だ。」

藤蛇は樫木に一歩、一歩と近づくと、樫木の眼をしっかりと見つめ、強めの口調で呟く。

 「いずれにせよ、近い将来、お前の頭は殺される。」

 「あ?」

 「仁に伝えておけ。“藤川”の件から手を引けってな。  ―――じゃあな。」

藤蛇はそう言うと踵を返し、去っていった。

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