ダーク・フォー・ワン『新時代を作るには何が必要だと思う?そう、人々の笑顔だ!』   作:バケギツネ

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これが団結の力ぁ!!!

 

 

 突如復活したダーク・フォー・ワンを無事に抑え込んだシャイニングマイト。黄金宮殿のてっぺんに立つ彼は、宿敵(非公認)の魔王を睨みつけていた。

 

『今度こそ決着をつけるぞ!!』

 

『ああ、いい加減終わりにしよう。君との付き合いにも、ウンザリしてきた所なんだ。』

 

 最終形態となった魔王はその拳を握りしめる。

 

『なにぃ!?世界の半分を渡すから仲間になれだと!?』

 

『言ってないが?』

 

 一方、シャイニングマイトの耳には魔王からの幻聴が届いていた。

 

『お断りだ!!俺はダーク・フォー・ワンとは違う!どんな理由があろうとも、自らの敵と手を結んだりはしない!残念だったな!!!』

 

『なぜ僕がフラれたみたいになってるんだ?』

 

『覚悟しろ!オール・フォー・ワン!!』

 

 魔王の誘惑を振り切った自称英雄は、宮殿に手を翳した。それと同時に立ち並んでいたオール・フォー・ワン像は全て、彼の像へと置き換わる。

 

 シャイニングマイトは未だ雄英生や敵連合の残党が閉じ込められている、巨大要塞の支配権を完全に掌握していた。

 

『魔王よ、お前に見せてやろう。俺“たち”ヒーローの絆の力をなぁ!!!』

 

 宮殿との回線を繋いだシャイニングマイトは、その内部に設置されていた巨大スクリーンに、自身の姿を投影させる。

 

 敵連合残党と交戦中だった雄英生たちの目には、”平和の象徴と思しき人物“の顔が飛び込んでくるのだった。

 

『聞こえるか、若きヒーロー達よ!!』

 

 シャイニングマイトは雄英生たちに問いかける。

 

 生徒たちはこのおじさん(シャイニングマイト)について、その正体どころか存在すら認知していない。

 

 ダーク・フォー・ワンとかいう謎のイカれ野郎によって、巨大要塞に閉じ込められるという危機的状況の中、最高戦力である平和の象徴を心待ちにしていた彼らにとって、

 

 いきなり現れたぱちもん(シャイニングマイト)本物(オールマイト)だと、一時的に誤認してしまうのは無理からぬ事だった。

 

『君たちに1つ問おう。正義のため、命をかけて戦う覚悟はあるか!?俺と共に戦ってくれるかぁ!?』

 

『当然だぁああ!!』

『オールマイトも来てくれたんだ、もう大丈夫っしょ!』

『いくぞ皆!!』

 

 意図せずに“平和の象徴”名義を不正利用したシャイニングマイトの言葉によって、A組の士気は爆上がりしていた。

 

 これが象徴の力(本家)である。

 

『よく言った!その勇気っ、それでこそ真のヒーローだ!やはり君たちは英雄となるにふさわしい!俺と共に行こうじゃないか!!』

 

 これもひとえに自分のカリスマの為せる術だと信じて疑わないシャイニングマイトは、満足そうに宮殿内部への通信を切るのだった。

 

『待って皆!あのオールマイト何かがおかしい!一人称が“私”じゃなくて“俺”だし顔の彫りなんか25年前のデビュー当初よりも全然深さが足りてない!それに格好も変だ!オールマイトはスーツを着る時いつもの華やかなコスチュームに反して落ち着いた色を選びがちなのに今着てるスーツにはカラフルなラインが入ってる!それにネクタイが今日に限って蝶ネクタイになってるのもやっぱり引っかかるんだ!確かに顔と声はオールマイトそっくりだけど個性を使ってその辺りを誤魔化したりだとか、個性じゃなくてもサポートアイテムの類でそれをカバーしたりとか色々な可能性が考えられるわけでそれに“命をかけて”っていうワードも引っかかる!敵への交戦許可を出すだけならまだしもオールマイトが生徒にある種の犠牲を強いるような言い方をするのはすごく腑に落ちない!とにかく僕が言いたいのはあの人はオールマイトじゃないって事

 

『長え!!んなもん秒で分かっとるわっ!!!!』

 

 残念なことに、約2名の生徒を中心とした猛抗議はシャイニングマイトへと届かず終わる。

 

 

 

『一体、何を考えてる?生徒たちを僕にぶつけようとでも?あいにく彼らじゃ時間稼ぎすら務まらないよ。』

 

『そう油断していられるのも今のうちだ!俺たちの絆の力を舐めるなよ!!』

 

 シャイニングマイトは自身の立つ宮殿に手を触れる。

 

『これが団結の力ぁ!!!!!』

 

 その一声と同時に、巨大な黄金の建造物は更なる変形を果たしていく。勿論、A組関係者たちや敵連合残党は中に取り残されたままだ。

 

『英雄合体・シャイニングキング(仮)!!』

 

 オール・フォー・ワンの前には、シャイニングマイトにそっくりだが、それとは桁違いのサイズを誇る巨大ロボットが立ち塞がる。

 

 ノリノリのシャイニングマイトは、外から見えるタイプのコクピットへと搭乗していた。

 

『これが俺のっ、いや俺たちの最終兵器、シャイニングキングだ!いや、シャイニングオー、もしくはシャイニングカイザー、あ!グレートシャイニングなんかも捨てがた...

 

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