鳴潮 〜様々な世界を経験した男は新たな世界で旅をする〜   作:XIYON

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ではどうぞ。


・リヒトとフローヴァと漂白者

北落野原で無妄者を謎の赤い仮面ライダーに倒され、その正体すらも判明できずに終わった俺たちは今州城へと戻った。リヨとゼルヴーは今後のことを話すために今汐のところへ。

 

俺は暇を持て余している状況だったので今州城を散策することにした。

 

リヒト「現状、向こうの軍の指揮はリヨが担ってるみたいだし、会議とかの云々はソイツらに任せても大丈夫だよな?」

 

と、そんなことを思っているとある女性を見かける。

 

赤い服装に身を包み、ミントグレーのボブ型三つ編みおさげな女性が門らしきところに座っていた。残星組織か?ちょいと調べてみるか。

 

リヒト「OK、〇△□/☆♪☆。あの女性の正体は?」

 

翻訳『あれはフローヴァ、残星組織の幹部・監察の女性。肩書きはコンダクター。約100年前にいたリナシータのとある田舎に有名な元ヴァイオリニストでしたが、あることが理由で半分音骸化して不死となった女性です。』

 

リヒト「フローヴァ…フローヴァ…どこかで…」

 

必死に彼女のことを思い出そうとする俺。すると持っていた収納ボックスが急に眩しく光り出した。

 

リヒト「まさか…」

 

俺が初めて転生する前の話だ。とある世界に存在した田舎に産まれた俺は産まれたのだが、空からきた一筋の光が落下したせいで村人全員が全滅した。

 

俺とフローヴァを残して…

 

その光である隕石は外天体よりソラリスに飛来し【悲鳴】という現象を生み出した【悲鳴の種】だった。

 

その時、まだヴァイオリニストだったフローヴァはオーバークロックで全身にリコリスの花が咲き、収束後も身体が半分音骸化して不死となってしまった。

 

その光景を見た俺は必死に生きながらこう言った。

 

リヒト『絶対にお前を助けてやる!どんな手を使っても、お前を元の身体に戻してやるからな!』

 

と、俺は息絶えてしまった。他の村人たちが変わり果てた残像にもならずに…

 

リヒト「……」

 

あの時の約束…覚えてくれてるかな…いや、今のアイツは残星組織だ。もしかしたら、変な仮説を立ててるんじゃないのか?

 

例えば…元の村人たちを魂さえあれば肉体だけ元に戻せるとか…

 

とにかく近づいてみよう…と、俺は彼女が座っている場所へと向かった。

 

フローヴァ「私に用かしら?リヒト=ガルンゴーツ。」

 

俺が近づくと、待っていたかのように話しかけたフローヴァ。

 

リヒト「俺の名前を知っているみたいだな?いや、久しぶりというべきか?フローヴァ。」

 

フローヴァ「生きてたの?死んでたと思ってたわ。」

 

リヒト「いや、この世界では一回死んでる。」

 

フローヴァ「どういうこと?」

 

リヒト「まぁ、話せば長くなるんだが…」

 

俺は様々な世界を旅し、死んでは蘇り、死んでは蘇りを繰り返した話をした。その過程でフローヴァが元に戻る方法を模索していた。

 

そして、やがてあの世とこの世を行き来できる「冥府」の存在を知ったことも…

 

リヒト「お前が何を企もうとしているかは分からないけど、手伝えることがあれば言ってくれ。」

 

フローヴァ「リヒト…」

 

その様子をこっそり見ていたリヨたち。

 

今汐「どうして残星組織の監察官である彼女とリヒトが?」

 

ゼルヴー「そういえば…将軍は救いたいヤツがいたとか言ってたな?」

 

ライヨ「まさか…あの子が?」

 

と、そんなことを考えていたら何かが俺たちに狙いを定めていることに気がついた。そして…

 

リヒト「フローヴァ、危ない!」

 

フローヴァを支え、門から飛び降りる俺。ロケランの弾頭に当たったら致命傷だったが、なんとか回避できた。そしてフローヴァに怪我がないかを確認する俺。

 

リヒト「フローヴァ、怪我は?」

 

フローヴァ「大丈夫よ。だけど今の弾頭は私たち残星組織の…」

 

リヒト「てことは……まさかっ!」

 

嫌な予感がした俺は目の前を見つめると、そこには何人かの残星組織の雑魚どもを連れた仮面と帽子を被った長髪の男がいた。

 

フローヴァ「クリストフォロ…!アナタ、どうして私を!」

 

クリストフォロ「用済みだからですよ?さぁ、アナタが持っているその音骸化した力を渡して貰いましょうか?」

 

リヒト「そうはさせるか。残星組織を間違って作ってしまったからって…」

 

そう言った俺は腰にカイザドライバーを腰に装着。懐から取り出したのはファイズフォンと同じ開閉機能を持ったカイザフォンだ。

 

9・1・3

 

『Standing by』

 

リヒト「これ以上、フローヴァを悲しませるな。変身!」

 

『Complete』

 

俺は仮面ライダーカイザへと変身。それを見た残星組織のメンバーたちが次々と襲いかかるが、俺はそれをカイザブレイガンで次々と撃破していく。

 

フローヴァ「り、リヒト……なの?」

 

リヒト「フローヴァ、危ないから下がってろ。」

 

カイザフォンに付属しているミッションメモリーを取り出したあと、俺はそれをカイザブレイガンに装填する。

 

『Ready』

 

リヒト「終わりだ。」

 

『Exceed Charge』

 

カイザブレイガンの光弾で残星組織のメンバーを捕捉後、フォトンブレードを立てたまま敵の体内を通過するように彼らを貫いた。

 

クリストフォロ「アナタの話は聞いてはいましたが…まさか、これほどの実力とは…」

 

リヒト「お前こそ…フローヴァを倒してなんの意味がある?」

 

クリストフォロ「私の台本にはもう必要がないからですよ?さぁ、彼女を渡してくれますでしょうか?それとも、渡せない理由があるのですか?」

 

クリストフォロがそう言った途端、俺は上の空に何かがいることを感じた。そしてそこから一筋の剣が振ってきた。その後に降りてきたのは…

 

???「怪我はしてない?」

 

今汐「梨影さん!」

 

リヒト「(アイツは…確か女性の漂白者?)」

 

フローヴァ「アナタ…どうして。」

 

梨影「嫌な予感がしただけ。別に敵に同情したわけじゃない。」

 

クリストフォロ「漂白者さん…まさかアナタがやってくるとは…」

 

梨影「今度は何を企んでいるの?クリストフォロ。」

 

クリストフォロ「ふふ…それはアナタにはまだ早い台本ですよ。潮時なので私はこれにて失礼いたします。」

 

そう言ったクリストフォロは突然と現れた扉を召喚して開いたあと、フローヴァに向かってこう言い放って帰ろうとした。

 

クリストフォロ「命拾いしましたね。フローヴァ…」

 

(扉が閉まる音)

 

フローヴァ「……」

 

リヒト「フローヴァ…」




次回

・リナシータへ。
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