<ナエナ視点>
星暦2029 夏の43日 火の日 昼
ここは王都バリエンスにある、冒険者育成のみ尽力する『バリエンス学園』。
ウエスト大陸の中でトップクラスの学校で、12歳で冒険者を志願する多くの若者を選抜して6年にかけて育てる。ここを卒業した大半の者は有力な冒険者として活躍しており、中には大陸関係なく幾つかの王都が重宝する程まで成り上がった者までいる。そんな凄まじい実績があるが故に、私はこの学校へ入学した。
入学してから時間はあっという間に経ち、現在私は5年生。
実際に通い続けている感想をいうと、この学校を選んで正解だったと心底思う。ここで得られたモノは本当に多い。ステータスウィンドウを開くとよく分かる。
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ナエナ・マーシェナ
種族:人族
性別:女
年齢:17
状態:やや空腹
『適性魔法一覧』
・火 ・木 ・雷 ・無
『スキル一覧』
・【俊敏化】 ・【火熱耐性】 ・【筋力強化】
・【電流耐性】 ・【精神耐性】
・【エンチャント・フル・ファイア】
・【ファイア・ファイブ・ブレード】
・【打撃耐性】 ・【シールドバッシュ】
・【軽量化】 ・【重量化】
・【エンチャント・フル・サンダー】
・【メンタルタフネス】
『熟練度一覧』
・剣術 24
・盾術 18
・槍術 11
・槌術 12
・杖術 14
・斧術 12
・鎌術 13
・鞭術 12
・弓術 11
・体術 20
・馬術 17
・射撃術 14
・投擲術 11
・歩行術 27
・火魔法 22
・木魔法 16
・雷魔法 15
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学校の講義と自主訓練を繰り返してきた日々。その結果、今の私は神の恩恵からスキルも熟練度も大きく変われた。私の歳でこのスキルの多さと熟練度の高さは異様なものだと、先生だけじゃなく冒険者からよく褒められる。だけど、それで慢心するわけにはいかない。もっともっと上を目指して、今日も精進するつもりだ。
そう意気込んでも、鍛える身体には休憩も必要。2限目の講義が終わって昼休みになり、私は学校の中庭にあるベンチに座っている。一緒に昼食を共にすると約束した学校でできた友人を待っている。5年で別のクラスになってしまい、歩くのが少し遅い子だから遅れているのだろう。というより私がくるのが速すぎたのかもしれない。ただ待っているのもつまらないから、手持ちにある本でも読んで時間を潰そう。
本のタイトルは『ウエスト大陸 英雄詩』。
その昔、ウエスト大陸中のモンスター以外の生物を絶滅させようとしていたという“魔王ゼブルル”が存在した。それに立ち向かおうと色んな街町を転々と旅をしながら苦しみ民たちを救う“三代目星盾の勇者 エコロ”の物語を記した小説本だ。
この本を出版した人は実際に、数十年前の勇者の活躍を間近で目視した者でもあり、その内容はとても現実味がある。だけど勇者や魔王による戦闘シーンを目視出来なかったせいで、所有していたスキルや魔法、どのように死闘を繰り広げたのか全く書かれていない。少し残念だけど、それでも私はこの本が好きだ。
勇者エコロは、食べ物が無くて苦しむ人々、劣化した環境に苦しむ人々、身体的不自由な人々全員を助けて救ってきた。まさに私が目標にするべき冒険者像だ。そして何より、この本を好きになった理由は、勇者エコロが女性だ。同じ女性として、ここまで己の意思を貫いて歩き続けていることに、私は心から尊敬している。
カッコいい……!もう10回は読んだけど、何回読んでも飽きないなぁ!本当になんてカッコいい人なんだろう。内容もそこまで大袈裟に書かれていないから脚色とかされていないよね?私もこんな冒険者になってみたい!
「ナエナちゃ~ん!ごめんね~、売店が思っていたより混んでいて~!」
「遅いよ~、早く一緒に食べよう」
読書は初めて10分後、友達がようやく来た。
読み進めたページにしおりを挟み、友人を隣に座わらせて一緒に昼食を食べ始める。
「3限目の講義は何だっけ?」
「え~と、確か魔法探求だったと思うよ」
「あぁ~、あれかぁ……。私の嫌いな講義だなぁ~。完成形が思いつかないし試行錯誤で魔力浪費して魔力欠乏状態になって酔い倒れるし……はぁ~嫌だな~」
「私は結構好きだよ?自分だけのオリジナル魔法を創造するなんて楽しいじゃん!早くしたくて待ち遠しいよ」
「ナエナちゃんって本当に戦闘系の講義好きだよね~。そのおかげで男子よりも強いし~」
「へへへ、どうもありがとう」
「褒めていないけどね~」
友達と談笑しながら昼食を食べ続ける。
そんな中、横からが取り巻きを連れた男子が話しかけてきた。
「やあマーシェナくん。ご機嫌麗しゅう」
声のする方へ振り向くと、そこにはいつも私を嫁にしようと求婚を迫ってくるデビッド・F・プルルヌバという妖精族の男子生徒だった。今日もかと思いつつも不機嫌な顔を隠し、自分には似合わない敬語を使って対応する。
「どうもデビッドさん、こんにちは。いつも言っておりますが苗字(ファミリーネーム)で呼ぶのをやめてもらえませんか?機嫌をうかがわれているみたいであまりいい気分になれないので」
「別にいいではないか、その名で呼ばれるのも今のうちなのだからな。君は私と婚約を交わしてナエナ・F・プルルヌバになるのだ!名前など妻になった後いくらでも呼んであげるさ」
デビッドはまるで私と結婚することが決まっているかのように話を進める。彼のこういう自分勝手な性格には毎回困っている。性格だけならまだいい、我慢すればいいし最悪辛辣な言葉を吐いて距離をとることも出来る。だが最も面倒くさいのは、デビッドの家系が貴族というところ。下手に刺激を与えると貴族の権限で後々面倒が起きるかもしれないから、今まで極力聞き流していた。
だけど最近のデビッドの求婚は鬱陶しく感じてきている。講義中での一方的な手紙、下校中での待ち伏せ、休校日に至っては一日中付きまとって来る。しまいには勝手に婚約を交わして事になっている。おかげで同学年の子に敬語を使われて心の距離が開き始めている。
ずっと我慢してきたけど、さっきの対応でもう限界だ。私はベンチから立ち上がってデビッドと同じ視線で会話する。
「デビッドさん、僭越ながら申し上げます!私の夢は、私の描く理想の冒険者になること、だからこの学校に通っているのです!私を養ってくれそうな殿方を探しに来たわけではございません!だから、私はあなたとは結婚しません!」
「……おいおい、聞き間違いかな?今なんて言ったのかもう1回言ってくれないか?」
そんなに聞きたいのならもう一度言ってやろう。次は特別に大きく強く言ってやる。
「もう一度言います、アンタなんかとは死んでも結婚したくないわよっ!!」
「ふがッ!?」
「ナ、ナエナちゃんッ!?」
しまった、つい本音で言っちゃったっ!?……まあいいや、もう言っちゃったし。それにデビッドにも現実を受け入れられる良い薬にもなったでしょ。
再度返答を聞いたデビッドは見事に硬直。まるで【氷魔法】を食らったかのようにピタリと動かなくなった。
デビッドが固まった隙に私は一礼をして、友人の手を掴んでそそくさとその場から退散した。よほどショックだったのかデビッド全く動かない。取り巻きの2人が何度も声をかけるけど返答はなし。
因みに何故デビッドがここまで私にこだわるのかと言うと、何でも入学試験の時、剣術や魔法を披露する私の姿に一目惚れしたそうだ。デビッド曰く「運命の出会いだ!」、「私に見合う女性が現れた!」だそうだ。そして1年生の時から私への婚約を迫り始めた。
全く迷惑な話だ。今振り返ってみると私もよく5年間も我慢してきた方だと思う。
「ナエナちゃん、大丈夫~?あんな言い方して……ひどい仕打ちされるんじゃない?」
「デビッドももう子供じゃないんだから、そんな小さな理由で嫌がらせとかしてこないでしょ?……多分」
「多分って……相手は貴族だよ、社会的に追い詰めてくるかもよ?」
「何でそんな不安になるようなことを言うの。……言っちゃったもんは仕方がないし、もしも何かあったら何とかなるでしょ。それにこのままだらだらと長引いたらきっと取り返しのつかないことになっていたと思うし、今日言っていてよかったと思うよ」
「そうかな~。私は不安だよ~」
友人は親身になって話しかけてくれた。確かにあの言い方はまずかったと思う。もちろんその時も再度婚約してきたら断るつもりだ。
「それにしてもデビッドさん、何であそこまでナエナちゃんに固執するんだろうね?確かにナエナちゃんは可愛いし、恋愛感情が芽生えるのは分かるけど……あそこまでいくとね~。恋は人を変えるっていうけど、みんなあんな風になっちゃうのかな?……恋愛ってあんまり分からないね~」
「あははは、そうだね~」
友人の発言に対して私は同意の意味での笑いをするけど、気持ちは同情していない。少なくとも、何故デビッドがあそこまで恋した相手に迫るのか、私は何となく分かる。
さっき読んで本からしおりを取り出して、じっと見つめる。
これはペレーハ村から引っ越す際、アスタくんから貰ったポインセチアの花びらを使った押し花しおり。王都バリエンスに引っ越した後、ママに「花はいつか枯れてしまうものよ」と教えてもらい、急いで作ってもらった。そのおかげで綺麗な赤色もあの時のまま。
デビッドが私を思うように、私もきっとアスタくんに好意を抱いているのかもしれない。ハッキリとは分からないけど、少なくとも隣にアスタくんがいてほしいというのは間違えない。彼と共にいる時間が楽しくて仕方がない。そんな時間がもっと続いてほしいと思ったから、彼も学校に来るようにせがんだ。彼を忘れないために、私はこの押し花しおりを大事に持ち歩き続けている。
……うん、確かにちょっと言い過ぎちゃったかな。もし逆に、アスタくんに「もう二度と近寄らないでくれる」って言われたら……想像しただけで悲しくなっちゃうな。お互いに落ち着いた時に、もう一度会って謝って……。
【光魔法:リ・ポイント・レイ】
後ろから白い光線が射出された。光線は私と友人のほんの僅かな隙間を通り、私の手にあるしおりを貫いた。何が起きたのか理解した時、すでに命中したしおりは丸い焦げ跡が着いていた。アスタくんに貰った花が汚されてしまった。
「えっ……?」
「ふっ……マーシェナくん、まさかキミがそこまで冒険者になることに強く望んでいるとは知らなかった。このデビッド、ここに深く謝罪しよう……だが、これで少しは理解してくれたかな?私は十二分にクールで、スマートで、そしてストロングだと!もちろんキミよりもね。だからこういうのはどうだ?君は私と結婚して後、共にパーティーを組んで一緒に冒険するというのは!うん、実に良い!想像しただけでも、この胸が高鳴ってしまう!先の発言はなかったことにしよう……どうだい、これで婚約の件は考え直してくれたかな?」
どうやらしおりを汚した犯人は、デビッドのようだ。
長々と自身の実力をアピールするけど、私は大切にしてきたしおりを壊されたショックで対応する気にもなれなかった。
「ナ、ナエナちゃん……大丈夫!?ケガしていない?」
「貴様、デビッドさんの魔法を見ていなかったのか!デビッドさんは誤射させることなく、マーシェナの手元だけを狙ったんだぞ!侮辱しているのか!?」
「そうだそうだ!……マーシェナ、お前も早く返答しないか!いつまでも人を待たせるんじゃない!」
友人とデビッドの取り巻き立ちの声が聞こえるが、私の心境はそれどころではなかった。しおりを攻撃したのは魔法の精度を見せつけるためにやったのだろう。そんなどうでもいいことのために、アスタくんが私に贈ってくれた花を汚した。
「2人とも落ち着け、品がない。マーシェナくんも今想像しているのだろう?私と共に冒険する未来を。確かに君の言う通りだ、私たちは冒険者になるためにこの学校に来た。このデビッド実に愚かだった」
もはや耳に入るデビッドの声は怒りを通り過ぎて不快感しか覚えなかった。今すぐにでもその顔面に目掛けて思いっきりぶん殴りたい。だけど相手は貴族、暴力沙汰を起こしたら間違いなく大変なことが起こる。
ゆっくりと後ろを振り向いて、彼らを睨んだ。
「おい、何だその眼は?俺は前々からデビッドさんに対するお前のそういうところが気に食わなかったんだよ!」
取り巻き1号が近付いて、胸ぐらをつかもうと腕を伸ばす。すかさず私はその腕を手に取り、取り巻き1号の重心を崩してから膝をつかせて、関節技で身動き取れないようにする。完全に上を取った、これでもう動けない。
「いでででででぇぇぇぇ!!は、放せせせせぇぇぇぇぇ!!」
「おいナエナ、テメェ何をする!」
今度は取り巻き2号がきた。膝立ちの取り巻き1号を無理矢理立たせて、関節技を決めたまま取り巻き2号の方に向ける。取り巻き1号を前に突き放して、その背中に渾身の一蹴りを入れる。突き飛ばされる取り巻き1号は2号と勢い良く正面衝突する。
「「はぶッ!?」」
2人は間抜けな叫び声をあげて同時に倒れる。同じ冒険者志望のはずなのにこれくらいで倒されるとは情けない。
私の一連の行動に隣にいる友人はあわわと焦った表情を見せる。一方で、自分の取り巻きが倒されたというのに全く動じず、ただ立っているデビッドと目が合う。
「素晴らしい……流石マーシェナくんッ!やっぱりキミは美しいだけではなく知性的で、逞しくて、そして強い!やはり君は私の花嫁にふさわしい!!」
自分の取り巻きから攻撃してきたというのに、デビッドはまるで自分は悪くないかのような清々しい表情で褒めてきた。罪悪感がないならまだしも謝罪の一言もないとは、もはや人として大問題。例え謝ったとしても微塵も許す気はない。それほど私にとって大切な物を壊したのだから。
「マーシェナくん……もしやキミは、私が冒険者としてキミより実力が劣っていると思っているから、今までの誘いを断り続けて来たのかな?そうなのだな!」
求婚を断り続けた理由をさぞ見抜いたかのように指をさす。
全くの見当違いだ。何故そこに到ったのか理解できない。呆れて返答する気が失せてしまった。
「ふふふ、図星のようだな!ならばこういうのはどうだろう?明日の4限目の講義で対人訓練があるだろう?そこで前もって先生に申告して、キミと私で1対1の勝負……いや、決闘でもしないか!」
この学校の規則で生徒同士の刃傷沙汰を避けるため、勝手な勝負は禁止にされている。その代わり最低2名以上の先生の監視の元であれば、いくらでも暴れてもいいことになっている。つまりは学校公認の喧嘩と言うわけだ。
話を聞いていた友人がそっと近付いて小声で尋ねてきた。
「ナ、ナエナちゃん、まさか受けるの……?」
「受けないよ、そんなの。早くあっちに行こう」
利益もないし楽しそうでもない、何よりバカバカしい。
小声で友人と話してこの場から離れようとした。そんな私たちを見てデビッドの口はまだ述べ続ける。
「まあ待ちたまえ。せっかくだから勝者には何か報酬を与えるってのはどうだろうか?そうした方が面白いだろう?勝者への報酬、そうだな……敗者に何でも命令を下すってのはどうだろうか?なかなか魅力的だとは思わないかい?おっと安心したまえ!私が勝ったとしても、マーシェナくんに命令することはただ一つ!私との結婚を承諾するだけでいいのさ!!」
それを聞いた瞬間、足を止めてゆっくりとデビッドの方へ振り向く。彼は私の反応を見てニヤッと笑う。とても苛立つ表情だ、殴る蹴るではなく魔法で燃やしてやりたい。
人を目先の報酬で釣ろうなんて……本当に最低。でも……逆にこれは使える。
「……もちろんそれは私が勝った時の報酬でもあるんですよね、デビッドさん?」
「えっ、ちょっと、ナエナちゃん!?まさか受けちゃうの!?」
戸惑いを見せる友人をよそに、デビッドを睨みながらそう問う。
「当然。もしもマーシェナくんが勝てば望むものをすぐに用意しよう。貴族の権限全てを使ってね。」
「本当ですか?」
「デビッド・F・プルルヌバに二言はないッ!」
デビッドから言質をとった。予想通りの台詞を聞けて、私は思わず笑みをこぼしながら首を縦に振って決闘に承諾した。
◇
星暦2029 夏の44日 水の日 昼
4限目、対人訓練の講義が始まった。今朝、デビッドと共に職員室へ向かい、この時間を利用して1対1の真剣勝負をすることを予め先生に伝えていた。そのおかげで、講義で使われるはずの体育館は私たち以外の生徒は全員2階の観客席に座り、体育館1階は私とデビッドの貸し切り状態になっている。生徒たちはまだかまだかと決闘が始めるのを心待ちにしている。友達もその観衆の中におり、私に勝利を1人必死に天に拝むように願っていた。
対戦相手が貴族だけあって、大惨事にならないように広い空間の端に医療系魔法が使える先生5人が控えている。普通の生徒同士ではせいぜい多くて2人くらいなのに、はっきり言って少し大袈裟だ。
「これよりデビッド・F・プルルヌバ対ナエナ・マーシェナによる模擬試合を始める。試合形式は魔法とスキル、装備している武器以外の道具の使用の禁止。勝利条件は相手の気絶、降参の進言、そして我々教員が“これ以上の戦闘は不可能”と判断した時の3つ。尚、勝負が決まった後、明らかな追撃は反則行為として、その者を失格負けとする。これは学校側が決めたルールだ、2人ともこれでいいね?」
試合という名の決闘の進行をしてくれる先生が私たちに確認をとる。
今回使う武器は学校側が安全面を考慮して、木刀に厚めの布を何重にも巻かれた特製の武器。普段使っている剣より先端がやや重いけど、軽く素振りをして特に支障は感じられなかった。私たちは事前に知っていたから、そのルールに対して特に意義はなくその場で頷く。
因みに「勝者は敗者に何でも命令できる」という報酬があることは内密にしている。そんなこと話したら面倒なことが起きることは明白だったからあえて伏せた。今更だけど自分でもとんでもない契約を交わしたものだ。
「よし、お互い悔いが残らぬよう真剣に取り組むように。それでは……構えッ!」
体育館1階中央にて、私とデビッドはお互い武器を標的に向けて、いつ合図が出されてもいいように戦闘態勢に入る。2階の観客席では本来この講義に参加するはずだった生徒たち、1階の端では私たちを見守る先生たち、そして中央にいる私とデビッドは一瞬の静寂を作る。
この一騎打ちは誰も息を飲んだ。そして静寂は先生の合図によって瞬く間に消え去った。
「始め!!」