オリウマ娘と僕と、時々原作キャラ ~目指せG1制覇!~ 作:satsu
突然だが、みなさんは「ウマ娘」なる存在を知っているだろうか。
人間の容姿、頭脳と競走馬のパワーを併せもった類まれなる奇跡の存在、ウマ娘。
この世界ではアイドルとアスリートを兼ね備えたような、そんなかわいらしくも力強い女の子たちである。
そして、彼女たちウマ娘が誰しもが一生に一度は夢見ることがある。
___G1制覇。
この世界には「レース」といってウマ娘たちの強靭な脚力を競い合うスポーツが一般化している。
芝、ダート、短距離、マイル、中距離、長距離、障害競走……。
世界各地で様々なコース、距離でのレースが開催されている。
そして、そのレースにはグレードというものがある。
グレードの高いレースであればあるほど勝つのがより難しくなっていき、その頂点たるG1を勝利するウマ娘は、なんと全体の0.3%程度であるそうだ。
閑話休題。
ここ中央トレセン学園には毎年、そんなG1制覇を夢見て数多のウマ娘たちが入学してくる。
「スカウト、上手くいくのかなぁ……。」
俺、吉良 俊人(きら としひと)は「入学式!」と書かれた無駄に達筆な看板の前で呆然としていた。
周りを見回すと、どこもかしこも新品の制服に身を包んだウマ娘だらけである。
緊張した面持ちの子、期待に夢を膨らませる子、堂々とした顔つきで歩いている子。
どの子もいい顔をしているなぁと感じる。
頑張れ、と心の中でエールを送りつつ、入学式会場である体育館の方へと足を進める。
おっと自己紹介が遅れてしまった。
俺、吉良俊人はここトレセン学園に勤務しているトレーナーである。
……つい数日前に配属されたばかりなのだが。
トレーナーっていうのは、レースを目指すウマ娘たちのサポートを行う職業のことだ。
まぁ、すごくざっくりいうと部活の顧問とスポーツコーチを足して2で割った感じだと思ってもらって構わない。
で、その「中央」ともなると倍率も凄いわけで、俺もこの中央トレセンに配属されるため、死にものぐるいで勉強し、身体を鍛え上げ、努力してきた。
そして、その中央トレセン入学式ともなれば、未来のG1ウマ娘をスカウトするまたとないチャンスなのだ!
なのだが……
「初対面の女の子って、どうやって話しかければいいの……( ´・ω・` )」
吉良俊人。22歳。童貞。未だに彼女なし。
夢である中央トレーナーになれたはいいものの、金神の異性とのコミュニケーションスキルがほぼゼロに等しかった。
____これはしがないトレーナーが、自身のパートナーであるウマ娘と二人三脚でG1を目指し、出走する物語。
…………のはずである。
細く、長く、楽しく書いていきたいです。