才羽モモイのずぼら飯   作:イッセ

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「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」リスペクトの番外編です。
新キャラの内海 アオバちゃんが、あまりにも良いキャラしてたので、思いついちゃいました。

こちらはあくまで番外編であり、参考元となっている作品もアレです。
感想などで「作品のお料理を作ってみました」といった嬉しい報告も受けているのですが、この番外編に関してはマネしないでください。
ハッキリ言って体に悪いです。


番外編 ドカ食いダイスキ!アオバちゃん

 

 

 

 

 

「き、今日も1日・・つ、疲れたんですけど~。」

 

 

 

ハイランダー鉄道学園の学生寮の一室で、へたれ込んでいる少女がひとり。

 

 

ふわふわな髪は薄汚れており、制服は乱れている。

 

 

 

内海 アオバ

 

 

ハイランダー鉄道学園 貨物輸送管理部に所属する2年生である。

 

 

 

彼女がなぜこんなに疲れ果てているのかというと・・・

 

 

 

 

「ゲヘナ線の貨物列車なんて、いくら直しても意味ないじゃないですかぁ、なのに『明日までに外壁の塗装まで終わらせろ?』頭にうじでもわいてるんじゃないですかあの上司。」

 

 

 

 

・・・まあ、ブラックな学園に勤めているからとしか言いようがない。

 

 

 

「どうせ明日は別の車両の修理を無茶ぶりされて・・・明後日は別の車両・・・3日後には今日修理した車両がボロボロになって帰ってくるんですよぉ。いつ終わるのかわからないんですけどぉ。」

 

 

 

 

まあ、いつまでも終わらない忙しさなのはわかっている。

 

 

正直、1年間ハイランダーで働いてきた中で、そういった期待を持つのは無意味だと実感していた。

 

 

 

 

「・・・明日も早いですし、とっとと寝てしまいましょう。明日がくるのは嫌ですけど。」

 

 

 

 

もはや制服を着替えるのもおっくうであり、倒れ込んだ布団の中で、そのまま眠りにつく・・・・・。

 

 

 

 

・・・カチ・・・カチ・・・カチ・・・。

 

 

 

 

 

 

「お腹減って寝れないんですけどぉ~!!」

 

 

 

 

ことはできなかったようです(笑)

 

 

 

 

 

 

制服を脱いでパジャマへと着替えたアオバは、キッチンスペースへと移動する。

 

 

 

 

 

「お夕飯は食べましたが・・・そもそもあんな忙しい中かき込んだご飯なんか、お腹の足しにならないんですよぉ・・・食べたのも19時だし、5時間たってますしぃ。」

 

 

 

 

忙しい中かろうじで確保できた短い休憩で、現場近くにあった立ち食いそば屋で急いでかっこんだ夕飯だったのだ。

 

 

正直食べた気がしない。

 

 

 

 

 

「なにか・・・あ、サッポロ一番の袋麺が残ってる・・・正直これが一番好き。あと・・・うん、これも入れよう。」

 

 

 

 

 

片手持ちの鍋に水をはり、火にかける。

 

 

冷蔵庫の中に偶々あったモヤシの袋と・・・・・

 

 

 

 

「前に買っていたお餅があるので、2個ほど入れちゃいましょう・・・・・・もやし食べるから、野菜とるからセーフのはず(-_-;)・・・・アルノガイケナイアルノガイケナイ」

 

 

 

 

ドラックストアで安売りしていたので、衝動的に購入した1㎏のお餅パックから角餅を2つ取り出して沸騰してきた鍋に入れる。

 

 

 

 

「麵よりもちょっと早く入れて、モチモチになるまで待って・・・・・・・・・・・・・長くない?(イラ)(# ゚Д゚) もう麺入れちゃいましょう、お餅に味をしみ込ませたいからスープの素もこのタイミングでいれて。」

 

 

 

 

サッポロ一番塩ラーメンには付属のゴマがついているが、これは最後にのせることにする。

 

 

 

 

「モヤシを加えてさっとゆがいたら、ラーメンどんぶりに移して完成です。・・・・この時間に食べるインスタントラーメンって、罪悪感がすごいんですけど。」

 

 

 

 

箸をひっ掴んで、ちゃぶ台まで持っていく。

 

 

 

 

 

「“スン”いただきます。」

 

 

 

 

アオバから一切の表情が消える。

 

 

ここからは、ただ胃の中にものを詰め込めることだけしか考えない。

 

 

 

 

“ズルズルズルズルズル!!”“ズゾゾゾゾゾゾ!!”

 

 

 

 

凄まじい勢いで、手元のどんぶりから麺をすすっていく。

 

 

 

 

 

(キマシタ!枯渇したお腹にキマシタ!!)

 

 

 

 

 

 

“ハフハフハフハフハフハフ!!”“モチモチ!”

 

 

 

 

 

ラーメンに入れていたお餅にかぶりつく。

 

 

まだ少し固めな仕上がりであったが、これはこれで歯ごたえがあってよい。

 

 

 

 

 

(お餅にスープの素がくっついちゃってますね。・・・うん、でもしょっぱくてうまい!!)

 

 

 

 

 

“シャキシャキシャキ”

 

 

 

 

(モヤシも歯ごたえがあっていいです!深夜ラーメンだけど、お野菜とってるからセーフ!モヤシ喰ってるからセーーーーフ!!!)

 

 

 

 

無論、そんなわけない。

 

 

野菜をとったところでカロリーが減るわけではないし、この女、モヤシ1つに期待をかけすぎである。

 

 

 

・・・・・・ただ、

 

 

 

 

 

“ズルズルズルズル!!”“ハフハフハフ!!”“モチモチモチ!!”

 

 

 

 

(炭水化物のエンドレス!これこれこれこれこれ!求めてたのはコレデス!!)

 

 

 

 

今のアオバには、目の前の料理を胃酸荒れ狂う空きっ腹に、詰め込むことしか考えられなかった。

 

 

 

 

 

 

“カチャ”

 

 

 

3分ほどたっただろうか?

 

 

アオバは食事の手を止めて箸をおいていた。

 

 

目の前には、ラーメンの残り汁。

 

 

具は全て食べきり、箸でつかめるものは残っていない。

 

 

 

 

 

 

そんなどんぶりを見つめて、アオバは何やら考え込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・・・・・・・・・・・まだ、入るな。)

 

 

 

 

 

この少女に、『スープを残そうか?』などという健康面に気を使った意識は欠片も存在していない!

 

 

 

このままスープを飲み干してご馳走様をすれば、ほどよい満腹感を得られることはできるだろう・・・・。

 

 

 

 

 

 

(・・・たしか、パックご飯がまだ残ってましたね。)

 

 

 

 

 

だが!まだ胃には食べ物を詰め込めるスペースがある!!

 

 

 

 

 

満腹・・・では足りないのだ。

 

 

最低でもちょっと苦しい、くらいの量をアオバは求めていた!

 

 

 

 

 

“ジーーーー”“チーーン”

 

 

 

 

パックご飯をレンジにぶち込み、1分半ほど温めれば、即席のホカホカご飯ができあがる。

 

 

 

 

 

「えっとレンゲレンゲ・・・・・・あ、後これもいりますね。」

 

 

 

 

 

 

温めたパックご飯とレンゲをもって、ちゃぶ台に座ると・・・・。

 

 

 

 

「・・・えい!」

 

 

 

ラーメンの残り汁に、パックご飯をぶち込んだ!

 

 

 

 

 

“カチャカチャ”

 

 

 

 

持ってきたレンゲを使ってご飯をくずして、スープを吸わせるようにゆっくりかき混ぜる。

 

 

 

 

“パクッ”

 

 

 

 

「ああ、うん。やっぱりですねえ。」

 

 

 

 

 

そうしてできた即席のラーメンがゆを一口食べるのだが、少し物足りない表情をして、レンゲと共にキッチンから持ってきたあるものを取り出した。

 

 

 

 

 

「お米を足しましたからね!味が薄くなるのは仕方ないですよね!!」

 

 

 

 

“パッパッパッパッパッパッパ!!”

 

 

 

持ってきていたのは塩、食塩である。

 

 

それを、即席ラーメンがゆの中に何度もふっていった。

 

 

 

 

 

「大丈夫ですよ!モヤシ!モヤシ食べましたし・・・・そうだ!付属のゴマ!ゴマさんも食べてるんですから!!」

 

 

 

 

 

 

遂にこの女、付属のゴマにまでたよりだした。

 

 

 

重ねて言うが、いくらモヤシやゴマを食べたところでカロリーは変らないのだが・・・・・・。

 

 

 

 

 

“ズズッ!”

 

(しょっぱくておいしい!!!)

 

 

 

 

 

そんな常識はアオバには通じない!

 

 

 

 

“カチャカチャ”“ズズッ”“カチャカチャ”“ズズズズズ”

 

 

 

 

また、無心でレンゲを動かし食べ進める。

 

 

 

半ば流し込むようにして、このラーメンがゆを食べると・・・・。

 

 

 

“ゴクゴクゴクゴク”「ぷはあ!」

 

 

 

 

どんぶりを持ち上げて、1適残らず飲み干すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあああぁぁぁ、食べた食べたぁぁ、満腹ですううう。」

 

 

 

 

 

どんぶりを空にしたアオバは、食器をそのままに放置して、しきっぱなしだった布団へとダイブした。

 

 

 

満腹状態と体内で起こっている血糖値スパイクで、強烈な眠気が襲ってくる。

 

 

 

 

 

(あらいものは・・・もう明日でいいですぅ。お腹苦しいですし、胃から食道にかけて、あつくせりあがりそうな感覚もありますが・・・・まあ、しあわせなんでいいでしょぉ)

 

 

 

 

何度かうつらうつらしたまぶたは、遂に重力に負けて下がってくる。

 

 

 

 

(あしたもはやいですしぃ、ねむいですしぃ・・・おしごとのこととかかんがえたくないんですけどぉ“・・・スウ・・・スウ・・・”)

 

 

 

 

 

内海 アオバ、『至る』

 

 

 

満腹と高血糖で酩酊するこの瞬間を、彼女はとてもアイシテいた。

 

 

 

 

本日の夜食。

 

 

サッポロ一番塩ラーメンお餅雑炊。

 

総摂取カロリー987kcal

 




味の感想が「しょっぱくておいしい」で通用するのなんかのバグだろ!!
設定を思いついてから速攻で書き上げられたんですが(-_-;)

一応投稿しますが、あまりに「才羽モモイのずぼら飯」の世界観から外れているようなら削除します。

モモイ以外に焦点をおいた番外編は、ちょくちょく書くかもですが、アオバちゃんシリーズは続きません。


総カロリー調べて分かりましたが、作者が作る料理縛りで、もちづきさんほどの量は無理だとあきらめました(;^ω^)
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