ギターと、恋と、百合の花。   作:ローマン

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 後編です

 ささ恋とアトレ秋葉原コラボ、いつか行けたらなぁ……

 それでは本編どうぞ!!







依ひまと、熱に浮かされて 後編

 

 

 

 

「それじゃひまちゃん、ゆっくり休むのよ?」

 

「うん……////」

 

 

 

 保健室での一件から2日後

 

 ひまりは熱に浮かされ、この日は家で療養していた

 

 

 

(これってやっぱり、依先輩の風邪がうつっちゃったんだよね……////)

 

 

 

 あの日から、依とは連絡を取れていない

 

 ひまりは前日まで普通に登校していたが、依は風邪で欠席していた

 

 親友の未希には心配されたが、何とかその日は乗り切ることができたのだが……今日は高熱を出してしまった

 

 

 

(とにかく、今はゆっくり休もう……////)

 

 

 

 こうしてひまりは、自室のベッドでゆっくりと深い眠りに落ちるのだった

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

 

 

(あれ、私……)

 

 

 

 ひまりは、ふと目を覚ます

 

 スマホの画面を表示すると、時刻は17時30分を指していた

 

 お昼にお粥を食してからずっと眠っていたため、かなりすっきりしている

 

 

 

「ひまちゃん、入るわよ?」

 

「ど、どうぞ。」

 

「ひまちゃん、お客さんよ?」

 

「お客さん……?」

 

 

 

 ひまりの母親は、微笑みながら部屋を出て行った

 

 そして入れ替わるように、ある人物がやって来る

 

 

 

「よ、依先輩!?」

 

「木野さん、身体は大丈夫?」

 

「だ、大丈夫です……////」

 

 

 

 お互いにとって、実に2日ぶりの再会だ

 

 たった2日ではあるが、今までほぼ毎日顔を合わせていた

 

 その分2人の間には、緊張が走っていた

 

 

 

「き、木野さん、体調は?」

 

「だいぶ良くなりました、まだ少しボーッとしますけど……」

 

「そ、そっか……」

 

 

 

 中々会話が続かない

 

 そんな時、依が話を切り出す

 

 

 

「木野さん、こないだ……もしかしてあたしにキスしてた……?」

 

「へ、へっ……!?////」

 

「あ、ごめん、突然こんなこと聞いて……//// 夢だったかもだし、この話は……」

 

「依先輩、その……私、キスしました……////」

 

「や、やっぱり……////」

 

「もしかして、気付いてたんですか……?////」

 

「いや、夢の中で木野さんにキスされた気がしたんだ、でもその夢が妙にリアルだったからもしかしたらって思って……////」

 

 

 

 依は顔を赤くしながら、そう答えた

 

 つまり、依はあの日起きていたが熱のせいもあり、現実と夢の狭間を行き来している状態だったのだ

 

 だが、ひまりから事実を聞かされ、ようやく依は納得することができた

 

 

 

「木野さん、あの日もこうやってあたしに優しくしてくれたよね。」

 

「んうぅ……////」

 

 

 

 依はあの日自分にしてくれたように、ひまりの顔にそっと手を添える

 

 対するひまりは気持ち良さそうな反応を見せ、依も思わず表情が緩んだ

 

 

 

「依先輩、気持ち良いです……////」

 

「……!?////」

 

 

 

 心の中では分かっている

 

 だが、とろんとした瞳、火照った顔

 

 これらが重なってしまえば、別のことを意識してしまいかねない

 

 

 

(いやいや、何を考えてるんだあたしは……!////)

 

「依先輩、私……少しでも依先輩が楽になれたらって思ってキスしちゃったんです……//// こうなるかもしれないって分かってたのに……////」

 

「木野さん、ならあたしも……////」

 

「だ、ダメです、そしたら依先輩にうつっちゃう……だから……////」

 

 

 

 ひまりは依の耳元でそっとささやく

 

 

 

「私が元気になったら、いっぱいしよ……?////」

 

「ん゛ん゛っ……!?////」

 

 

 

 その言葉は依にとって、かなり刺激が強かったようで、思わず自分の左胸を押さえる

 

 

 

「木野さん、ほんと大胆……////」

 

「えへへ〜……////」

 

「とりあえず、今日はこれで我慢してね……?////」

 

 

 

 そして依は、ひまりの手の甲にそっと唇を落とした

 

 

 

「依先輩……ありがとうございます……!////」

 

「う、うん、それじゃ、あたしはそろそろ帰るね……////」

 

「ふふっ、依先輩、顔真っ赤。」

 

「う、うっさい!////」

 

 

 

 そんなやり取りがあり、もう日が暮れてきたので依は帰ることにした

 

 帰っていく依を見送りながら、ひまりは先程キスされた自分の手の甲に視線を下ろす

 

 

 

(依先輩にキスされちゃった……嬉しいな……////)

 

 

 

 そしてひまりは、依が口付けた場所にそっと口付けるのであった

 

 

 

 

 

___________________

 

 

 

 

 

「ひまり〜! おはよ〜!」

 

「おはよ〜! ミキちゃん!」

 

「風邪、バッチシ治ったみたいだね!」

 

「うん! もう元気いっぱい!!」

 

 

 

 数日後、すっかり元気になったひまりは、朝の登校で親友の未希と挨拶をかわしていた

 

 未希も数日ひまりが不在だったこともあり、かなり寂しかったようだ

 

 

 

「ところでひまり〜、今日は朝凪先輩デー?」

 

「あ、そういえば……」

 

 

 

 普段なら、屋上で依の歌を聴くのが放課後の楽しみなのだが、お互いの予定によっては集まれない日もある

 

 だが今回はひまりが風邪で休んでいて、今日の放課後の連絡をしていなかった

 

 

 

「今のうち、依先輩に連絡しておこっと。」

 

 

 

 ひまりは依にLIMEで、今日はどうするかをメッセージで送信した

 

 数分後、依から返信が返ってくる

 

 

 

「今日はウチに来ないかって……? 大丈夫ですよ〜!っと。」

 

「ほほう、これは朝凪先輩、激しめなイチャイチャを求めてるな〜?」

 

「な、何で!?////」

 

「だって、朝凪先輩と会うの久々でしょ? しかも自分家に呼び出すなんて、よっぽどのことだよ!」

 

「ど、どうなんだろ……?////(もしかしなくても、これってお家デートだよね……!?////)」

 

 

 

 依がどう考えているかは分からないが、ひまりはあの日のお家デートを思い出しながら、顔を赤くするのであった

 

 

 

 

 

___________________

 

 

 

 

「お、お邪魔します……」

 

「いらっしゃい木野さん、今飲み物取ってくるから部屋で待ってて。」

 

(いつも通りの依先輩だ……)

 

 

 

 放課後になり、依の家を訪れたひまりは依の様子が気がかりであったが、彼女はいつも通りの様子に見えた

 

 言われるがまま、依の部屋で待っていると、ベッドに目が留まる

 

 

 

(温かくて優しい匂いだな、依先輩に包まれてるみたい……////)

 

 

 

 ひまりは依のベッドに入ると、あの時の温もりと出来事を思い出す

 

 初めて先輩を名前で呼んで、お互いの愛を伝え合った

 

 その時はひまりが寝てしまったから一線は超えなかったものの、先日のひまり宅でのお家デートも危うかったと依は語っていた

 

 けれどひまりは、依とのそういうことに関しては嫌には感じていない

 

 そんな日が来るのも、もう直ぐなのかもしれないとひまりが想像したその時……

 

 

 

「お待たせ木野さ……」

 

「あっ! ご、ごめんなさい勝手に!!////」

 

「あぁ、もしかして眠かった?」

 

「そ、そういうわけじゃ……////」

 

「ゆっくりくつろいで大丈夫だよ、そんなに緊張せんでよ。」

 

 

 

 依はひまりの隣に座ると、ギターを取り出す

 

 ひまりが依の歌を聞くのは久しぶりだ

 

 だがひまりは、ある違和感を感じていた

 

 

 

(今日の依先輩、いつも通りだけど、やっぱり少し変……)

 

 

 

 普段の依なら、ひまりのちょっとした行動にも反応することが多いのに、今日は全くそのような行動を取らない

 

 何かあったのではないかと、ひまりは心配になる

 

 

 

「木野さん、体調は大丈夫……?」

 

「え? は、はい、大丈夫ですけど……」

 

「本当に……?」

 

「本当ですっ!」

 

「良かった……!////」

 

「……!!////」

 

 

 

 そして依は、ひまりのことを抱きしめる

 

 突然のことに驚くひまりだったが、直ぐに受け入れて背中に手を回した

 

 

 

「木野さん、今日家に呼んだのは……2人きりになりたかったからなんだ……////」

 

「2人きり……? それなら屋上でも……」

 

 

 

 するとひまりの言葉を遮って、依は彼女をベッドに押し倒した

 

 

 

「へっ……!?////」

 

「ここまでして、まだ分からない……? あたしがしたいこと……////」

 

「よ、依先輩……////」

 

「ほんとは木野さんの体調もあるし、どうしようか考えてたけど……大丈夫だよね……?////」

 

「うん、私は大丈夫……だからきて? 依……////」

 

「ひまり……////」

 

 

 

 久方振りに、2人きりで愛を確かめ合った日

 

 そこには、以前ひまりが見た夢とは対称的な光景が広がっているのであった

 

 

 

 

 

 







 前後編でオリ主不在という形で描かせて頂きました

 基本はオリ主視点ですが、たまには原作キャラだけってのも悪くないですね

 次回は完全に未定です、のんびりと更新を楽しみにして頂ければ…





今後、どんなお話が読んでみたい?

  • オリキャラ視点のお話(今まで通り)
  • オリキャラたちの掘り下げエピソード
  • クロスオーバー(主に百合作品を予定)
  • アニメ未登場のキャラ登場回
  • 全部読みたい!
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