ささ恋アニメ、良かったですね〜!
それぞれのやり取りには、思わず涙してしまう場面も多かったです
とにかく年内にアニメが放送できて、良かったと思います
さてさて、本小説も今年最後の投稿です
どうぞ!!
※百合花視点
「今年もあと少しかぁ〜。」
私は、今年あったことを振り返る
朝凪先輩とひまりちゃんが恋人同士になり、SSGIRLSとローレライが文化祭で対決して、水口先輩と泉先輩が無事に和解して……
あれ? 私の思い出が全然無いような……
よくよく考えれば、私がしてたのはギター弾いて動画あげてるだけなんじゃ!?
う〜む、今年も今日が最後の登校日だし、何か良い感じの思い出を作れないものか
「ゆりちゃん、おはよう。」
「あぁ、百々花ちゃん、おはよう。」
そんなことを考えながら登校していると、百々花ちゃんに出会った
学校内で顔を合わせたことはあるけど、朝に会うのは珍しい
「ゆりちゃん、一緒に教室行こ?」
「いいけど、天沢先輩とは一緒じゃなくていいの?」
「始ちゃんたち3年生は、受験に向けた話があるそうなのよ。」
まぁ、天沢先輩は推薦貰ってるらしいからあまり関係のない話題かもしれない
あるとすれば、泉先輩とかかな
SSの皆さんは分からないけど、筒井先輩と橘先輩は勉強できるらしいからあまり不安は感じない
「今年もあっという間、私たちは来年で3年生になるのね。」
「そうだね、入学式がこないだのように感じるよ。」
学生の内でもこんなに時間の早さを感じるのだから、社会人になったらどうなってしまうのだろうか?
この時間がいつまでも続くことはない
自分の将来なんて、全然考えてなかったかも
「ゆりちゃんは、将来ギタリストとしてやっていくんでしょ?」
「うん、そのつもりだけど……」
「だけど?」
「未来がどうなるかなんて分からないじゃん? 私にはまだ……プロでやっていけるかの自信がない……」
「それはやってみないと分からないわよ、私たちは絶対1番になるって目標があるからね。」
百々花ちゃんたちローレライは、プロの世界で1番になることを目標に掲げてる
それに比べたら私はプロを目指すと言ってるけど、まだ具体的な目標がない
ソロでやるのか、はたまたバンドを組むのか、選択肢が沢山あるからこそ悩ましい
「ゆりちゃんはゆっくり考えればいいんじゃない? あんまり悩み過ぎちゃうと身体に悪いわよ?」
「あはは、そうだね……」
バンドマンたるもの、身体が資本だからね
休む時は休む
これ大事!!
「百々花、おはよう。」
「始ちゃん! おはよう!」
「お、おはようございます。」
私たちに声をかけてくれたのは天沢先輩だった
3年生も登校時間は同じだったみたいだね
「立花さんもおはよう、今日は百々花と一緒だったんだね。」
「そうなのよ! 登校中にたまたま会ってね……」
百々花ちゃんがそう答えると、天沢先輩は少しだけ俯いた様に見えた
いや、先輩は普段からクールな雰囲気だし、私の見間違いかも
「それじゃ百々花、また練習で。」
「うん、始ちゃんも頑張ってね!」
そして、私たちはそれぞれの教室へ向かう
ちなみに私と百々花ちゃんは同じクラスだ(今更)
今日は1日冬休みの話題がほとんどで、校内の清掃やらホームルームやらであっという間に時間は過ぎていった
「百々花ちゃん、今日って部活あったっけ?」
「あるわよ、年内最後のね、ゆりちゃんも来る?」
「折角だし、少しだけお邪魔させてもらってもいいかな?」
家庭科室自体、入ったことがないわけじゃないけど、料理研究部の活動中に入るのは初めてだ
まぁ、本命は音楽以外のことで何か思い出を作りたいだけなんだけどね……
一緒に家庭科室までついていくと、中には誰も居なかった
「さて、ひまちゃんが来る前に準備しちゃいましょう!」
「うん、ちなみに今日は何を作るの?」
「ショートケーキよ!」
「ケーキって、結構難しいんじゃなかったっけ……?」
「私も手伝うから大丈夫よ、それに……大切な人のことを想えばきっと上手くできるわ。」
「百々花ちゃん……」
何だろう……今少しだけ間があったけど
まるで、叶わない何かをささやくように
「百々花先輩〜! お待たせしました〜!」
「ひまちゃん! 結構早かったのね!」
「はい! 教室の掃除が結構早く終わったので、直行で来ました!」
そんな暗い空気を吹き飛ばすべく現れたのは、我らが太陽、ひまりちゃんだ
幻覚かもしれないけど、ひまりちゃんに犬耳と尻尾が生えてたような気がする
「わぁ〜! 今日はケーキですか!?」
「そうよ〜、ひまちゃんは誰にあげるのかしら〜?」
「も、も〜う、百々花先輩〜!////」
ひまりちゃんは顔を赤くしながら答える
このリアクションは……間違いなく朝凪先輩だね
「ゆりちゃんは、誰に渡すのかしら〜?」
「わっ! 百合花先輩!? 居たんですか!?」
「あはは……最初から居たんだけどね。う〜ん、私は友達にでも渡そうかな。」
「友達……ねぇ〜?」
むむっ、なんだか百々花ちゃんがからかい調子だな〜
もしや、私に恋人がいるとでも思ってるのではないだろうか
「百合花先輩、恋人さん居るんですか!?」
「私は居ないよ〜(百合を眺める専門だからねっ……!)
そう、私の周りでは恋人としてお付き合いしてる子が結構多い
男女の恋愛も勿論なんだけど、私は百合をこよなく愛しているのだ
そんな、側から見れば傍観者である私に恋人だなんて居るはずもない
「どうかしらね? もしかしたら案外近くに居るかもしれないわよ?」
「ないない。」
「百々花、今大丈夫かい?」
「始ちゃん! 待ってたわ!」
「始先輩、こんにちは!」
「こ、こんにちは……」
そんな話をしていた時、天沢先輩が家庭科室に入ってきた
多分百々花ちゃんに用があったと思うんだけど、私たちがケーキ作りしているのをそっと眺めている
「そっか、今日は最後の部活だもんね。」
「そうなのよ、出来上がったら始ちゃんにも食べてもらうわね。」
「うん、楽しみにしてるよ。」
そして私たちはケーキ作りを順調に進めていき、何とか完成に漕ぎ着くことが出来た
「それじゃあ始ちゃん、はいっ!」
「このケーキ、私に?」
「うん、始ちゃんのために作ったケーキだから!」
「そっか、ありがとう、大事に食べるね。」
百々花ちゃんと天沢先輩の間にホワホワとしたあたたかな空気が流れる
ひまりちゃんも微笑んでその様子を見ているし、何故だかその間には誰も挟まってはいけないような気がした
「さて、そろそろ後片付けを始めましょう。」
「そうだね。」
「は〜い!」
さてさて、このケーキは誰に渡そうか……
そんなこんなで、流れで私も流れで参加してしまった料理研究部年内の活動は幕を下ろすのだった
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「私にケーキを?」
「うん、渡せる人が咲しか居なかったから……」
「何だか、余り物を押し付けられてる気分ね……」
「咲ちゃん、そこを何とか〜!」
というわけで、私は咲にケーキを渡すことにした
友達が少ない私にとって、渡せる相手が咲ぐらいしか思い付かなかったのだ
「けど、私で良ければ受け取るわ。」
「い、いいの!?」
「えぇ、大事に頂くわね。」
「あ、ありがとう!」
そう言いながら、咲はケーキを受け取ってくれた
百々花ちゃんが保存も効くようにと、ケーキ用の箱も用意してくれたのが大きかったのかもしれない
咲って甘いもの好きだったっけ? 凄い嬉しそうに箱を見つめてる……
「ん? あそこに居るのって……」
その時、私は咲の背後を見慣れた2人の人影が通り過ぎたのを見かけた
間違いない、あの2人は……!
「あれは、朝凪先輩とひまりちゃんじゃないかしら? って、何してるの百合花……?」
「しーっ! 今結構良いところだから……!」
ひまりちゃんはまだケーキの箱を持ったままだったので、おそらく朝凪先輩へはまだ渡していない
だとすると、渡す瞬間をこの目で見ることができるのだ(こっそり見てるだけなんだけど)
さぁ、ひまりちゃんはどんな形で渡すんだい!?
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※ひまり視点
「あ、あの依先輩、お渡ししたいものが……」
「あたしに? もしかしてその箱みたいなの?」
「そ、そうです!」
依先輩へケーキ渡すの、何だか緊張しちゃうな
ケーキは特別な記念日に食べるイメージがあるから、少しだけ照れくさい
「ありがとう、大事に食べるね。」
「は、はい! でも、あんまり上手く出来てないかもです……」
「何言ってんの、木野さんが折角作ってくれたんだからきっと美味しいよ。」
「よ、依せんぱーい!!」
私は嬉しさのあまり、依先輩に抱きついてしまう
人目のつかない所だったからか、先輩も優しく私の頭を撫でてくれた
「さてと、一緒に帰ろっか。」
「はいっ!!」
依先輩と2人並んで帰る時間は、学校でのことや他愛もない会話をする
今年から私は高校生になり、新しいことを始めたり、依先輩と恋人同士になったり、沢山のことがあった
来年は先輩たちが卒業しちゃうのが寂しいけど、今ある時間を大切にしていきたいな
そして年末デート当日、亜季先輩と志帆先輩の2人とデート先が被ってしまったのはまた別のお話
はい、最後は日常回的な感じに描いてみました
個人的には亜季と志帆も出したかったのですが、シチュエーションと文数の関係で泣く泣く断念しました
その回は次回以降に描く予定です
いやぁ、ささやくように恋を唄うに出会えて良かったなと思います
百合系の作品も自分はそこそこ見るかな〜程度だったのが、見事ささ恋に沼りましたね笑
今年も色々な作品に巡り会えて良かったです
それではまた来年、良いお年を!!
今後、どんなお話が読んでみたい?
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オリキャラ視点のお話(今まで通り)
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オリキャラたちの掘り下げエピソード
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クロスオーバー(主に百合作品を予定)
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アニメ未登場のキャラ登場回
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