ポケモンが現実のあべこべ世界に来たのでやりたい様にやってみる 作:八雲ネム
ポケットモンスター、略してポケモン。
初代の赤緑が発売されてから、30年ほどが経つご長寿シリーズであり、赤緑で151種類だったポケモンは1,000種類を超える大規模な数に成長し、アニメや漫画などの媒体もあって世界で広く認知される一大コンテンツになった。
そんな一大コンテンツがある世界からない世界に転生し、前世の記憶を思い出した時は男女比のバランスがおかしかったり、貞操観が逆転している事も相まってかなりのショックを受けたものだ。
何しろ、シリーズを通してそこそこ楽しんでいたのにその時間が吹っ飛んだ挙句、親がいない男だからと言う理由でセクハラや強漢目的で親になろうとする輩が非常に多い。
その為、行政サービスを使って通信制の学校に行って今の世界における学歴としての高卒まで行こうと考えていたものの、10歳かそこらのクソガキが何かをしようとしても舐められるだけなので最初にやったのは今の世界における住居の改装工事だった。
事故物件とは言っても、築30年は経過しているので色々と痛んでいる所も引っくるめて工事してもらえるように、政府が斡旋した手続きの保証人となってくれる人とコンタクトを取って、しっかりとした改装工事を行なってもらえる様にするのと通信制の高校を卒業するのに必要な手続きとをしてもらった。
その結果、外観はそのままに中身は今の建築基準法に沿う形で工事してもらった為、生活の質が格段に向上したので卒業に必要な事以外は家から出なくてもいい様な状況になった。
何故、通信制の高校に行ったかと言うと2度目の人生と言っても陰キャで1人でいる方が気楽な性格をしている俺が今更、学校に行っても1度目の人生で経験した学生生活の焼き直しでしかないと判断したからだ。
また、前世の記憶を思い出した事で気が付いたのだが今の俺には霊感体質と言う物があって人ならざる存在が見えたり、感じ取れるので人を避ける事に拍車をかけた一因だったりする。
幸いな事に、ポケモンがない世界でありながら物心が付いた頃からゴーストタイプのポケモンがいたので、そこら辺の浮遊霊とか地縛霊とかであれば簡単に祓ってくれるし、
これで、後はポケモンが世界中で認知されればゲンガー達も生きやすくなるのになぁ、と日頃から思っていると住んでいる家の一室にある道具が出現した。
それは、ポケモンセンターにあるポケモンを回復してくれる装置に何かを転送する装置、そしてポケモン図鑑のような赤い塗装の携帯端末が机の上に置いてあったので、端末を開いて中にある情報を確認して俺は感動の涙を流した。
何しろ、端末の中にあるデータにはポケモン図鑑に今ある道具の一覧、そしてトレーナーナンバーが記載されてあったので正式にポケモントレーナーになった事を示していたからだ。
前世において、ポケモンのアニメを見て一度はポケモントレーナーに憧れたものだが、実際になれた事は素直に嬉しいと思いながらテレビを付けるとその感動が吹っ飛ぶ映像が流れていた。
それは
「マジかよ、こりゃあ大変な事になったな」
「ゲン」
ポッポみたいなゲームなら序盤で出てくるポケモンが大の大人を吹き飛ばす映像だった。
そして、アナウンサーさんが現状について語ってくれたのだが今日になって急に
今までの社会構造は、長い時間を掛けて構築された状態なのでその一端である動物がポケモンに急変したらそりゃ、混乱が起きるわなと考え付いたので久しぶりに家の敷地外に出ようと考えて身支度を進めた。