ポケモンが現実のあべこべ世界に来たのでやりたい様にやってみる   作:八雲ネム

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お久しぶりです。


第2話 配信

 ポケモンが現れてから、ニュース番組ではそれがメインの内容ばかりになっている上、短文投稿型サイトや掲示板などのネットでもその話題で持ちきりになっていたので本当に世界が一変した様だ。

 まぁ、その内容の大半は彼らにとって未知なる生物との接触による混乱を報告する物ばかりだったので、読むに値しない物ばかりだったが稀にポケモン世界に於けるきのみ   オレンの実やモモンの実と言った物   が採れた内容があったので、本格的に交じり始めている事を実感した。

 

(このまま行けば、確実にポケモンと共存する世界になるだろうがその前に混乱するのは確実。となれば………)

 

 その為、12歳のクソガキにでもできる行動となればカンナさんを介して政府や地方自治体のアドバイザーとして働く事に加えて、配信者として情報の発信をするのもありだとは思う。

 幸い、こっちにはゲンガー達と言うアドバンテージがあるし、男女比からしても男の配信者ってかなり珍しいからそれだけ、目立つ存在にはなる。

 問題があるとすれば、生配信とかは前世も含めてやった事がない上、ボッチ気質だったのでどうやって話せば良いのかが分からんので試行錯誤するしかないな、と思いながらカンナさんに連絡を取った。

 

 

 

 

 

「えーと、これで良いのかな?」

〈えっ………えっ?〉

〈男………だよね?〉

〈しかも貴重なショタじゃん〉

〈まーた釣り配信かよと思って色んなAA(アスキーアート)用意して待ってたのに使う機会無くなっちゃった〉

 

 結論から言ってしまえば配信する事にした。

 個人的には、配信者として有名になった結果として嫉妬やら何やらで生き霊や呪いを飛ばされるのが1番、困るのだがそれよりもポケモンとの争いによって色々と不満はあれど平和な社会が維持されている現状が壊される方も困るので、やむを得ない選択として配信業をする事にした。

 

「あー準備してたんならすみませんねぇ。告知通り、リアル少年の配信ですよー」

〈アッアッアッ〉

〈男の配信者でさえ、少ないのにショタと来たら!〉

〈これだけでご飯3杯は行ける!〉

 

 ネットが発達した事によって、12のクソガキでも通販を活用すれば配信するのに必要な機材を揃えられるとは言え、配信をする事によって発生するお金のやり取りや人間関係のトラブルに対して、子供が1人で対処し切るのは社会的には難しいと言う物だ。

 しかも、今世における俺は訳あって親を亡くしているのでそこを突っつかれると気持ちが落ち込むし、そもそも貞操観念が前世の世界と逆転しているので特定されて押し掛けられると抵抗できない場合もある。ゲンガー達が居てもね。

 その為、カンナさんに話を通して配信業をしている事を認知してもらったのだがまぁ、当然ながら彼女から猛反対を受けたね。

 

 ただでさえ、ポケモン関連でクソ忙しいのに保護対象である俺が如何にも面倒事が発生しやすい配信業をするとなれば、彼女の仕事量が多くなってストレスがマッハになるから当然と言えば当然である。

 とは言え、このまま手を(こまね)いていても碌な事にならないのは火を見るよりも明らかなので、長時間に渡る説得によって渋々ながらやる事を了承してもらった。

 役所からの指示を待つ、と言うのもあったのだがアメリカと比べて日本の役所は縦割りな部分が多い為、効率的に動けないと判断して個人が自発的に動いた方が柔軟且つ迅速に動けるし、こう言う場合は個人で実績を上げた方が役所も動き易いと考えて配信業を始めた。

 

(同接数は116人。出だしとしては好調の範囲かな? やった事ないから分かんないんだよねぇ。こう言う時の数字って)

 

「わっ、わっ、コメント流れるの早っ」

〈みんなショタだからって盛りすぎwww〉

〈平日の19時からやるショタなんてそういないしねぇ。この時間帯は仕事帰りのネキたちも多い訳で、それも色々と疲れてる中で新しくて希少な男性配信者、しかもリアルショタの初配信に立ち会えるのは幸運すぎる訳で〉

〈しかも外来種みたいな生き物がそばに居る、となればね〉

〈興味がそそられますねぇ!〉

〈しかもお面付きとは言え、顔出し+素で話してるって感じで良き〉

〈いやホント、今日まで頑張ってきてよかった〉

〈【悲報】社畜ワイ、未だ会社から帰れずトイレの中で配信見ている模様〉

〈私は休憩室から〉

〈私は喫煙所から〉

〈私はタクシーの中から。因みに今から会社〉

〈私は飛行機の中から。因みに今からインドの支店の方に出張〉

〈私は布団の中から。因みに31歳ニート〉

〈↑通報しました〉

〈通報しますた〉

〈えぇ……〉

 

 一応、特定されにくくする為にスーパーマリオシリーズに登場するヘイホーお面を被って顔出し配信をしているのだが、今の体格やら声やらで実際の少年が配信をしている事にかなりの反応があって少し驚いている。

 

「アイエエエ………ここまで反応があるとはねぇ」

〈おーおー、困惑しとる〉

〈我々の反応で困惑するショタ………イイネ!〉

〈困惑するショタ………閃いた!〉

〈通報した〉

〈こう言う時の対応を手取り足取り教えてあげよう!〉

〈脇取り乳取り?〉

〈やめやめろ!イタチめろ!〉

〈そうだよ!折角のショタがやらなくなっちゃうじゃん!〉

〈実際、幻想を打ち破る!って逆に打ち破られるケースが多々あるからね〉

〈原因は我々にある模様〉

〈下ネタで壊されるんだよなぁ〉

 

 俺が困惑している間にもコメントが流れていき、配信業をする為に開設したチャンネルの登録者数やチャンネルを紹介する為の短文投稿型サイトの登録者数を確認すると急増している。

 

(こりゃ、予想を甘く見積りすぎたな。人口比から考えれば当然だが)

 

 実際、今世の男女比は1:100と言う前世と比べたら異常とも言えるぐらいに女性の方が多い為、ポケモンを広く認知させるには配信業が1番なんて気軽に考えたのだがここまで大きい反応だとは思ってもいなかったので、カンナさんがあそこまで反対する理由がわかった気がする。

 

「えっと、予想を上回る反応でビビってますが本題に入ろうと思います」

〈本題?〉

〈あぁ、あの良く分かんない生物の事ね〉

〈ここ数日、あの生き物についての動画とかが爆増してるよなー〉

〈ショートで襲ってみた、なんて動画を上げる奴らの気がしれん〉

〈しかも何かしらのアクションをやった奴ら、軒並み怪我してるしなぁ〉

〈軽い奴だと引っ掻き傷程度だけど重たい奴で1ヶ月入院だってさ〉

〈て事はこのショタも………〉

 

「あっ、その事に関しては大丈夫ですよ。強い仲間が居ますから」

〈仲間?〉

〈こんな短期間で強い仲間なんて作れねーだろ、常考〉

〈てか、右下の人形?みたいな奴、さっきから動いてね?〉

〈そーいや動いてる様な………〉

〈大丈夫? 病院行く?〉

〈アイタタタなショタ君だったとは………〉

〈人形としては妙に生き物チックだな〉

 

 その為、登録者数に関しては傍において本題に入る事にしたのだが、配信業を始めるに至ってその準備に数日を要したので既に被害が一定数、出ている上にそれを動画として投稿している輩が散見されているのでその同類と判断された様だ。

 それに関して、こちらとしては誠に遺憾であるのだが100の言葉を尽くして証明するよりも実演して証明した方が手っ取り早いので、カメラとノート型パソコンを持って庭先に移動する事にした。

 

「まぁ、百聞は一見にしかず、と言う言葉がありますから見てもらった方が早いです。なので、カメラ移動しますね」

〈はわわ………ショタの体が〉

〈特定対策とは言え、レンズを自分の体に押し付けるなんて大胆だねぇ〉

〈この感じだとどこに行くんだろ?〉

〈庭先とかだったら特定対策にならない希ガス〉

〈この感じ………何か知ってるのか?〉

〈このショタ君が!?〉

〈如何にも10歳ぐらいの子供が知ってるのか!?〉

〈知ってたら何処ぞやの少年探偵団みたくになるぞ!?〉

〈やたらと物知りなショタはお嫌い?〉

〈珍しいけど嫌いじゃないわ!〉

 

 移動中、コメントが沢山流れてる事はパソコンをチラ見しているので分かるのだが移動中なので内容までは分からない。

 ただ、これから見せるポケモンバトルはかなりの見応えだと思うので賛否両論はあるだろうが、見せる価値はあると判断しとこ庭先へと向かった。

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