時代を超えた英雄譚   作:Ryu-pon

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あまりにも日常回。
頑張りました
次はもっと頑張ります


未来の英雄は過去にタイムスリップする。その13 帰還

「おーい!ベルくぅーん!」

 

「………………」

 

_____正午頃_____

 

「んんー、全く起きないな、……おかしい……」

 

普段なら自分から起きてきて、ついでにみんなも起こしてくれるはずのベルは昼食まで起きない、これはただならぬことだと予想したヘスティアは真っ先にベルを起こしに行った。まぁ建前に過ぎない

 

「もう、ベル君ったら僕が起こしてるのに起きないなんて……こうしてやる!!」

 

本命はこれだ、つまり「抱き枕」をベルの体でしている

 

「ふふ〜ん、」

 

満足げな顔している

 

「僕も少しひるねといこうかな」

 

程よい温度のせいか睡魔に襲われたヘスティアは少しばかり寝ることにした。

 

*******************

 

———おかあさん

 

「は!……………」

 

滝のような汗を流し大袈裟に布団をまくり上げたベル。

 

「ここは、」

 

見慣れた内装、そして寝慣れた良いベッドの感触

 

「戻ってこれ…た」

 

疑いつつも、だんだんと確信に変わってきた。

 

「それに、」

 

何より、確信的な理由があった

 

「神さまも」

 

いつもなら動揺していたベルだが今までの経験が功をなしたのか耐性がついた

 

「あ、アリーゼさん!」

 

まず戻ってきたら確認しなければいけないことがある。

アリーゼ達の存在だ

 

「んん、ベルくん……やっと目が覚めたかい」

 

ヘスティアも起きてきて頭に寝癖を生やしている

 

「か、かみさま……!!」

 

不意にだった

 

「べ、べ、べ…ベル君?!」

 

ベルが神様に抱きついた

 

「よかった、本当に」

 

安堵の息を出し、そして嬉し泣きなのか涙を流すベル

 

「いろんなことが、あったんだね…ベルくん」

 

ヘスティアはベルを包み込む

体は小さいが包み込むには十分過ぎるほどの果実がそこにはあった

 

*******************

 

「ほんとに、いろんなことがありすぎだよ」

 

「えへへ、そうですか?」

 

神室にて、ステイタスの更新を行なっていた

 

「ああ、そうさ」

 

Lv.5

力  G222

 

耐久  F340

 

器用  G245

 

敏捷  F311

 

魔力  I98

 

<発展アビリティ>

【幸運:F】【耐異常:G】【逃走:G】【連攻:I】

 

<魔法>

【ファイアボルト】 ・速攻魔法

<スキル>

 

【憧憬一途(リアリスフレーゼ)】

・早熟する。

・懸想が続く限り効果持続。

・懸想の丈により効果向上。

 

【英雄願望(アルゴノゥト)】

・能動的行動に対するチャージ実行権。

 

【闘牛本能(オックス・スレイヤー)】

・猛牛系との戦闘時における全能力の超高補正。

 

【美惑炎抗(ヴァナディース・テヴェレ)】

・処女の加護(ヘスティア・ディパル)。

・魅了効果侵犯時に発動。

・全能力値に超高補正。

・体力及び精神力の自動回復。

 

【??勇者(ブレイブ・ジャスティス)】

 

・????が負傷した際に能力が微上昇

 

・死の淵に追いやられた際に能力が一時的に急上昇

 

「一夜にしてスキルを増やすなんてね!」

 

八つ当たりをするかのようにベルにステイタスシーフを押し付ける

 

「す、すいません」

 

「ほんとだよ」

 

(レベル5……おかしい、あの時はレベル6だったはず…なのにスキルは一応あるが表記がおかしい)

 

レベルは前と同じになってしまっているのに対してスキルだけ残っていることに戸惑いを隠せない

 

「それに、なんだい!このエラーの表記は!」

 

限定人物、アリーゼさん達のことだろう。

これの表記が?のマークで隠されてしまっている

 

「ぼくも、わかりません」

 

「ふーん」

 

ベルの顔をじっーと見つめる

 

「うそはついてない、でも」

 

「でも?」

 

「真実はいっていない」

 

「!」

 

神様に見抜かれてしまったベルは冷や汗をかく

 

「別に、無理に言えとは言わないさ……でも、僕のことを心配させないでおくれ」

 

 

神さまは、ヘスティア様は優しい…それを間近に感じてわかっている…でも、それに甘え過ぎていたのかもしれない

 

「わかりました、もう心配をかけません」

 

今度は、真実を言っている顔

 

「うん!」

 

ヘスティアもニッコリと満面の笑みで返した

 

「ってか、もうこんな時間だぜ」

 

「ありゃ、ほんとに……ヴェルフ達は?」

 

寝過ぎていたのもあるがステイタスの更新が相まって9時に回ってしまっていた

 

「みんな丁度いないんだ」

 

「そうなんですか、」

 

ヴェルフ達はベルが寝ている間に各々用事で出掛けていて泊まりがけらしく今日は帰ってこないらしい

 

「なら!……僕を食べちゃうかい?」

 

普段は言わない冗談。

てか処女神なのでそういうのを取り締まる側だ

ベルが女性耐性0なのを知ってやっている、アワアワと慌ててる可愛い姿をするのを期待している

 

「もう、神様…そんな冗談しちゃダメです、てか風邪引きますよ」

 

季節は秋。

心地よい温度でも肌寒い日もある、ヘスティアがわざとだらけさせた服をベルが何の躊躇いもなく整える

 

「あ、ああ…ありがとう」

 

予想と違ったのか、ポカンとした顔をしている

 

「……………」

 

多少の理性を取り戻してきたのか、顔が少し赤くなってしまっている

 

(ベルくんが、こんな紳士的な子なはずがない!!いや、優しいんだけどさ、もっと、こうもっとさ…とにかく小動物みたいにアワアワしている姿がかわいいんだよー!!)

 

ヘスティアは頭の中で色々なベルを思い浮かべ葛藤していた

 

「神様、顔赤いですよ?、大丈夫ですか」

 

ペタっ

 

「熱は…うん、なさそうです」

 

不意に、不意過ぎた攻撃…

 

「ひゃっ、」

 

ワンテンポ遅く触れられたおでこが冷たい感触がしたヘスティア

 

「??」

 

「いや、何でもないよ」

 

再び顔を覗き込んできたベルを必死に止める、止めないと理性が吹っ飛びそうだから

 

「そうですか、」

 

「べ、ベルくん…君ってさ、他の女の子にもあんなことをやっているのかい?」

 

「あれって、」

 

「おでこに手を当てたやつだよ!」

 

紳士にランクアップしたはずのベルは鈍感レベルは変わらずのままだった

 

「あー、そんなの神様だけにしかやりませんよ」

 

トドメの一撃、ヘスティアは射抜かれた

 

「……………」

 

「?」

 

急に俯き黙りこくった

 

「あー、そういえばもうこんな時間だ!作るのも面倒だし、そうだ!食べに行こう!」

 

顔を上げるや否や、早口で喋りはじめた

 

「は、はい」

 

ついていけないベルは、とりあえずの肯定

 

******************

 

「もう10時……」

 

「どこもやってませんね、」

 

結局支度や何やらで小一時間持ってかれてしまい10時までになってしまった

 

「うう、寒い」

 

「そんな格好は寒いに決まってますよ」

 

ヘスティアは先ほどのことで頭が働かず服を着ることすらできなかったため、薄着だ

 

「もう、足も疲れたよ」

 

「……」

 

ポンっ

 

「!!これって」

 

「僕、厚着し過ぎて、暑いので使ってください」

 

「いいのかい」

 

「あたりまえです」

 

ずっと使っていたから、ベルの体温が感じられるジャッケット

 

「じゃあ、お言葉に甘えて」

 

暑いなんて、嘘だ

顔は余裕な表情でも、手の先が赤く擦り合わせている、それも僕が見えないところを見計らって

 

「なぁ、ベル君っていつからこんなにも紳士になったんだい?」

 

「そうですか?……」

 

ベル自身は紳士になっているなど毛頭思っていない、でも自然とこんなことをするのには心当たりがある

 

「まぁ、なんだっていいさ」

 

それすらも察したのかヘスティアは話の話題を潰した

 

「神さま、おんぶしますか?」

 

(神様には敵わないな)

 

「え!いいのかい?!」

 

「はい!」

 

ベルが深くしゃがみ込みそこにヘスティアが足をかける

 

「じゃあ、歩きますね」

 

「ああ、」

 

(ほんとにこの子ってやつは、体がこんなにも冷たいじゃないか)

 

口では平気なフリしたが、体がこんなにも冷たい

 

「神様、あそことかどうですか」

 

「なんだい?」

 

指差した方向は、明るい看板に加えて暗いのかより一層に目立つ店内から溢れ出てる光

 

「いいじゃないか!あそこにしよ」

 

「じゃあそうしましょ」

 

神の合意を得た上でお店に足を運ぶ

 

「いらっしゃいませー」

 

扉お開けるとすぐに店員さんがこちらに気づき挨拶をした

 

「何名さまですか?」

 

空いている手でで2人とサインをだす

 

「じゃあこちらへどうぞー!」

 

外から見たら繁盛していてそうだったがすぐに案内された

それに内装も質素でシンプルな色調である

 

「べ、ベルくん…そろそろ、おろしてくれないかな」

 

「あ、すいません!」

 

決して多くない客の皆が異質のオーラを放っている2人に注目する

 

「はっ、恥ずかしかったよ」

 

余程恥ずかしかったのか、ベルの背中をポカポカと可愛らしく叩く

 

「す、すいません」

 

(爆ぜろ!)

 

ベルは気づいた、皆んなの放っていたオーラが一瞬殺気に変わってしまっていたのを

店員に呼ばれているのにもか関わらず2人の世界に入り込んでいたので定員も痺れを切らしてきたのか

 

「お忙しいところ、すいません…案内の方で、」(爆ぜろ!)

 

店員も内心こう思っていることに違いない

 

「あ、すいません」

 

2人はペコリと謝り案内の元へと向かう

 

「いやー、お腹ペッコペッコですね」

 

「だね、すぐ頼もうか」

 

そういい2人でグランドメニューは見る

 

「じゃあ、僕はこれで」

 

「うん、僕もこれで行こうかな」

 

メニューを開いてすぐの旬のメニューに決めた

 

2人とも旬の食べ物に目がない

 

「あ、すいませーん」

 

近くに通りかかった店員に声をかける

 

「はーい、お待たせしました」

 

「あ、じゃあ、この……」

 

*********************

 

「ふー、お腹いっぱい」

 

「すまないね、僕の分も食べてもらって」

 

「いえいえ、どれも美味しかったですよ」

 

品が届くとイメージ画像より遥かに大きい料理が運ばれて食べるのに2人は苦労した。

ほぼベルが食べたのだが

 

*********************

 

ヘスティアとの騒動で忘れていたものがあった

 

「アリーゼさん達!」

 

一番重要なものを忘れてしまっていた

 

「とりあえず、明日から確認しに行こう」

 

明日から確認と言ったが、ベルは薄々気づいている、

 

「アリーゼさん達、いるのかな」

 

アリーゼ達はこの世界ではもう亡き人となっていることに、アルフィアもだ

 

「ダメダメ!」

 

悲観的になってしまっていた自分の頬を目一杯強く叩く

 

「元から無理なんて思っちゃダメだろ」

 

 

 

**********************

 

今回は日常回、ヘスティアとのお戯です

 

次からまた本題に入れます

(毎回このくだりですが)

 

ちゃんと次こそは!

 

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