時代を超えた英雄譚   作:Ryu-pon

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その17 乙女チックなアストレアさま

「「「「「「「「「「「あっ

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「みんな知っての通り、今からアストレア様を尾行するわ!」

 

アストレアファミリアの居間にて、美女の会談が行われていた。

 

「……………」

 

アリーゼの発言には皆鋭い眼差しを向けていた。

そこにただ1人、細々と遠慮をしているかのように手を挙げているものがいた

 

「あの〜尾行だと人聞きが悪いような、」

 

リューの突発的な発言により、再び沈黙が走る。

 

「………………」

 

打って変わってアリーゼの視線をリューが独占した

 

「そこじゃねぇよ」

 

リューに対してライラは当たり強く言う

 

「はい?」

 

その意図を汲み取れなかったのかリューは首を傾げた

 

「この時間が無駄なんだよ」

 

………

 

「もういい、私は勝手にするぜ」

 

1人が抜けた

 

「悪いな、団長…私も単独行動にさせてもらう」

 

そして2人

 

「わ、私も」

 

3人と

 

それにつられてだんだんホームを後にしていく者が増える

中には場の空気に耐えきれなく逃げるかのようにして行った者もいた

 

「リオン、2人だけになっちゃったね」

 

そうして一瞬のうちに残り2人だけになった。

 

「私達も、早く向かいましょう」

 

「あっ……うん」

 

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「ちっ、見失ったか」

 

単独行動を始めてからはや10分、主神が見つからない。

 

「次は、こっちか」

 

街への聞き込みも行い、見当のつく場所は手当たり次第回っていたが見つからなかった。

そして残るは、闇派閥によって破壊された西側。

今は一応整備され始めているが、あの方面はあたり一面に死体の山。

 

「面倒事を増やして……」

 

嫌々ながらも西に向かう。

 

「頭が、クラクラする。」

 

道中、数々の死体があり何日も放置されていたのかそこから出る匂いは鼻を通り越し脳に直接刺激してくるような臭いを放っていた。

その他にも、家族か友人か、はたまた恋人かわかりはしないが、顔もはっきりしない熱により爛れた肌の亡骸をひたすらに揺さぶり泣く姿があった。

 

……..「慣れている」はずなのに。

 

「っあれは、…….!!」

 

そして歩き回ること数分……

 

「ヘルメス様?!」

 

ヘルメス様がいた、そしてその横に黒いローブを身に纏っている人がいた。

 

「………」

 

よく目を凝らして見てみると、黒いローブの中身からは思いつかないような浮き出ている尻に大きすぎるが故なのか横に少し出ている胸そして極めつけには引き締まったシルエットしていてるのに突き出ているところは突き出ていると、女性が確定した。それもかなりの

 

「ヘルメス様に、あんな人いたか?」

 

よくよく考えると、ヘルメス様にあんな女性はいない

そして一つの仮説がでた。

あれって、もしかして「アストレア様」じゃね?という

 

「これが本当なら、やばいぞ」

 

ヘルメスというあまり良い印象の持たない神とアストレア様が一緒にいたらと思うと背筋がゾッとする感覚に襲われた。

 

善は急げということもあってとりあえず正面に向かい顔を確認する。

 

-場面は変わり、正面側に着いた

 

「あれは………」

 

ちゃんと予想が的中していてアストレア様だということがわかった。

尤も、輝夜はあの体型から検討はついていたが。

 

「早く連れ戻さねば」

 

アストレア様だということが判明した今、作戦を決行する。

 

「ふんっ!」

スパーン!

 

輝夜は拾った瓦礫の破片をヘルメスとアストレアの間に投げ込んだ。

 

「ヤバっ」

 

手元が狂ったのか投げた破片は間ではなくアストレアの方向に飛んでいった。

レベル4の力で投擲された破片はだんだん標的に近づく。

 

「危ないッ!アストレア!」

 

そしてちょうどヘルメスはアストレア目掛けて迫り来る謎物体を見つけアストレアを突き飛ばす。

 

ズコン! 

 

そして代わりにヘルメスが犠牲となり頭にぶつかる。

 

グヘェと言いながらヘルメスは倒れ込んだ

 

「大丈夫?ヘルメス、ねぇ」

 

ヘルメスのおかげで間一髪逃れたアストレア。

何度呼びかけても目覚めないヘルメスを揺さぶる。

 

「出てきなさい、輝夜」

 

その一部始終を見ていた輝夜は顔が青ざめていた。(輝夜のせい)

それと同時に普段のアストレアからは想像もできないような威圧と声で輝夜は震え上がる。

 

「………………」

 

腹を括り岩陰から輝夜は顔を出す。

 

「なんでこんなことをやったの?」

 

今にも泣き出してしまいそうな…不安そうなアストレアの顔に輝夜は罪悪感に包まれる。

そして正直に全てを話す。

 

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「っいてて……って、あれ?ここどこ?」

 

その頃ヘルメスは打ちつけた衝撃で気を失ってしまっていた。

 

「ここはな、君の脳内だ!」

 

そして突然聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「その声っ……誰なんだい?」

 

「おいおい、この声でわかんないのかい?」

 

「生憎、よくわからないな」

 

正体不明な気持ちの悪い声の主に、ヘルメスは常時疑いをやめず問いかける。

 

「俺だよ、自分じゃないか?」

 

意味が不明な回答にヘルメスは頭の疑問符が倍に増えた。

 

「ヘルメスさ」

 

「……………!」

 

そう言われて、思い出した。

このねちっこく、なんか変態そうな声は誰なんだと、思ったがバリバリ自分だった

 

「俺の声って、こんなだったんだ」

 

「あはは、笑えない冗談よそうぜ?」

 

「って言っても、そろそろ戻る時間だな」

 

自分にそう言われると突如、吸い込まれるような感覚に襲われぐるぐる回転した。

 

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「これで、ヘルメスが目を覚まさなかったらどうするの?」

 

「それはないですよ、アストレア様…それなら今頃天界に送られていますよ」

 

頭に柔らかい感覚に包まれながら聞き覚えのある声の2人の美人が自分の話題をしていた。

 

(意識が戻ったみたいだな)

 

「もし、目を覚まさなかったらなんでもしますよ?」

 

「んっもう!そんなこと言って……少しは反省しなさい?」

 

(ああ、想像できるぞ!頭は痛いが想像が膨らむ!てかアストレアってこんな話すんだ。よし、もう少しフリを続けよう)

 

この気絶をいいことにあと少しフリを続けることにしたヘルメス。(あと、後頭部の柔らかみを少し堪能したかったのもある)

 

「ヘルメスさまぁ〜?」

 

輝夜は急にヘルメスに話しかける、気絶をしているのにだ。

 

「今起きたら、なんでもしてあげましょうかねぇ」

 

そういう理由も、さっきヘルメスの、眉が少しばかり動いたのを見た。

これはヤッていると確信がついた。

 

そして、ヘルメスの額から汗が出始める。

 

「あははは、輝夜ちゃん、怖いぜ」

 

ヘルメスは咄嗟にアストレアの太ももから体を90度にたてる。

 

「アストレア様、さっきからこの男戻っていましたよ」

 

「そ、そうなの?!ヘルメス?」

 

一番近くで見ていたアストレアは気づかなかった、

 

「そ、そんなことないさ!」

 

「そうよね?……輝夜も変なこと言わないで」

 

ヒト

神を疑おうとしないアストレアの慈悲深さにヘルメスは思わず本音を吐露する。

 

「起きてました。」

 

「ん?」

 

「起きてましたー。」

 

「んふふ?」

 

「よし!これで話は終わりだー」

 

会話のキャッチボールをせず一方的に話を進めて終わらせるヘルメス。

その弾丸のボールに動揺を隠せずにいるアストレア。

という輝夜から見た地獄絵図が完成した。

 

「へぇルゥメェスゥ?」

 

やっと状況に気づいたアストレアはさっき輝夜に出したような声同様、アストレア様から想像もできない濁った太い声がくる

 

「は、はいぃ!」

                       

その声は脳に直接語りかけ、震盪させてくるほどの威力だった。

 

「私の心配は無駄だったのね、」

 

「どういう意味だい?」

 

ヘルメスはてっきり、煮るなり焼くなりされると思っていたのかあまりにも意外な返答に少し疑問と驚きが隠せない

 

「もういいわ」

 

もう何百年も生きている正義神とは思えない行動と仕草にヘルメスは

 

「あはは」

 

苦笑いで済ませた。

 

輝夜(アストレア様って、ベルが来てからなんか「乙女」に、なってきてね?)と思ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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