破壊の舞台
アトラスト分校とシリウス分校の全面戦争は、ついに決着を迎えた。両校の生徒たちは倒れ、燃え上がる炎に包まれた大きな舞台だけが残されていた。その中で、ただ一人の生き残りが立っていた。
青空色条約の宣言
ルトは炎の中で立ち尽くし、青空色条約を宣言するために全ての力を振り絞っていた。
「俺は…青空色条約をここに宣言する!」
青空色条約。兄である遊馬ユートが掲げた未成立の条約。その内容は、戦争を終わらせ、全ての生命が平和に共存できる世界を目指すものだった。しかし、その理念を実現するためには、数多くの犠牲を払わなければならないという過酷な現実が伴う条約だった。
「何故あのような何も持たない者があの条約を…!?」
「ま、まさか…?」
CTTのメンバーたちは、その言葉に驚愕していた。ルトが掲げる青空色条約の内容と、その背後に潜む兄の意志が、彼らには理解できなかった。ルトの兄が望んだ世界を実現するためには、多くの困難と犠牲が必要であった。その決意が、CTTにとっては予想外の脅威となっていた。
ローゼの言葉
ローゼはその場に立ち、ルトに向かって言い放った。
「結局…貴方は悪人にはなれないんだね。」
ローゼの言葉には深い意味が込められていた。彼女はルトが持つ理想と、その実現のために何を犠牲にする覚悟があるかを理解していた。ルトの中には、兄の理想を実現しようとする強い意志と、心の中で芽生えた優しさが混在していた。
死神の腕
ローゼの言葉が終わったその瞬間、目の前に現れたのは、キレイでかわいくて守りたくなる女の子の形をした死神の腕だった。その腕が、ルトの体を貫いた。
ルトはその痛みに耐えながらも、青空色条約の理念を実現するために尽力していた。彼の体は、ローゼの手によって打ち砕かれるも、その心は最後まで折れず、兄が望んだ世界を守り続ける決意を固めていた。
結末
「たとえ俺が殺されようとも…」
ルトの意志は揺るがなかった。彼は、自分が愛した世界、兄が夢見た世界を守るために、どんな困難にも立ち向かう覚悟を持っていた。青空色条約は、その理念を体現するための最後の戦いとして、ルトとローゼに重くのしかかっていた。
ローゼはその手に持つ力の重さを感じながらも、ルトの決意を尊重し、彼が持つ理想に対する思いを理解するしかなかった。しかし、その理想を実現するためには、彼女自身もまた大きな犠牲を払う必要があった。
最終的には、ルトとローゼの間に存在する理念と現実の間での葛藤が、二人の運命を決定づけることとなった。
END
二人っきりの世界