転生魔族〜新大陸に新国家建国を〜   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

3 / 11
アルラウネと紫アルラウネ

1:名無しの転生者

 そろそろコテハンというかあだ名が欲しいわ

 

2:名無しの転生者

 あー、名前がぼやぼやしているからな

 

3:名無しの転生者

 子供に名前を付けない毒親だから

 

4:父

 それは許してくれよ

 100人も名前を付けるボキャブラリーがねーよ

 

5:名無しの転生者

 それはそう

 

6:名無しの転生者

 紙も産まれた時には無かったから更に辛いだろうし

 

7:名無しの転生者

 とりあえず班ごとに名前を付けて班·名前って感じにする? 

 

8:名無しの転生者

 それで良いんじゃない

 

9:名無しの転生者

 和名にするかどうかだな

 

10:名無しの転生者

 班は和名で名前を西洋風にすれば良いんじゃないか? 

 

11:名無しの転生者

 例だけど班が飛山で名前がゲーリングみたいな

 

12:名無しの転生者

 ゲーリングというのかい? 贅沢な名だねぇ···今からおまえの名前はゲリだ。

 

13:ゲリ

 え? まじ? 

 

14:名無しの転生者

 草

 

15:名無しの転生者

 草

 

16:ゲリ

 変更できねーし、最悪じゃねぇか。

 

17:父

 その人物の認知度が高まるとコテハンになれます。

 ゲリ君はあれだ、皆がゲーリングよりもゲリで認識したから···頑張れゲリ君

 

18:ゲリ

 湯◯婆のマネした奴出てこい。

 ぶっ殺してやる! 

 

19:名無しの転生者

 でも班の名前を付けるのは大事かもしれないね。

 今までの家畜班、農業班みたいに呼んでたし

 

20:名無しの転生者

 連帯感も生まれるから良いんじゃないか

 

21:名無しの転生者

 賛成! 

 

22:名無しの転生者

 ちなみに父、人口統計みたいなのは流石にやってるよな? 

 

23:父

 産まれた子供の数と男女どちらかはやってるぞ。

 戸籍みたく詳しくはしていないが

 

24:ゲリ

 人口把握してないと将来困るからね〜

 移住とかになったときに置き去りにされるとかありそうだし

 

25:名無しの転生者

 でもキューバって結構広いよね? 

 

26:頭ウィキ

 前世知識だけどキューバの広さは日本本土の約半分で、人口は1100万人だったハズ

 

27:名無しの転生者

 そんな広い土地に人口150人ほどの私達とアルラウネ達の部族があるくらいでしょ? 

 

28:名無しの転生者

 アルラウネと同化ってできるの? 

 

29:名無しの転生者

 アルラウネを引き込めれば強いけど

 

30:名無しの転生者

 うーん、アルラウネの生態について研究するか

 

31:名無しの転生者

 ところで今私達がいるのってキューバのどこらへんなの? 

 

32:父

 多分キューバの首都のハバナとほぼ同位置

 

33:頭ウィキ

 となるとキューバでもやや西部って感じかな? 

 

34:名無しの転生者

 いつの間にか頭ウィキが居るんだが

 

35:頭ウィキ

 あぁ、班内でそう言われてたから定着したっぽい

 

36:名無しの転生者

 なるほど

 

37:ゲリ

 とりあえず元自衛隊の兄貴達なんかの武闘派と一緒に探索を続けるわ

 

38:名無しの転生者

 頼んだ〜

 

39:名無しの転生者

 娯楽が掲示板とボドゲと新しい料理作りしかないからねぇ

 

40:名無しの転生者

 おいおい、魔法の鍛錬とかも面白いわよ

 

41:名無しの転生者

 錬金術も〜

 

42:名無しの転生者

 体動かす方が得意か頭働かせるのが得意かの違いでしょ

 

43:軍事戦略班

 父、少し良いか? 

 旧大陸での戦いの流れを詳しく聞きたい

 

44:父

 良いぞ

 

 

 

 

 

 

 将棋の駒みたいなのが大きな木版の上に幾つも置かれ、レントは戦略ゲームが好きだったメンバーが集まり、卓上演習の様にどの様にして魔王軍が負けたかを洗い出していた。

 

 魔王軍の良くなかった点は人間の軍より組織化できていなかった点だ。

 

 生産基盤が貧弱だったからとレントは思っていたが、軍事面でも四将軍とか八星官とか強い人は揃っていたが、統率力が力に依存しているのがよろしくないと言われた。

 

 言っちゃ悪いが、調べれば調べるほど魔王軍が山賊の規模を拡大した組織でしかないことがよくわかった。

 

 魔王勢力を大きく拡大したのが約100年前らしい(レントは55歳なのでまだ産まれてない)で、フランス領土を陥落させるのに50年もかかっている。

 

 組織として破綻した状態でもじわじわ人類を押し込めていたのは魔王軍の個の力とゴブリン等の低級の魔族を酷使していたからであり、戦争終盤となるとゴブリンやオークは人間の組織力に駆逐されていき、経験を積む前···精鋭兵にならずに死んでしまうので魔王軍の軍事力は大幅に低下、そして勇者による指揮官級を潰す島津みたいな首狩り戦術がハマった結果、頭も失い、負けるべきして負けたというのが転生者達の話であった。

 

「それを踏まえて今後どうすべきかは、ちゃんとした組織化と国民と呼べるナショナル・アイデンティティ、国民精神の確立と国家と呼べる人口を確保する必要があります。また血族主義も良いですが、近親交配だと遺伝子的欠陥が発生しますので、異種族と交わることで解決しませんといけません」

 

 と言われる。

 

 一応父親であるレントが全体のまとめ役をしているが、本来魔王の娘であるメアリがやらなければならない。

 

 ただメアリの精神が成熟するにはまだ時間がかかるし、転生者の価値観に合うかと言ったら微妙である。

 

 となると必然的に選挙を行いメアリを王族として切り離した立憲君主制に移行するのが一番良い。

 

 まぁ人口が増えてきた政治形態は考えれば良いが···

 

「とにもかくにも人口か」

 

「はい、人口が足りなすぎますね。労働力不足です。あと共通語は日本語でいいっすか? 何気に喋ってるの皆日本語ですし···母さんも皆につられて日本語話し始めてますし」

 

「まぁ良いんじゃね? 魔族の言語も統一しておいたほうが良いし」

 

「あざーす」

 

 ということで共通語が日本語になった。

 

 ただドラゴニアンとしてドラゴンと会話するためのドラゴン語と魔王の血族が使っていた一応の魔族語も言語として残るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アルラウネ達の交流を続けていると、アルラウネ達の言葉がなんとなくわかるようになってきて、言葉を教えるようになっていた。

 

「ミィ、ミツ2タル、アナー、サカナ1タルコウカン」

 

 訳すと私の蜜2樽と貴方の魚を1樽分と交換してくださいという感じだ。

 

 カタコト外国人くらいには喋れるようになり、アルラウネの研究をする班が言葉と文字を必死に教えた。

 

 すると子供のアルラウネ達は直ぐに吸収していき、普通に喋れるようになった。

 

 やはり種族は違えど、子供の学習能力の早さは共通しているのだろう。

 

 アルラウネ達は力を付けると植物を自ら望む様に品種改良ができるようになるらしく、錬金術よりもランダム性が少なかった。

 

 植物と親和性の高いアルラウネ達であるが、普通に肉を食べる。

 

 というより食虫植物みたいな感じで自身の栄養の補助としているらしい。

 

 数年かけてアルラウネを調べた結果···

 

 皆姿は黄緑色の肌に緑髪の女性に見えるが、胸が大きいのは女で平べったいのが男性としっかり別れている。

 

 あと頭に大きな花が生えている。

 

 イメージはポケモンのドレディア。

 

 生殖は人間と同じ方法の他に、頭に咲く花に精液? をふりかける事でお腹と髪の中に子供を実らせる。

 

 3ヶ月程度で出産となり、大きな種が産まれる。

 

 種を地面に植えると更に3ヶ月すると地面からアルラウネが産まれる感じだ。

 

 ただ埋まっている最中に動物とかが掘り起こして種を砕いて中身を食べたり、悪天候だと種が育つこと無く腐ってしまうらしい。

 

 寿命は100年ほどで、強いアルラウネになれば数倍に伸びることもあるらしい。

 

 これだけ聞くと人口が沢山増えそうだが、男のアルラウネが産まれるのが10人に1人の割合なのと、男の性欲が半年に1回しか射精しないので、全然増えないのだとか。

 

 それを聞いた異種姦全然OKなアルラウネニキがアルラウネの女達を言いくるめて、性行為に及び、実験を開始した。

 

 すると一応人型グループだからか頭の花は無理だったが、お腹の方に種が宿り、その種を大きな鉢植えで肥料をたっぷり与え、水も与えて育ててみると、夏野菜みたいな感覚で結構普通に育った。

 

 5人分の種だったが水を与えすぎた1つだけ腐ってしまったが、それ以外の子達は葉っぱが育ち、花が咲くとボコボコと土が盛り上がって鉢植えから飛び出した。

 

 肌の色はアルラウネと同じ黄緑色だが、ドラゴニアン特有の緑色の鱗を持ち、花は普通のアルラウネが真っ赤な花なのに対して、新しいアルラウネ達は魔族の肌の色と同じ薄紫色の花を咲かせた。

 

 特に転生者とかそういうわけではなかったが、新種の紫アルラウネが誕生した瞬間であった。

 

 


 

 紫アルラウネ

 父親 アルラウネニキ

 母親 アルラウネの女性の皆さん

 

 黄緑色の肌、緑色の長髪に紫色の花を頭に咲かせる。

 成体で身長160センチ(男女共通)

 女アルラウネは乳から蜜を出す(メイプルシロップに近い)

 普通に肉を食うが、基本果実や野菜類を食べる(肉や魚はアルラウネ達にとって甘味に近いらしい)

 

 普通のアルラウネよりも頑丈かつ力持ち。(父親よりは劣る)

 通常アルラウネは使えない魔法を覚えることができる。

 植物の改造ができる。

 知能は高い(人間並み 言語や計算を覚えることができる)

 種から人型になるのに3ヶ月、成体になるまで3年。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。