【白兎と死神は神を憎み、問題児揃いの集団を作る】   作:あましのの小説部屋

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File8:開戦の狼煙 ハデス・ファミリアVSアポロン・ファミリア/舞台裏の戦争遊戯

「さあ、始まって参りました【ハデス・ファミリアVSアポロン・ファミリア戦争遊戯】」

遂に始まった戦争遊戯対戦形式は1対1、ヒュアキントス・クリオVSエレン・スピネル

酒場ではどちらの派閥が勝つか賭けも行われていたが圧倒的に【アポロン・ファミリア】の方がオッズは高かった。

それはそうだLv3とLv2の戦いだ、勝てるはずがない。【ハデス・ファミリア】に賭けている者もいるが大半が大穴狙い、一獲千金を求める神々のみ

その頃、戦いの舞台となるシュリーム古城では

 

「ふん、私も甘く見られたものだな。それか貴様の主神に見放されたか」

「勝手に言ってろよ」

両者とも緊迫した状況だ。一方バベルでは

「ハデス、エレン・スピネルとのお別れは済んだか?」

「それはどうだろうね」

こっちもバチバチしていた

数日前

本拠【閻魔の根城】

「さて、うちは現時点での戦力としてでもアポロン・ファミリアに勝てる。だけどあまり公開したくないものが多い。アポロンはうちの戦力をしたに見ているからおそらく総力戦を仕掛けてくるでしょうね」

 

「だとしたらどうして戦争遊戯を受諾したのですか」

フォスが質問する

「そこまでのリスクがあっても上位経験値をとれるからよ、例えば1対1の場合こちらがエレンを出したときアポロンはヒュアキントスを出すでしょうね。だけどこれに勝つことが出来ればエレンはLv3にランクアップが可能になるって訳よ」

「だけどアポロン様が上手くのってくれるでしょうか」

エレンが疑問に思う

「そのための下準備よ____」

 

 

 

 

 

 

「─────舞台裏の戦争遊戯のね」

 

 □ □ □ □ □ □ □ □

アポロン・ファミリア本拠前

白い長髪をした人物が立っていた

「ダンジョン以外で元の姿に戻るのは久しぶりだね」

そういいながら大鎌を本来の形に変形させる

「さあ、【静災害(サイレント・デザスター)】としての一仕事だ」

 

 

 

「敵襲だ!」

 

館内が大騒ぎになる

「少し眠って」ガッ

十字架のようなもので殴った

「確か盗賊の振りをすればいいんだっけ」

走りながら辺りの物を十字架のような杖で壊し、団員は気絶させる

(要は混乱させて総力戦を避ければいい)

顕現せよ(アドベント)』【風の魔剣】

十字架が形を変え風の魔剣になる

「フンッ」

ブオオオオオオ

しかもオリジナルと同等の威力

「あれは魔剣だ!数回使えば壊れる、そこを叩くぞ」

エルフの小隊長が叫ぶ

「たしかにこの魔剣は砕ける。────魔剣だけね」

バキッ

外側だけが壊れて元の十字架に戻る

顕現せよ(アドベント)』【死神の大鎌】

再び大鎌の形になる

魂の十字架(ソウル・クロイツ)

具現化魔法

十字架の杖の召喚

ベル・クラネル唯一の魔法。共鳴した武器を十字架に読み込ませることでストック分の武器に形を変えることが出来る。また杖自体は不壊属性だが変形した武器はオリジナルと同等の耐久力と攻撃力を持つので武器が壊れたときストックが一つ減り元の十字架に戻る。そして、同じ武器は読み込むことが出来ない。精神力を使うのは召喚詠唱と変化詠唱だけで維持には精神力は使わない

 

このあとベルは総力戦が出来ない状態にすると素早く去って行った

 

そして神会の日、ハデスは総力戦を提案、無論アポロンはそれを拒否したそしてクジ引きの結果1対1の大将戦となった。相手側はヒュアキントスを出場させ、ハデスは憐れんだふりをしLv2になったばかりのエレンを出した

 

そして現在に戻る

オラリオ中が見守る中試合のゴングが鳴る

「下らん」

先に仕掛けたのはヒュアキントスからだ

フランベルジュをLv2では視認出来ないスピードで振り下ろす

エレンは避けれない。いや避ける必要がない

「っな?!」

片手で剣を止めた

ブシュッ

だが鋭さは止められてはいない

手から血が噴き出している 

そして空いた片方の手で剣の側面に手を当てて【破壊の矛】を発動させる

バキッ

「馬鹿な剣が折れただと?!」

ヒュアキントスは驚きながらも強引に剣を振り風圧と衝撃波を出し後ろに下がる

エレンもまた衝撃を吸収するが風圧に押されて後ろに下がる

これで両者ともに距離が出来た

【我が名は愛、光の寵児。】

ヒュアキントスが詠唱する

【我が太陽にこの身を捧ぐ、我が名は罪、風の悋気。一陣の突風をこの身に呼ぶ】

「はあっ」

衝撃を乗せた薙刀を振るう

だが先ほどのスキルの副作用がからだに響き狙いがそれてしまった。

「いっ」

そしてまた副作用により痛みで薙刀を手放した

【放つ火輪の一投――――】

エレンが思考を巡らせる

【―――――来たれ、西方の風】

 

【アロ・ゼヒュロス】

 

太陽光のように輝く大円盤がエレンを襲う、避けても追尾効果があるのか決して逃さない

赤華(ルベレ)】!!」

円盤が爆発し辺りが炎に包まれる

「グフッ」

エレンはギリ意識を保っているが立ち上がることは出来ない

ヒュアキントスはとどめを刺すために近づき短刀を振り上げる

誰もが終わりを確信したとき

「やっと近づいてくれたな」

左腕が赤い光を放ち、最後の力を振り絞って起ち上がる

「これだけの衝撃私もどうなるかわからないな」

拳を彼の腹に当て全ストック分の衝撃を与えた

それをモロに喰らったヒュアキントスは倒れ、意識もなくなっていた。

『試合終了!!まさかまさかの大逆転、【ハデス・ファミリア】の勝利!!』

オラリオ中が大歓声に包まれ、アポロンの顔が絶望に変わる。

 

 

 

「――――――アポロン」

ハデスが冷たい声で呼ぶ

「ひっ」

 

「勝った暁には何でも要求を呑むと言ったわよね?」

目が笑っていない、殺気が籠もっている

「【ファミリアの全財産の譲渡】【ファミリアの解散】【オラリオの永久追放】

 

二度とオラリオの地を踏むなァ――――――――ッッ!!」

 

「ひぎゃああああああああああああああああああああああっっ!?」

 

絶叫がバベル中に轟く

 

 

 

 

場面は戻ってエレンへ

「はぁはぁ、グフッ、ゴボッ」

相当無茶したようで倒れる寸前

ガシッ

駆けつけたベルが受け止めた

「お疲れ様、エレン」

神の鏡はもう切れてヒュアキントスももう回収されたので元の姿に戻っていた

「私、勝ったんだよね」

「ああ、すごくかっこよかった」

「ウグッ」

エレンが気絶しベルが慌ててフォスのいるところまで戻った

 

こうしてアポロン・ファミリアとの戦争遊戯はハデス・ファミリアの勝利に終わった

ちなみに没収した本拠はヘスティア・ファミリアに与え、リリルカが気絶したのは別の話

 

 

 

 

 

 

 

オラリオ外のとある場所

「へぇ、うまくやってんだなぁ」

「まったく、ヒヤヒヤしたぞ」

「あ、あの、そろそろ解放してあげたらどうでしょう?一応、約束は守ってくれたみたいですし」

男女三人が捉えた神を使い神の鏡で戦争遊戯を見ていた

「お前ら!神に刃向かってただで済むとは思うなよ!!」

「なにが神だ、貴様は結局のところ後ろでふんぞり返って都合が悪くなったら眷属の命まで差し出し自分は逃げる愚か者が」

「だけど、約束は守ってくれたし解放してあげてやるか」

男は短刀を振り上げ目の前の神を斬る

その瞬間光の柱が天に昇る

「そろそろ戻るぞ、ザック殿、カミュ殿」

「はいはい、うちの大将元気にしてっかな~」

「数年ぶりの帰還ですもんね」

そう言いながら三人はオラリオに向かう

 

 

新たな厄災が迷宮都市を襲うとは知らずに

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