【白兎と死神は神を憎み、問題児揃いの集団を作る】 作:あましのの小説部屋
エレン視点
今は会議が終わり遠征組の自己紹介に移っている
ザック・アスタックス
会議に遅れてきた大柄な男性、元闇派閥の団員であり最年長
アリス・ロードナイト
会議に遅れてきた長身女性、元王宮騎士でありザックさんとは真逆の印象を与える
カミュ・カルトナ
さっき階段で助けてくれた少女。常に特徴的な仮面を付けている。素顔は全く見えない。
「じゃあ、自己紹介も終わったことだし解散」
全員が会議室から出ていき私とベルのみになっていた
「ねえ、ベル。あの地下室にいる人のことなんだけど」
「祈のこと?」
「うん、どうしても気になって.....でも、カミュさんがベルやハデス様と一緒じゃないと入って行っちゃだめだって」
ベルは少し考えた後
「この際だし顔合わせのついでに行ってみる?」
こんな提案をした
「だけど、飲み込まれないように」
「?」
─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─○─
地下室前
「いーのーりー、入るよー」
ガチャッ
「・・・・・」
カチャカチャ
扉を開けると物作りをする極東の服に身を包んだ女性がいた
「紹介するよ、彼女はシミズ・祈。うちのアイテムメーカーだ」
カチャカチャカチャ
目の周りには濃い隈が出来ている
「今着ている団員服も彼女が作ったんだ!」
そんな彼女に気にせずベルが説明する
「あきらかに大丈夫そうじゃないけど」
「祈は趣味も仕事も物作りで一度没頭すると食事や睡眠すら忘れるからいつもこんな感じ。だから・・・・」
すると、ベルは吹き矢を取り出し祈さん目掛けて吹く
ドサッ
「ええええ?!」
「こうでもしないと寝ないし、止まらないんだ」
そして・・・とベルが続ける
「今のうちに食べ物を詰める!」
慣れた手つきで彼女の口に放り込む
私は脳の処理が追いつかなく固まってきた
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
廊下
これで全員だねと言うベル、全員キャラ濃いし平然としている彼もヤバい。と思う私にベルが言う
「次の戦いは間違いなく激戦になると思う。闇派閥はロキ・ファミリアに任せるとしてもだ」
「分かっている」
「資金を断つ役割のフォスとリーク、本部制圧のレヴとアリス、ザック、残りのメンバーでクノッソスに突撃ってところだね。新たに来た3人の助けは見込めないけど」
「私も今はハデス・ファミリアの団員覚悟は出来ている。心配しないで」
もう後戻りはできないしするつもりもない。もう、自分可愛さで誰も見殺しにしたくないから・・・・
「・・・・・・ったく」
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クノッソス
「よし、突撃!」
ベルの合図で団員が突撃する
「?!そのローブ・・・ハデス・ファミリアか!」
「グアッ」
「ギャアアアア!!」
次々と倒していく
『第二の轟音、怒りの矛』
【爆ぜろ!!】
カミュさんが詠唱すると辺りを豪炎が焼き尽くす
「なめるなぁ!!」
『第二の轟音、怒りの矛』
【吹き荒れろ】
次は強風が巻き起こった。彼女の戦闘に釘付けになっていると
「余所見は命取りだよエレンちゃん!!」
「すいません」
順調に制圧出来てるこのまま行けば!!
【
【
「「「?!」」」
急激に空間が歪み、多数の巨大なハエの怪物が私達を襲う
「何これ?!」
「モンスターパレード・・・・いや、こんなモンスター情報にない、相手の魔法?!」
ドンッ
次の瞬間、ベルと私達が壁によって分断された
「エレン、カミュ、無事?」
「な、何とか」
「おや、生きているとはさっきので仕留めるつもりだったんだけどねぇ」
「あのお方には遠く及ばないけど美味しそうな子達ね」
ベルの前にアン・ルシフェル、私達の前にシス・ベルゼブブが現れた
「まずは」
シスが私の前にいきなり現れた
(は、速い?!)
「暴喰様の粗悪品、食べる価値ないあんたからね」
彼女の大鎌が私の首を切る直前、
【第一の音、喜びの鈴】
【潰れろ】
カミュさんが魔法を放つ
『喰らい尽くせ』
【
それをシスが怪物の口に変形した大鎌に食らわせた
「私は好物は最後に取っておく派なの、だから邪魔しないで」
シスが斬撃を飛ばしカミュさんを切り、仮面が割れた
「はあっ!」
私は槍を突き立てた
相手はそれをガードしたが、私の攻撃は二段構え
【
吐き出すまでの時間が短ければ短いほど反動は少なくて済む。
「ぐっ!」
シスは後方に下がって私の衝撃波を受け流す
「・・・・思ったよりやるじゃない」
『喰らい尽くせ』
【
(耐えて……耐えてっ!)
【
私は必死に耐えようとするが――判断は間違いだった。
ドバッ――!
「がっ……あっ……!」
左腕が肉片になって弾け飛び、その衝撃で私は後に飛ばされた
「きゃははっ!そのスキルどうやら限界があるようね。ただの反射だと思っていたのだけれど実際はただ衝撃と魔法を喰って吐き出していただけ。そしてそのスキルは常時発動で魔法と衝撃を同時には喰えない。現にあんたの腕がそうなっているのだから」
痛さで頭が回らない
「もう、楽になってよ」
シスの鎌を振り上げたと同時
一つの銃弾が飛んできた
「っち。静観するつもりが何で加勢してんだボク」
現れたのはアマシ・ハードレッジだった
「応急処置は施した。少し休め、エレン・スピネル」
「な、なんで……?」
「何人来ようと、同じこと」
だがシスの鎌が再び振り上げられたとき、アマシはもうそこにいない。
【白銀の死神】
裏の世界で「狙われたら終わり」とされる暗殺者。
【
「チェックメイトだ」
だがシスは異常な反応速度で鎌を盾にしようとする。
バンッ!!
「なっ……!?」
強化された弾丸は鎌を砕き、シスの頬を掠める。
「次」
またも彼は姿を消し、同じように繰り返す大量の蠅を召喚しても倒され、彼女の精神を削っていった
そしてついに
「今だ」
アマシにフェイントをかけられ死角から私がナイフで首を飛ばす
「この体を壊しても意味ないわ、また肉体を・・・っ?!」
「このナイフは確実に魂を消滅させる【タルタロスウェポン】ハデス様の血が使われている禁忌アイテム。もう次の肉体に乗り移らせない。これで終わりだ!」
シスは怒りの表情を浮かべ体が崩れながらも叫ぶ
「ぐ……こんな、粗悪品の癖に……ッ!!暴喰様の……解釈違いがぁあああああ!!」
「私は――エレン・スピネル。粗悪品でも、解釈違いでもない」
「だけど、まだ終わらない……お前らには――!」
ドォオオオンッ!!
「終わったようだね」
ベルが壁を破って現れる。
「っ?!」
シスが驚愕する。その視線の先には――崩れかけたアンの本体と、まだ生きている寄生先があった。
「最後に言っておこう、シス。僕の仲間は、そんなに弱くない」