【白兎と死神は神を憎み、問題児揃いの集団を作る】   作:あましのの小説部屋

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かなり遅れてすいません


Fileフォス:壊死した日常

日常ってなんだろう・・・

 

当たり前ってなんだろう

 

壊死の音が聞こえてくる・・・・

 

 

 

 

「──ス、───ォス」

だれかが私を呼んでいる

 

「フォス、朝よ。起きて」 

金髪に少し青髪が混ざったショートヘア少女が私を起こしに来た

「姉ちゃん・・・」

私は目を擦りながら起き上がる

「あれ?髪切った?」

「なに言ってるのよ、ずっとこの髪型じゃない」

ボケるには早すぎるわよ、という

「それよりも朝ごはんできてるわ、早く朝支度しなさい」

「はーい」

鏡を見ながら腰まである青髪を整える

「それにしてもフォス、髪長いわね。邪魔じゃない?」

「むしろ姉ちゃんが短すぎるの───よし、終わった」

 

私達はリビングに向かう

「フィス、フォスを起こすのありがとう。お母さん達、これから仕事に行くから」

「今日休日なのにまた仕事?」

「フォス、村医者は休日でも大怪我で来る人がいるのよ」

メディック家は代々医者の血筋であり回復魔法を持っている、父と母もそれぞれ病院で働き家にいる時間が少ない

それに加え、姉には歴代でも類を見ない回復魔法を開花させた。ただそんな姉にも虚弱体質という欠点はある

コンコン

「あれ?お母さん達忘れ物かな」

両親が家を出て数分後扉からノックが聞こえた

姉がドアノブに手を掛けようとする

 

【出るな】

 

本能が警告を出す

「姉ちゃん!開けないで!!」

言ったときには遅かった

「初めまして、そしてお届け物です」

白のローブを着た男が何かを放り投げる

 

「え?」

 

その正体は父と母の首だった

 

「あんたらが噂の双子かぁ、」

 

「フォス!にげ」ゴッ!

一瞬にして姉が気絶させられ気づいたときには私も意識がなかった

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □

気づいたときには薄暗い廊下いた

「うっ・・・」

部屋の隅でフィスがズタボロで倒れていた

「姉ちゃん!」

「私は....大丈夫...だから..」

そうは言ってもすでに満身創痍であった

「ったく、うるせーな」

頭を掻きながら奥から一人の男がやって来た

「.......もう一人の方も起きたか」

私はその男を睨みつけてどういうことかを問いただした。だが彼は「知らねぇな」とか「あの人の気まぐれだ」とかではっきりとは教えてくれなかった

「おいおい、冷たいじゃないか。流石に教えてやれよ~」 

すると奥からもう一人白衣を着た桃色癖っ毛の男性が現れた

「だ、大司教様?!」

「おっ、監視役お疲れ~」

フラットなタイプに見えて白衣に大量の血が付着している

「君達が新しい子かぁ~。俺、ホーリーローズ聖邪教団大司教の【色欲】セス・アスモデウス、よろしくね~

 

おおっとそんな睨まないでよ~、だだの研究だよ。ほいっ」

 

セスと名乗った男が姉に何かを投げた

パシャ

フィスの傷が治っていく

「あんま数が少ないから使いたくなかったけど、これが俺の研究【メディックポーション】さ」

メディック・・・・ 

「人体のから回復成分だけを取り出すの苦労したよ~。おかげで瀕死になってしまったけど」

点と点が結びつく

「節約の為にポーションが使いたくないしこの子も弱るのが早い。だからね、君を連れてきたのさ

 

 

 

双子という最高のドナーとして。そして、フィスちゃんの自殺兼逃走防止の為の人質として」

そう笑いながら答える彼に恐怖した。

イカレている・・・こいつは人の形をした悪魔だと

 

その日から地獄が始まった

牢から出て次の日帰って来たときには腕が切り落とされていた

その日は片足が、その日には片眼が、

何の処置もせずそのまま不衛生な牢に入れられていた

私は何度も抵抗したが見張りの男に気絶するまで殴られた

そして、次第に体が動かなくなってきたとき

「....フォ....ス...あ...なた....だけでも....」

「?!」

フィスの手には手術中に奪ってきたのだろう医療用メスがあった

 

止めようとしたときには遅かったメスを自身の首に刺し、辺りが実験の影響で長くなった髪と血の海となった

「姉ちゃん!!」

私が騒いだことで見張りが来た

「おい、騒がしいぞ静かにし─まずい?!」

その男は慌てて牢の鍵を開け、フィスに近づく

「おい、やべぇぞセス様になんと言えば」

男は酷く動揺している、セスは部下だろうと使えないと分かったら容赦なく実験台にする、なんなら自分の気まぐれでも

「この時を───待っていたわ!」 

フィスは最後の力を振り絞り見張りの男の首に刃を突き立てる

「グハァ」

ちゃりん

倒れたことで鍵を落とした

「フォス!私が押さえつけている間に貴女は逃げて!!」

落ちた鍵の私に渡して私を牢から投げた

「早く!!」

そうこうしている間に男が満身創痍で起ち上がる

「っ!」

体の警告が足を動かせる

「フォス・・・貴女は生き・・のび・・て」

ドサッ

口に血の味が広がるほど唇を噛みしめた

走って走って走って走って走って・・・

 

ようやく出口が見えたとき

 

 

 

 

「生きて返すわけがねぇよな」

セスの声が聞こえる

色欲の呪詛(ラスト・カース)

直後体が動かなくなる

『俺はさ、こう見えて元医者なわけ。だから少しのミスでも患者の死に直結する。ましてやメスの一本なくしたことに気づかない訳がない』

頭に直接響く

『もうフィスの体から搾り取れるものもなくなったから気づかないふりをしただけ。あとは死体に興味があるだけだ・・・だからもう楽になれ』

ああ、ここまでか・・・・

『フォス・・・貴女は生き・・のび・・て』

諦めてなるものか!

「煩い・・・・もうこれ以上失ってたまるものか!!」

私は持っていたメスを太ももに突き刺し、激痛で目を覚まさせる

(ほう、俺の魔法を解いたか・・・確かに初期段階は強い意志さえあれば解除できるが今は第二段階、普通は逃れられないのだが激痛や少量ではない血を流すことで停止の呪いを解いたか・・・まぁ、死体二つ手に入ったからあの子は見逃すとするか)

□ □ □ □ □ □ □ □ □

どれくらい走ったのだろう・・・・どれくらい時がたったのだろう

脚の止血もせずに走ったのがまずかったのか足下がふらつく・・・あっ

ドサッ

今度こそ終わりか・・・・

 

 

日常ってなんだろう・・・

 

当たり前ってなんだろう

 

壊死の音が聞こえてくる・・・・

 

 

 

 

「──ス、───ォス」

だれかが私を呼んでいる

 

────────

─────

「なんだ───走馬灯か」

最後はあっけないな・・・・

「おい、大丈夫か!」

ピンク髪の女の子?

 

 

  

目が覚めたときには見知らぬ館のベッドにいた

「ここは・・・・」

 

「エレン・・・どこ?」

「っ?!」

気を失う前に見た子がベッドに突っ伏していた。歳は10にも満たない少女だった

キィィ

「あっ、起きた。具合はどう?べ・・ノルンが連れてきたとき本当に危険な状態だったから心配したわ」 

奥からもう一人銀髪の少女が現れた

「私はハデス、ハデス・ファミリアの主神よ」

その後色々と事情を話してくれた

さっき寝ていた子はノルン・シンセサイザ、このファミリアの唯一の団員であり訳ありな子、そして私を助けてくれた人でありこの見た目で9歳男の子だという。(私が当時14だったので年下だった)

そして私達が監禁されて二年経っていた事も知らされ、その後どうするべきかの話を持ち出された

ハデス様曰く、ファミリアに入団するか、それとも入団せず何処かで暮らすか、それでなくても落ち着くまでここにいてもいいと言い、ノルンを抱え一人にしてくれた

 

そこからは気が済むまで泣いた。

元々感情を抑えることは苦手で抑えたら抑えた分だけ爆発する。

その後泣き疲れたのか寝てしまった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

後日、私の答えをハデス様に伝えるために主神室に入る

「答えは決まったようね」

「私をこのファミリアに入れて下さい」

 

「ノルンに振り回されるわよ」

 

「構いません、むしろ振り回しますよ」

そう笑顔で言った

「フィス・メディック入団おめでとう。早速恩恵を刻むわ」

こうして私はハデス・ファミリアに入団した。

その後、毎日のように大怪我をする団長に呆れながら治療しながらも楽しい日常を送った

団員は主神を除くと私とノルンのみであり大変であったがお互いを振り回しながらもなんとかやっていた

 

月日が流れ、今は副団長の地位にいる。

あれから団員は増え8人となったが誰かが誰かを振り回しているのは変わりないけど

 

だけど私はこの日常が好きだ

ハデス・ファミリアのステイタスをまとめた話は作る?

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