シリアス「やっほー」
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「『隊式格闘術2式──発破!』」
「ぐっ···!いいぞ、ますます上手くなってる!足運びも完璧だ!」
最終審査から一ヶ月。
第三部隊のグラウンドの隅をお借りして、私は非番のカフカさんと鍛錬をしていた。
なぜ私がカフカさんと鍛錬できる仲なのかというと······ノーカットで話せば長くなるから、ざっくりと説明しよう(私は誰に説明しているんだ?)。
私がヒルデちゃんと出会った(そして寄生された)後、なんやかんや大騒ぎになった。そりゃそうか。
それで、被·寄生の先輩たるカフカさんに“制御”や“対話”のコツを教わったりして。
私も防衛隊員を目指していることを伝えたら、「じゃあ非番の日は鍛えてやるよ!」というありがたい申し出を受け、そのまま2年以上鍛えてもらって今に至る。
以上。(ざつ)
怪獣を宿す者同士、惹かれ合ったということよ。(厨二)
「よし、今日はこのへんで終わりにしよう」
「ありがとうございました、カフカさん」
ハードな鍛錬で流した汗をタオルで拭きながら、少しの間お喋りを楽しむ。
「···そうだ、そろそろ正式に通達されるだろうが、入隊試験合格したぞヨル!おめでとう!」
「わ、随分と唐突ですね···。でも良かった、合格できたんですね」
「結構リアクション薄いな。意外だわ」
「自分で言うのもなんですが、かなり手応えはありましたからね」
「······ヨルって、自信家なのかそうじゃないのか、よく分かんねーな」
「基本的にはビビりですよ、私。今回はそれ以上に自信があっただけです」
「そっか。···それともう一つ、言っておきたい事がある。こっちの方が重大」
「······何でしょう」
カフカさんが、いつになく真剣な表情になった。
私も気を引き締める。
「識別怪獣兵器、って知ってるか?」
「ええ、もちろん。ナンバーズとも呼ばれてる、すごい兵器なんですよね?勉強しました」
「ざっくりだな···まあそうだ。そのナンバーズは現在、14号まで作られてるんだが、9号と11〜14号が適合者不在なんだ。*1だから来週あたり、適合試験に来てほしい」
「また試験!?嫌ぁ!」
『“試験”という言葉に過敏すぎる···』
「期末テストのトラウマが···うっ頭が頭痛で痛い*2」
「ああ、卒業前のやつか···あれは酷かったな」
「やめて下さいカフカさんマジで」
『一次試験の時は良かったのに······』
「あの時だけは勉強しまくったからね」
◆◆
カフカさんと別れて家*3に帰った後、ヒルデちゃんに聞いてみた。
「······ねえヨルちゃん、適合試験行く?」
ヒルデちゃんの
いつもヒトのことを考えてて···群発災害も、長期的に見れば人類の糧となる経験だって···パパは信じてたんだって。ヒルデちゃんのことも、パパなりに大切に想ってくれてたんだって。
そんな“ひと”が“兵器”になっているところを見て···ヒルデちゃんは大丈夫なのだろうか。
『行くよ。最期のお別れをしてないもん』
「······ん。おっけ」
◆◆
1週間後。
11、12、13、14号の適合試験を終えた私達は、いよいよ最後の──識別怪獣兵器9号を腕部のみ装着した。
それだけで感じる、前の4体よりも遥かに強い“圧”。
圧────やばい、引きずり込まれる──······
一瞬、意識とんでた······。
ここはどこだろう······洞窟?
『深海底洞窟だね。多分、パパと暮らしてた場所』
「前に話してくれたところね」
「で、奥にいるのが······あれホントにパパ?
『うん······パパの前世の姿なんだって』
「来たのか······ヒルデ」
『お別れを言いに来たよ、パパ』
眼鏡を掛けてスーツを着た、至って平凡な男性。
あえて特徴を挙げるなら、少し気弱そうなことか······とにかく、私の思う“怪獣9号”のイメージからはかけ離れている。
「そうか、無事に“寄生”出来たんだね」
『“寄生”って言い方どうにかならない?今の私達は、対等な親友なの』
「対等···怪獣と人間が?」
『そうだよ』
9号の“前世”についても気になるけど、その前にこれだけは伝えておかないといけない···気がする。
だから私も、会話に割り込ませてもらう。
「私もそう思います。知性を持った怪獣と人間は、共存出来るんです!」
ヒルデちゃんやカフカさんと出会って得た実感だ。
元が人間だったなら、尚更可能だったはず。
『でも···でも、パパはその可能性を捨てたの!』
「···ッ」
『私はパパに生きてて欲しかった!今すぐ消えちゃいそうな“思念体”の状態じゃなくて······誰かと“同居”することも出来たんだよ、パパ······』
「でも、もう······終わったんだよ。全部。これが僕の“終わり”だ」
『知ってる。······だからあの時に言えなかったことだけ、言いに来たの』
───私を産んで、育ててくれてありがとう。
───大好きだったよ······パパ。
さよなら。
◆◆
私達は結局、どのナンバーズとも適合できなかった、ということになった。
家に帰った後、ヒルデちゃんが9号の“前世”についてぽつぽつと話してくれた。
彼は、こことは違う“日本”からやって来たこと。
その“日本”には、怪獣が存在しないこと。
彼は······ただの人間だったこと。
(怪獣9号 完)
なんの為に生きているのか、
分からない頃もあったけど。
私はもう一人じゃない。
それだけで、生きる理由になる。
「見ててね、パパ」
私、頑張るから。
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シリアス「ばいばーい」
〜ヨルの鍛錬初日〜
カフカ「よし、取りあえず今日は初日だから〜」
ヨル「(取りあえず今日は簡単で、あんまりキツくないメニューだよねきっと。気楽に楽しもう。ワクワク)」
カフカ「ウォーミングアップはストレッチと外周10周!それが終わったら、隊式格闘術の基本歩行4種の反復動作を100×10セットずつ!合間にストレッチを挟みつつ、階段ダッシュ30本なんかもやろう!」
ヨル「」
カフカ「頑張ろうヨル!つえー防衛隊員になるためには基礎が肝心なんだ!」
ヨル「が、頑張ります······」
カフカ「練習はこれからもっとキツくなるけど、頑張ろうな!!」
ヨル「頑張ります······(泣)」
ヒルデ『やっぱり防衛隊員ってすごい』
◯日比野カフカ
“対話”や治療により、怪獣化によって人に戻れなくなる···ということが無くなった。
それでも怪獣化は負荷が大きいため、普段は部分変身で戦っている。
「解放戦力10%!二桁いったぜよっしゃー!!」
*ギャグ回はチラシの裏に移植しました。。。
オリキャラ編いる?
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いる
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いらない
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別作品として投稿してほしい