四ノ宮功 前編
ソシャゲのキャラストーリーって面白いよね。
というわけで、品川討伐作戦*1の話です。
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白昼の品川区中央に、突如として出現した大穴。
そこから大量の蟻型怪獣や
名目上“怪獣兵器”としての運用が開始された日比野カフカや、第1部隊隊長である鳴海弦らの奮戦により、少ない被害での9号討伐に成功した。
これにより、9号によって蘇生された怪獣も生体活動を停止。
司令室の面々が歓喜の雄叫びをあげる。
しかし一部の余獣はまだ生存しており、油断は禁物だ。故に防衛隊長官である四ノ宮功は、隊員たちに油断せぬよう呼びかけようとしたのだが───
「まだよ!まだ余獣が残ってる!引き続き殲滅行動に移行します!」
───その前に、長官の娘である四ノ宮キコルが皆を叱咤した。
まだ成人すらしていない愛娘の戦いぶり、そして防衛隊員として習熟した精神を垣間見た
「ふっ···強くなったな、君の娘は」
「······鳴海の時もそうだった。若い世代にはいつも驚かされる。簡単に私の想像を超えてゆく」
長年の付き合いである伊丹副長官の言葉に、彼ら彼女らへの賛辞を返す。
キコルは本当に強くなった······いや、
成長した姿を見た彼は、喜びと──罪悪感を感じた。
そうこうするうちに全余獣の討伐も完了し、品川討伐作戦が完遂された。
実質的には識別大怪獣が2体出現したにも関わらず、防衛ラインの突破はたったの2箇所。
過去例と比べても、信じられない程に小さな被害だ。
作戦成功の立役者たる
「鳴海。日比野。それからキコル。──よくやった」
「······ッ!」
···そういえば、キコルを最後に褒めたのはいつだったろうか。
“彼女”がいなくなってからの私は最早“長官”でしかなく、キコルを労る役回りが出来ていなかった。
だが彼女は強くなり、私は老いた。
私がキコルを追い込む必要は無くなり、これからは父娘として接する事が出来るはずだ。
この一言は、父娘という関係への第一歩だ。
長官はそのように考え、誰にも分からない程小さく微笑んだ。
──住民保護を最優先とした現場の安全確保という任務も残ってはいるが、討伐作戦自体は終結した。
隊員たちや司令室の張り詰めた空気が霧散していく。
──しかしこれは、始まりに過ぎなかったらしい。
「あー···見つけタぞ。四ノ宮功と──
「············!?」
司令室に何の前触れも無く発生した9号を見て、呆然とする面々。
「総員退避だ!!」
“長官”の命令を聞き、司令室員たちがようやく動き出す。逃げようとした室員の一人に、9号が指を向け──アタッシュケースを盾にした長官が間に割り込み、“指鉄砲”を防ぐ。
目前の脅威を鋭く睨む長官はしかし、冷静だった。
「伊丹、乃木坂。皆の避難と統率を頼む」
老いたとはいえ、今なお
「ふざけるな!俺も戦うぞ──」
「邪魔になる。歯がゆいが、そういうレベルの相手だ」
逸る乃木坂を、伊丹が制止する。
二人とも防衛隊の強化スーツを着用してはいるが···一線を退き、長い間司令として活動していた彼らが敵う相手ではない。
───長官はナンバーズ2を着用して構え、9号は筋骨隆々な人型へと変形した。
「
「······日比野カフカの報告よりも強度が低かったのは、分裂によるものではなく···2号の力を奪うための囮でしかなかったからか」
「御名答。それじゃあやろウか」
9号による宣戦布告──直後に拳と拳が激突する。
それだけで司令室が吹き飛ぶ。
ほんの一瞬の均衡の後、9号が長官を殴り倒す。
右腕が損傷し、攻撃出力が低下してしまった。
「(いかん···やはり、
避難誘導をしている伊丹が、9号と長官の戦力差を察して絶望する。
現在の9号の戦闘力は、暴走した8号と同等或いはそれ以上である。
暴走した8号に殺害されかけた彼では···
「───4式、昇破」
仰向けの状態から即座に起き上がり、追撃しようとした9号の右拳に、左腕で突き上げる打撃を喰らわせる。
それによる衝撃波が9号の右腕へ広がり、傷付ける。
「───四ノ宮長官!周辺退避完了しました!長官も退避を───」
「無駄だ。
「貴方の勝利を補佐するのが俺の仕事です。最後までお供させてください」
「······そうか。ならば行こう」
識別怪獣兵器2号、全解放。
長官の周りに、電磁エネルギーが迸る。
識別怪獣兵器の全解放は、負荷が強すぎて使用者の命を削る。だが対価として得られる力は──人の姿をした識別大怪獣の出現に等しい!
「悪いけど、こちラも時間がないからね。直ぐに決めさせてもらウ」
「!!」
そう言うと、右腕を再生し終えた9号が再び巨拳を打ち込んできた。
再びこれをまともに受ければ、今度は右腕損傷では済まない。
「6式·雷帝!!」
両腕を使った、本来なら必殺の打撃技。
これを向かってくる9号の拳に打ち込み、威力を低減。
しかし何故か、今度は一瞬も拮抗せずに長官が吹き飛ばされていく。
「───今だ、来栖。残された回路を極限まで攻撃に回せ」
ナンバーズの全解放によって得られる力は、人の姿をした識別大怪獣の出現に等しい。
とはいえ、決して長続きはしない力だ。
まだ余力のある内に、最大攻撃でもって討伐する!!
「そんな!二度と戦えない身体に───」
「それでいい。
長官の切り札──指向性エネルギー攻撃。
かつて札幌を壊滅させた2号のメインバースト。
余力を残した現状でも、放てるのは精々が2発。
おまけに発動時には僅かなラグがあるため、軽々しく発動できない代物だ。
「(距離は十分···発動までの時間は足る!)」
そう、長官は9号の攻撃を利用して距離を取り、メインバーストを発動するための時間を稼いだのだ。
「この一撃で取り除く───」
───この恐るべき災厄を
───あの子の未来に残さぬように!!!
「あー···メインバーストね。それは知ってる。僕が防御に極振りしても、核を消し飛ばしかねない程の素晴らしい威力だ。でもね───」
「───
地面から突き抜けた
「ゴフッ·········」
内臓がズタズタなのだろう。
早期治療を行えば一命は取り留められるだろうが···血を吐き苦しむ彼に、最早継戦は不可能であった。
「ナンバーズはいたダいていく。さよならだ、旧き最強。───次に
9号はそれだけを言ってから、長官の腕にあるナンバーズを奪取しすぐさま逃走した。
それを薄れゆく意識で見ながら─────────。
四ノ宮長官は?
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イケオジ
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隠れ子煩悩
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筋肉