よし、経験値サンドバッグになろう。   作:訥々

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群発災害①

原作コミックス8巻の最後に登場した、謎の鎧武者(?)については考慮せずに物語を進行します。

かつて斃れた“最強”とか、まあそういう感じで···なんかいい感じに補完してください(丸投げ)

 

原作が連載中なのに書き始めた結果がこれだよチクショウ!

 

────────────────────────

 

『相次いで17件の怪獣が原因とみられる未解決事件が続いてから2ヶ月近く。また、怪獣9号の“宣戦布告”から明日でちょうど3ヶ月となります』

 

 

頻発する怪事件と“宣戦布告”による不安から、国外へ避難する国民がこの一ヶ月で急増した。

日本国内に残ったのは漠然と平穏を信じる者や、防衛隊の処理能力を信頼する者。

 

 

「俺は逃げねぇぞ。

俺たちが逃げちまったら、防衛隊が9号をぶっ飛ばした後、誰が死骸片付けんだよ!」

 

 

或いは、自分の使命を果たすという覚悟を持った者。

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

 

 

 

そしてこの日。

9号が“全面戦争”を起こすと宣言した日。

いつもと大差ない日常が流れていた、東京都新宿区・歌舞伎町にて。

“黒い”四ノ宮キコルに擬態していた怪獣15号が出現。

自らを中心とした広範囲の人間に“精神攻撃”を敢行。

現場は恐慌状態に陥った。

 

これを皮切りにして、東京23区広域を中心に多数の怪獣が発生した。直ぐに続いて、日本の主要都市にも同じく多数の怪獣が発生。

 

歴戦のオペレーターをして「対応しきれない」と言わしめる程の非常事態───群発災害が発生した瞬間である。

 

 

 

 

 

まず、序盤は防衛隊が優勢だった。

 

 

「第一・第三部隊共に東京各地に展開。市民の避難拠点の確保が、過去例に無いほど迅速に進んでいる。部隊の分散配置と専用道路の増設が功を奏したな」

 

「増援は要らない──東京の敵は東方(ボクら)だけで蹴散らす。その為の準備をしてきた」 

 

 

言葉通り、主力隊員が獅子奮迅の活躍を見せ、怪獣の進撃を抑え込んだ。

 

 

 

 

 

しかし、識別怪獣が5体出現してからは状況が悪化。

発電所等、人類の重要施設への攻撃はブラフ(見せかけ)であり、9号の本当の目的は───

 

 

───「保科、バカ弟子(四ノ宮キコル)、亜白、第一部隊主力中隊、ボク(鳴海弦)···分散させた上での、主力の抹殺だ

 

 

11号─対鳴海弦特化の怪獣。

「知ってるぞ。オマエは体内の電気信号で俺の動きを読む──が、水の動きは読めない

 

12号─対保科宗四郎特化。

「まさかこの僕が···斬撃勝負で遅れを取るとはな

 

13号─殲滅、機動力重視。

「攻撃力も機動力も···今まで戦ってきた怪獣とは別物···!

 

14号─対亜白ミナ特化。

「不規則に転移動しており、ケラウノス(固定電磁砲)による迎撃は不可能!

 

15号─対四ノ宮キコル特化。

「精神···!的確に四ノ宮くん(若き才能)の未熟な部分を突いてきた···!

 

 

新能力の発現や戦術が効果を発揮し、()()()()5体全ての撃破には成功した。

しかし、負ったダメージはあまりに色濃い。

 

近接重視、ないし特化型の隊員は一時的に継戦困難となり、温存したかった日比野カフカ(怪獣8号)という対9号最適戦力も引き出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───受難は続く。

 

 

「立川地区に、怪獣9号発生!!」

 

「都内複数箇所に未確認の怪獣群が発生!新宿、練馬、目黒、調布!フォルティチュード──8.0(大怪獣)!?」

 

 

───第3波、到来。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇

 

 

 

 

 

✕怪獣15号

 

 

 

「ねえパパ、私のこと、好き?」

 

「······Hilde(15号)、僕は君を、四ノ宮キコルという人間を強化するために······彼女に殺されるために作った。だけど······」

 

 

「?」

 

「······君には、“精神攻撃機能(殺されるための機能)”と“Parasite(生存方法)”を持たせてある。どちらを選ぶかは、君次第だ」

 

 

「どっちか、だけ?私、どっちも使えるように頑張るよ。そしたら、戦いが終わった後もパパと一緒にいられるよ」

 

「僕と一緒に·········それは無理だ。僕は今度の戦いで死ぬ」

 

 

「え······なんで?」

 

「僕には擬態能力も、Parasiteも無いからだ。君には“本能を封印する機能”も付与してあるから、敵対の意思さえ示さなければ防衛隊に匿ってもらえるはず···君とは違うパターンだけど、日比野カフカ(怪獣8号)という前例もあるし」

 

 

「違う······違うよパパ!なんでパパが討伐(ころ)されなきゃならないの!?擬態能力が無くたって、人間に成り変わればいいじゃない!」

 

「人を殺し、成り代わることは、その人の人生を踏みつけにする行為だ···僕はそう思ってる。だから、もう二度とやらない」

 

 

「っ···じゃあ、潜伏していれば───」

 

「それも無理だ。人類は賢く、強かだから···いずれはここまで辿り着くだろう。それに、もうこれ以上生きるのは辛いんだ。本能に呑まれるくらいなら、その前に死ぬことを選ぶ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでも、私は─────」

 

 

 

「それなら、私は─────」

 

 

 

 

 

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