妹転生?!ファンとしてお兄様を幸せにします!分割版 作:tom200
今夜は九重寺に向かうことはないらしい。
任務と並行して新技を開発するのはお兄様とて体が一つでは足らないのだろう。
今日は任務を取った、そういうことだ。
いつもならなかなか離してくれない食後のコーヒータイムを、今夜はお兄様の方から引き揚げられた。
電話するから、とのこと。藤林さん経由で九島に助力を請うためですね。
四葉で調べられないならば地元に詳しい人に聞くのが一番だから。
それに元々敵対・警戒している組織ならある程度情報を持っているはずだ。より詳しい事情も聴けるだろう。
…でも女性のプライベートナンバーに、夜に、約束を取り付けてまで掛けるだなんて。それだけでもドッキドキしちゃうよね。普通ならば。
お兄様はまだそういうのは感じないのかな。
藤林さんはとても魅力的だし、お兄様に情が湧いて可愛がってくれているみたいだから、そこから転じて恋になってくれてもいいかなと思うのだけど、肝心のお兄様がなぁ。その辺り、訊いてみた方が良いのだろうか。
こうして彼女にばかり頼っているのは実は――、みたいな。
自身で気づいていない可能性もあるし、外部から口を出されて自覚するパターンも考えられなくもない。
もう電話をしている頃かな、と考えながら操作していた端末を閉じてダイニングへと向かった。
今の気分は紅茶かな、と紅茶を用意して思い浮かべるのはつい先ほどまでいじっていた端末の内容だ。
例のごとくスパイごっこのように渡されたメモリーを読み込んで知った新事実。
四葉が京都に周がいると確証を得たきっかけは、なんとウチの変態技術者が発端だったらしい。
彼は放っておくと寝食も忘れ最新の機材でキャッキャと遊んでしまうので、時折情報収集チームの休憩室に放り込まれるようになった。
研究室に籠っているのも良くないと休憩室に放逐し、お菓子を食べて雑談して休憩させている。
これは人として大事なことだから、と私直々に厳命したのは彼が不摂生で倒れた直後。
そんなこと言ったところで無駄だろうなと思ったのだけど、彼は意外にもすんなりそれを受け入れた。なんでも人と適当に会話していると脳が活性化して新たなアイディアが浮かぶことがあったようだ。
そんなわけでたいして抵抗することもなく、自主的には時を忘れてしまうので無理だけど、誰かしらに連れられて休憩時間を取っているようで、その時にぽろっと出た会話がたまたまそれだった。
情報収集組もなかなか周の情報が集められず進展が無いことで皆で愚痴っていたそうだ。
そこでその名に反応したのが彼だった。
「周?あのうさん臭い男か」
その時の男の顔は苦虫を潰したような顔だったらしい。
なぜ知っているのかとその場が騒然とする中、男はなんてことはないことのように語った。
「なに、3年前だったか。伝統派とはそれなりに付き合いがあってな。京都にはしょっちゅう行っていたがその時に紹介されたことがある。伝統派の依頼は元々金のためにやっていただけの面白味もない仕事だったからな。これ以上面白くなさそうな仕事を受けたくないから関わらないように躱した覚えがある」
とんでもない有力情報だった。
記憶力のいい男の情報をもとに探ったところ、見事足跡を見つけることに成功したのだ。どんなところにヒントがあるかわからないものである。
…というか、伝統派とも交流あったんだ。もしかしてだけど、法輪をヨーヨーのようにしたり、独鈷所をライトセイバーみたいにしたのこの男ではないだろうか…?気づかなかったことにしよう。
意外なところからもたらされた情報によって捜索は一気に進んだ。
だが、京都は四葉であってもおいそれと侵入できる場所ではない。九島のお膝下であり、古式魔法師は土地の利を生かすのに長けている。余所者が探るにはなかなか難しい場所なのだ。
これで九島の協力を得られたら事態は一気に好転するだろう。それに――。
(お兄様を囮にして伝統派を引きずり出そうともしてるから)
でもこっちに関しては引きずり出すのが本命ではなかったのではないかと思う。どっちかといったらお兄様への試験の方がメイン。
だって、いくらここ東京で狙われたとしても出てくるのはせいぜい雇われ魔法師が関の山だ。そんな相手、お兄様の敵ではない。
お兄様が試されているのは対応力、采配か。一人では賄いきれない状況をどう捌くか。
周囲がどれだけ見えているかもチェック項目かな。
一人ですべて抱えてするもいいかもしれないが、いくらチートなお兄様にも限度はある。分身なんてできないからね。
文弥くんのところみたいに部下がいるわけではないお兄様がどこにどのように頼って、四葉に不利益なく任務を遂行するか。
分家にとっては四葉への忠誠心が最も大事だろうけれど、四葉に不利益をもたらさないよう行動することで判断するつもりなら、何とかクリアはできる項目。でもそれは忠誠心ではなく文句を付けられないよう面倒を避けるため、だが。
改めてチェック項目と任務内容を並べて考えるとあれだね、今までの暗殺任務と違ってやりにくさが際立つ。…難易度たっか。
紅茶をちびりちびりと飲みながら、改めてこの世界はお兄様に難題を押し付けるなー、と不満に思っていると意識的に立てられている足音が。お兄様だ。ちょっとお疲れのよう?
「お飲み物でしたらご用意しましょうか」
そう声を掛ければ、ふわっと微笑まれて頼む、と一言。
座ってお待ちくださいませ、と私はキッチンに立つ。おしゃべりした後だからのどを潤すならアイスの方が良いだろう。
喉を労わるならミルクもあった方が良い、ということでアイスミルクティーを淹れることに。
魔法でちょちょいと冷やせば薄まることもなく薫り高いままアイスに。本当便利。
リビングのソファに持って行くと、…あれ?ここって原作では確か一人用のソファに腰かけていたんじゃなかったかしら?と思いながらもグラスを机に置いてお兄様の隣に腰を下ろす。
二人してストローに口を付けてのどを潤して、ひと心地落ち着かせたところでお兄様をじっと見つめて観察した。
表情はいつもと変わらない。憧れのお姉さんと時間外のお話しができたことに高揚しているようにも見えない。…まあ、それは初めから期待してはいなかったのだけど。普段通りのお兄様だ。
お兄様は真横からの視線に気づかぬはずもなく、私の視線に合わせる。
「先ほどのお電話は、昨日の依頼に関することでしょうか」
「そうだ。長期戦を覚悟しているとはいえこんな依頼、早く終わらせるに越したことはないからな」
どんな手を使っても一日でも早く終わらせたい、というお兄様の発言にくすっと笑ってしまう。
「失礼しました。お兄様のお顔にあまりにもはっきりと面倒だ、と書かれていたものですから」
「まあ、実際面倒ではあるな。だが笑うのは酷いんじゃないか」
「ですから初めに失礼しました、と謝りましたでしょう」
「それだけでは足りないな」
そう言うとお兄様は私の肩を抱き寄せて。
「最近ただでさえ深雪に触れられる機会も減ったというのに、任務まで増えるとなると、ストレスも溜まるさ」
あら、まあ。お兄様の口からストレスが溜まる、という言葉が聞けるとは。自覚ができるようになったのですね、なによりです。
以前まで軽減した気がする、と減ってから気づくレベルだったのに。成長されましたね。…普通は逆だと思うのですけどね。
あまりストレス減ったなー、から認識する人も珍しい。
頭をお兄様に寄せて寄りかかれば、更に腕は強く抱き寄せられる。
「どのようなお電話だったかお聞きしても?」
「ん?ああ。藤林さんに仲介を依頼した」
とっても端的に説明された。これなら軍関係とは疑念を抱く余地もない。
「仲介、ですか。では軍ではなく」
「九島閣下には借りがあるからな。きっと快く力を貸してくれるはずだ。あちらとて、これ以上舐めた真似をされるのも腹立たしいだろうから」
お兄様ったらちょっと悪い顔。
閣下にしてもパラサイドールでの一件は腹に据えかねているだろうからね。暴走を許したわけではないけれど、ちょっかいはちょっかい。
暴走したらお兄様が止めてくれるだろう、と楽観視していた閣下もこれはこれで別問題のよう。
害虫を招き入れた息子にもきっと何かしら思うところはあったんだろうけど、なんか閣下、当主に据えた割に初めからこの息子に期待してないよね。
他家の事情に首を突っ込むつもりはないけど、ここもねじれにねじれてしまっている。
閣下としては息子も大事だから息子の選択を優先しちゃう辺り、ね。こうやって変に甘やかすから大変なことになったのに学習しない。
そっちは深堀しても何にもならないので放置の方向で。
「ですが、その、危険ではないのですか?独立魔装大隊への通信が検閲されては」
「それは大丈夫だろう。掛けたのは少尉のプライベートナンバーだ。『電子の魔女』が私用に使っている回線を盗聴するなどエシェロンⅢを使っても可能とは思えない」
絶対的な信頼。それほどまで彼女の技術は高いのだろう。
現代科学と相性のいい魔法なんて敵に回れば厄介なことこの上ない。脅威以外の何物でもない現代魔法だ。
お兄様も同僚の自慢をしていることに気付いていないかもしれないけれど誇らしげだ。
こういうちょっとしたお兄様の人間臭さに心がくすぐったくなってしまうけれど、今は我慢しなければ。思いを馳せるべきはそこではない。
「お兄様。そこは秘密にしないといけないところですよ。親しい女性のプライベートナンバーをご存じで、しかもそこに掛けているだなんて、あちらにもプライバシーというものがあるのですから」
用件に色気はないとはいえ、親しい女性との私的電話。勘ぐるなという方が無茶である。
お兄様にそんな意図はないと知っているけどね。妄想もはかどってしまうわけで。
訊いているこちらが恥ずかしい、と言うように頬を赤らめて視線をさ迷わせれば、お兄様が慌てたように身を起こして私の顔を覗きこむ。
「誤解だ。そんな話じゃないことは深雪も今聞いた通りだ」
「お兄様、そこは今問題点ではありません。プライベートナンバーを頂けている関係性であることが大事なのです。…そうですか。ふふ」
藤林さんがお義姉さんになる可能性…有りだと思います!
お兄様に急浮上した恋愛話に目を輝かせる妹の図に、お兄様は普段は見られないような慌てぶりを見せた。
藤林さんだけでなく風間さんも真田さんも山中さんの番号だって知ってる!と弁明されるけど、うんうん。たいして妄想の妨げにはなりませんね。
むしろ皆さんお兄様を気にかけて下さってるんだな、と心がほっこりします。お兄様、愛されてる!
「深雪、深雪さん。お願いだから聞いてくれ」
聞いてますよ。お兄様が愛され系だというお話は。
ニコニコと上機嫌な私に対し、お兄様は焦って誤解を解こうと必死だ。表情はそんなに焦ったようには見えないのだけど目がね、訴えかけてくると言いますか。…そんな必死にならなくても、と思うのだけど。
一応すぐに分かりました、大丈夫ですよ、変に誤解なんてしてませんから、と言ったのだけれどなかなか信用してもらえず、元の状態に戻るまで二日ほどかかった。
その間、雫ちゃんがお兄様に何をしたのかと問いただしたり、ほのかちゃんがお兄様に大丈夫ですよ、とわかっていないなりに励まそうとしていたり、エリカちゃんに揶揄われたりしていた。
なんか、精神的疲労が積みあがっているように見える。申し訳ない。こんな事態になるとは思っていなかった。
「お兄様は一体何をそんなに心配されていたというのです?」
夕食後の一服タイム。なかなか戻らないお兄様の調子に責任を感じ自ら寄り添いながら言葉を掛ける。
「…変な誤解はされたくない」
「それは、申し訳ございませんでした。でもお兄様、妹に何でもかんでも報告義務などないのです。プライベートくらい遠慮なく自由に過ごしてくださっていいのですよ」
恋愛報告はできればお兄様の口から聞きたいけれど、お兄様が言い辛いなら後で
水波ちゃんは俯いて首を振っている。…なあに、その処置無し、みたいな。私何か悪いこと言った?
触れ合い、宥めたことでお兄様は一旦落ち着きを取り戻した。
――
そんなこんながありつつあっという間に生徒会選挙前日。
本当、あっという間だった。
夕食も終え、夜のブレイクタイムのタイミングでその電話はかかってきた。
自宅にかけている時点で、皆が傍に居る状態なのを見越して掛けているのだろうということは推測できた。
監視されている、というより何度かやり取りをしているからこのくらいの時間に夕食を終える頃だと読んでのことだと思いたい。
お兄様はこの電話で大丈夫かと、確認している。
お兄様個人の回線より家の方がセキュリティは一般寄りだからということらしいけど、何度聞いてもお兄様と藤林さんの会話は凄いね。
自宅でいつでもスパイ気分。
藤林さんは私服とわかるフリルのブラウスにカントリー風のロングスカートという大人可愛い恰好で現れた。素敵。大人可愛い。
同じ服を七草先輩が着ると顔の印象で子供っぽさが目立ってしまうけれど、藤林さんはばっちりと着こなし年相応でありながら可愛くも見せていた。最高。自身の魅力をよくわかった服のチョイス。エクセレント。
うっとり見つめている間もお兄様たちの会話は途切れることなく続いている。
どうやら盗聴されるかもしれない前提で囮の目的も兼ねて掛けているらしい。罠がしっかりと仕掛けられた囮ほど気楽なものはないのか、お兄様は呆れ半分笑っている。
「物理的な技術だけで実現していることじゃないから」
流石です藤林お姉様!
お兄様でも再現できない秘術を気軽にやってのける。そこに痺れる憧れる!
とは言いつつ気軽に見せているだけであって長時間はできないそうなのでさっそく本題へ、と藤林さんは結論から話し出す。
九島閣下がお会いになるそうで、日時と場所のお知らせでした。
光栄です、って返すお兄様の表情は心底面倒ってのが漏れ出ているけれど、藤林さんにも伝わったらしい。
「有難迷惑って顔してるわね」
ふふふ~、無表情に近いお兄様のお顔を見分けられるなんて、藤林さんもお兄様検定段持ちですね。
祖父に関わるというのだから諦めなさいって諭す藤林さん。お兄様相手にお姉さんぶれるのって藤林さんが一番な気がする。
七草先輩だとちょっとね、お姉さんと言い張りたいお年頃の先輩って感じになっちゃうから。
おかしいね、実際妹ちゃんが二人もいるし、二人の前だとお姉ちゃんできるのに、お兄様相手だとそれが通用してないもの。…やっぱり先輩の中では、お兄様は弟ではなく異性なんだろうな。
そう考えると藤林さんにとってお兄様は弟かって話になるんだけど、こっちはこっちで本音を隠せるプロの軍人さんだからね。
本心は簡単に探らせてくれません。そこもまたカッコいい。大人の女性って感じ。
「達也君、覚悟しなさい。これから君は日本魔法界に蔓延る十重二十重の柵、その真っただ中に飛び込むことになる」
「その程度のことはとっくに覚悟していますよ」
そうだね、お兄様が特殊な魔法をもって四葉に生まれ、優秀な能力を発揮してあらゆる場所で革新を起こして実績を積み重ねている時点で存在感が増し、隠れることなどできなくなっている。
表舞台に立つことが無ければ、隠し通せる可能性はあっただろう。
けれど高校へ進学し、お兄様の環境は一変した。軍や任務による舞台ならまだ何とかなった。けれど学校行事という表舞台に上がった時点でお兄様の非凡さは世に知られるところとなった。
いくら四葉が本気で隠そうとしても九島閣下のように気付く人は気付いてしまう。…まあ、叔母様が本気で隠すつもりなら隠せたんだろうけど。
藤林さんは、当日は自分も参加するからよろしくね、と言って電話は切れた。
その間アタックは無かった模様。ネズミが引っかからなくて残念でしたね。
画面に移りこまないように隅で水波ちゃんと一緒に縮こまっていたけれど、終わったことで私たちも活動を再開させる。
水波ちゃんが新しいお茶を用意しようとするのを止めつつお兄様に話しかける。
「お兄様、…本当によろしかったのですか?」
九島に関わるということは、藤林さんの言う通り渦中に飛び込むようなもの。
煩わしい関わりを作ることは必至だ。必然とはいえ心配になる。水波ちゃんも心配そうに…じゃないね、同情しているように見ている。
…あれ?水波ちゃんってどこまで知っているんだっけ。
「九島烈と接触することがかい?だったら気にしても仕方が無い」
お兄様は予定調和だ、と言わんばかりに笑みを浮かべてアイスティーのグラスを手に取るけれど、そのまま机に戻してしまった。結構長くお話しされてたものね。
そんな時はちょちょいっとね、と魔法で温度を奪う。深雪ちゃんがいるとどこでも簡単に急速冷却できて便利だね。釣りとか行ったら重宝されそう。
お兄様はアイスティーが冷えたことに気付いて、さっそく口つけてにっこり笑顔を頂戴しました。お駄賃が多い。
たかがこれしきの魔法に対価がお兄様の笑顔?釣り合いが取れてない。むしろこちらがお金を払わなければならないのでは⁇
「九島閣下は恐らく俺の軍関係のみならず出自を知っているだろう。俺の魔法についても知られているかもしれない」
九校戦での邂逅はお兄様とのやり取りは無く、風間さんと閣下のみで行われていた。
その後、パラサイトの件で一方的にチェックされていたけれど、お兄様と九島閣下が直接会話をしたことは無かったはずだ。お兄様のどこを見てそんなことを察する場面があったのだろう。
九島閣下ならいくつか予想が立てられるのだけど。藤林さん経由、ということも捨てきれないが可能性は低い。
他にも軍内に伝手があるだろうし、そもそも閣下は魔法師界の生き字引だ。
様々な家と交流を持ち、四葉家がアンタッチャブルと呼ばれる前からの付き合いで、母たち姉妹の『先生』もされていたのだとか。
そんな付き合いもあれば子が生まれたことも察せられたのかもしれない。
いくら秘密裏にしていたとしても、出産は何かしら変化をもたらすだろうし、四葉内はお兄様の誕生で慌ただしくなっただろうから。
外部には漏れなくとも、身近に交流を持っていた人ならば、可能性はなくもない。あの、七草弘一も気づいていたわけだし。
四葉深夜ではなく司波深夜としてなら関東の、しかも都内で家族と暮らしていたわけだから。
…この辺曖昧なんだよねー。お母様美人だから外なんて出歩こうものならバレるだろうに。ご近所付き合いなんてしていなくても関係ない。すぐにコミューターや車に乗って移動するにしても美人の住む家というのはどうあっても目立つ。
素性隠すにしても戸籍だけでなんともならないと思うのだけど。
あの誘拐事件以降元々表舞台を嫌う傾向にあった四葉が最低限しか表に出ないようになったから、母の容姿を知る人は少なくなったとはいえ、双子の叔母様そっくりだからなぁ。
鉄壁の微笑みを浮かべる叔母様と、表情のほとんど動かないお母様とでは違った印象にはなるのだが、それでも作りはほぼ一緒。
これでばれないってことはないだろう…と思うのだけど、沖縄事変の際、十師族にあまりいい印象を持っていない派閥に属する独立魔装大隊の面々は私たちのことを知らないようだった。
警戒対象者として四葉家をチェックしていなかったということがあるんだろうか――?これもご都合主義かな。
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