妹転生?!ファンとしてお兄様を幸せにします!分割版   作:tom200

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四葉継承編⑤

 

 

着いた先は津久葉家の別荘。

中に通されリビングまで案内されると、そこにはソファではなくリクライニングチェアが。

何だか新鮮な光景。お兄様の隣に座っても距離が開いている。手を伸ばしてようやく届くくらい。…うちでも導入してみようかしら。

座り心地も良いし、と考えている間に夕歌さんはこれからの予定について話し始めた。

今夜はここに泊まっていくといい、と。その申し出は彼女の立場が分からなければ頷けるものでもない。

わかっているはずだけれど、彼女はどうも言葉が足らない。…というか四葉の女性は基本的に言葉が足らないから何を言っても意味深に取られがち。それが魅力と相まって相手を惑わせるのだけど、今その駆け引きは必要としていない筈だ。おかしいね、使用人の男性陣は結構べらべらしゃべるのに。

 

「明日、一緒に本家に行きましょう。それなら迎えの車のスケジュールから行動を読まれることもないわ」

 

お兄様からは視線を向けられるだけ。でもそれだけでお兄様と考えは合致しているのが読み取れた。

 

「ありがたいお申し出だと思います」

「じゃあ決まりね」

「それは少しお待ちください」

 

にこやかな夕歌さんにストップをかけたタイミングでノックが。どうぞ、の声も無く進入してきた使用人がカップを並べていく。

いい紅茶の香りが漂うけれど、できるだけ接触を控えるような礼儀作法を簡略化した姿に、夕歌さんは眉間の皺を深くした。

シュガーポットとミルクポットを置いて下がっていく使用人がいなくなると、背もたれに思い切り背を押し当てて。

 

「…人には礼儀作法がなってません、なんて口煩いくせに、気配りができてないったら。ごめんなさい。ウチは一家全員紅茶党だから、コーヒーも緑茶も置いてないのよ」

 

申し訳なさそうに謝るけれど、気にしなくていい。お兄様紅茶も嫌いではないから。

 

「お気遣いなく」

 

微笑んで返すと、夕歌さんは待ったをかけた。

今サイドテーブル出すから、とひじ掛けのスイッチを操作するとサイドテーブルがせりあがってきた。面白機能だ。

こっちにもボタンがあるんだろうか。見たいけれど、落ち着きのない淑女になってしまう。あとで立ち上がる時にでも確認しよう、と思っていると水波ちゃんが夕歌さんに会釈をしてミルクとシュガーの入ったポットをサイドテーブルまで持ってきてくれていた。

ウチのメイドさん世界一ぃ!可愛いくて気配り上手のいい子だよ水波ちゃん!…ただし、やり過ぎると反感も買っちゃうんだけどね。大丈夫、貴女のことは私が守る。

 

「ありがとう」

 

疲れていたから甘いものが飲みたかったのでありがたく使わせてもらおう。ちょうどいい甘さになったので水波ちゃんに微笑みかけると、外向けの態度で無言で頭を下げでポットを元の位置へ。そして着席。

夕歌さんからしたら面白くない光景だよねぇ。自分の使用人より優秀な、年若いプリティメイドさんだもの。

 

「ストレートも好きですが、今日はいろいろありましたので」

 

せっかく淹れてもらった紅茶にケチをつけたつもりはないのだと弁明するように先手を打つ。

それだけで視線は水波ちゃんから私に戻った。

 

「疲れたら甘いモノ、ね。あれって幸福感は得られるけど体的には疲労は取れないどころか増すらしいわね」

「まあ、そうなのですか。肉体的には疲れておりませんので問題ありませんね」

 

ニコニコにっこり。春の微笑みを浮かべているのに寒いのはなんででしょうね。空調機器の故障ですか?

なんて、お遊びはここまで。

 

「それで、深雪さんは何が気になっているというのかしら」

 

姿勢を正した夕歌さんに合わせて、こちらも身体ごと向き直る。

 

「いくつか、お訊ねしたいことがあります」

「本心を聞かせろ…とは言わないのね」

 

夕歌さんにはもうおちゃらけた雰囲気はなく、目にも鋭い光が宿った。

それに対抗するため表情に仮面を張り付けて負けないだけの強い視線を向ける。

 

「それは意味のない要求だと思いますので」

 

本心なんて四葉の人間が答えるわけがない。

ぶつかり合う視線を逸らしたのは夕歌さんだった。初戦は私の白星スタートだね。

 

「全くの無駄ってわけでもないわ。話せる範囲でなら、本心を打ち明けてあげる」

 

そしてまた視線を合わせて第二ラウンドだけど…それってつまり何が変わるの?と思ってしまうけどせっかく水を向けてもらったわけだしね。

 

「そうですか。ではお言葉に甘えて…。まず今日はなぜ、あの場所に居合わせられたのです?」

 

タイミングよく駆けつけることは知っていた。直接お話した際そうなるだろうと、彼女にも話していた。

それが現実に起こったわけだけど、その方法がわからない。そう伝えると、夕歌さんは気の抜けた感じの笑みを浮かべてぼやく。

 

「そりゃあ、不審に思うわよねぇ。でも裏で結託していたりしないわ。それは信じて」

 

つまり、それ以外は信じられないということかな。

 

「では、どのように?」

「…実は、深雪さんたちが乗っていた車をこっそりつけていたの」

 

…流石にその嘘は信じられない。お兄様に視線を向ける必要も無い。だってお兄様が気づけないはずが無いから。

夕歌さんも秘密がいっぱい。流石四葉。簡単に信じられる人なんていない。

だけどここを突っ込んでものらりくらりと躱されるだけ。いくつか投げたら当たるらしいから投げてみよう。

 

「そうでしたか」

 

でもはずれを引いたんだから一応寂しそうな笑みを浮かべてみる。

…夕歌さん、意外とこういう表情に弱いの?うっ、と何かまずいモノでも呑み込んだようなお顔に。案外年下に弱いとか?

 

「何故、そこまで私たちにご助力くださるのでしょう?」

「それは」

「護衛が必要というお話でしたが、それですとお迎えに来ていただいたことが矛盾になってしまわれますものね」

 

話の矛先を変えて問う。嘘を暴いてもどうしようもないから。

 

「そうね…。分かった。正直にお話するわ」

 

そして語られるのは、今度の慶春会で発表されるだろう四葉家次期当主の指名。私であることは確定だが、それを妨害しようとしている分家たちの存在。

私が次期当主に選ばれることには異論がないけれど、お兄様をくっつけたままだと困る、そういうこと。

どうにかお兄様を引き離して、世界から隔離させてからでないと不安で仕方が無いんだって。

 

(自分たちの罪だからって?――ふざけたことを。勝手にお兄様を罪悪にしないで)

 

お兄様は、この世界の英雄なのだから。

それを勝手に悪だと決めつけて排除しようとするなど言語道断。お兄様がいなければこの国崩壊していてもおかしくないのですからね?

一度お兄様がいなかったケースを検証してみると良い。今では優秀なシミュレーターがあるでしょう。

沖縄で起きた侵攻を風間さんたちが食い止めたとしても、被害甚大で兵力を失ったところに数の大亜連合が押し寄せてくれば呑み込まれていた可能性が高い。

圧倒的な力によって兵力を大して失うことなく抑止が働いたからこそ、その後予定されていただろう侵略プランを防げた。

横浜でお兄様が戦略級魔法を使わなかったら?恐らく大亜連合は今度こそ侵略を開始していたはずだ。前回の失敗を踏まえ速攻を決める為最終兵器である霹靂塔を使う予定だったのだから。

すぐに動ける十師族は関東を守護する十文字家と七草、その二家と一条の子息がその場に揃っていたが、彼らに戦艦を沈めるほどの威力がある魔法は無かった。

たとえこの場に当主が揃っていたとしても戦略級と直接対決して勝つことはできない筈だ。せいぜい十文字の防壁が首都防衛の役割を果たすかもしれないが、港を守ることは無い。狙われていた魔法協会関東支部を十文字先輩一人で守るとしても彼の魔法も永遠に発動できるわけではない。

お兄様があの場に居なかったら軍が到着したところであそこまで被害の出ない防衛戦はできなかったはずだ。

…うん、改めてこの国が平和なのってお兄様がいるおかげだよね。

 

「夕歌さんは私が次期当主になることに反対はなさらないのですね」

「四葉の当主に相応しいもの。――いえ、この表現は不正確ね。津久葉家は二年前から、次期当主に深雪さんを推すことを決めているわ。私が当主候補に残っているのは次期当主選定において津久葉家が発言力を確保するため。もっと言うなら、他の分家が勝成さんや文弥さんを支持した場合、それに対抗する為よ」

 

残念ながらその気遣いは必要なかったわけだけれど、それは言う必要も無い。

家の都合まで話してくれるのは、利害によって推薦を決めたと公正な判断をしていることをアピールしているのか。

この後で、そこに更に夕歌さんのお母様、冬歌さんの罪悪感もあると語られるのだけれど、それはカットで。

罪悪感なんて抱かれてもこちらも困ってしまう。でも、利用できるならするのが帝王学で学んだ知恵だ。四葉に君臨するなら訂正することでもない。

 

「お話は分かりました。夕歌さんも、内情を明かしていただいてありがとうございます」

「お礼を言われることじゃないわ。むしろ信用できる?こんな話」

「真意のほどはわかりませんが、腑に落ちる点もございましたので」

「…深雪さんって本当に16歳?」

「褒め言葉として取らせていただきます」

 

そこは探らないでいただきたい。中学生から帝王学を学んできたのです。前世で社会人を経験していたからってこんなの全くの畑違いで生かせる知識なんてなかった。

 

「しかし、世間からだけでなく世界から引き離したい、とは。

――兄を飼い殺しにするつもりだという分家を生かす理由ってあります?…なんて、冗談ですよ?」

 

いつも言わない言葉を使ったからお兄様たちがぎょっとしたように驚きの表情で固まってしまった。

でも、それが一番早くて楽なんだよね。

そんな次期当主に逆らうような反乱分子、生かしとく価値あるかね?とっとと首を挿げ替えて若返りしちゃった方が楽じゃない⁇と思ってしまうわけで。

 

「そんなことをしてはただの独裁者になってしまうではないですか。四葉にまた悪い印象を植え付ける必要はございませんよ。四葉は別に悪の組織でも何でもないのですから」

 

というか、四葉がやっているのはダークヒーローであって悪の親玉になって世界滅亡だったり恐怖に陥れることを目的としていない。

全てを手に入れようなんてことも考えていない。根底にあるのは自身たちが安心して暮らせるように安全を確保しているだけだったりする。

住んでる国が沈んだら元も子もないから。

ただ上から仕事を受注するにしても、受けるたび内容を確認している。ま、上も一応国の害悪になりそうなものを処理させているわけだから、指針が同じ方向なので従順に従っている状態だ。

…もしそこにずれが生じるようなことがあったら、恐らくはめられて消されるんだろうけれどね。

それくらい上は特殊な力を有しているんだと思う。そんな彼らでも世界を破滅させるだけの力を持つお兄様は興味深い存在らしい。

と、また話が脱線した。

 

「…知らなかったわ。深雪さんって案外演技派なのね」

「演技は今も勉強中ですが、私の拙い演技に感心していただけたのなら少しは才能があるのかもしれませんね」

 

にっこり微笑むと、夕歌さんはオーバー気味にげっそりと肩を落とした。その仕草にくすりと笑って空気を和らげる。

 

「でもあと二年もすればこちらの水波がガーディアンとしてお兄様の代わりが務められるようになるとまで評価されているのは喜ばしいことですけれど」

 

ガーディアンの水準がどの程度の物か知らないけれど、お兄様と比肩しうる、は流石にどんな人間も無理だ。何をもってそんな妄言を吐くのか。

水波ちゃんも恐縮してしまっている。

 

「ですが、ご当主様のご意向が変わらぬ限りいくら分家が束になったところで意味もなさないでしょう。私たちは確実に本家に到着しますから」

「明日は何を仕掛けられるかわからないのにすごい自信ね」

「それはもちろん。私たちには頼りになるお兄様がいらっしゃいますもの」

 

ここでひけらかすように自慢をしてみれば夕歌さんがえ、と驚いたような表情を浮かべられた。

ふふ、驚いてる驚いてる。

 

「夕歌さんが秘密を明かしてくださったのなら、私も明かさなければフェアではないでしょう?」

「…不肖の兄ではなかったの?」

「日本人は大変ですよね。社交辞令だったり謙った言い方をしなければならないのですから」

「……じゃあ、いつも仕方が無く擁護している風だったのは」

「そうでもしませんとご納得しないおじ様方がいらっしゃったでしょう?」

 

いえーい、ドッキリ大成功!

本家ではお兄様とはガーディアンとミストレスごっこしていたのでね。水波ちゃんもうちに来た時は騙されていたから。

きっと学校生活とかも調べられているだろうけど、そっちが演技と勘違いされているみたい。

夕歌さんもわが校出身者だからウチの情報手に入れてたと思うんだけどね。昔から見ている方を信じるよね。中学生より以前の私はあからさまにお兄様を苦手としていたから余計に。

あの件をきっかけに多少(・・)見直して呼称をお兄様に変えたのだけれど、それでも温度はさほど変わらないよう見せてましたから。

…だから使用人たちもさほど反感を抱くことなく済んだ。

下に見ている者が血縁者というだけで優遇されているように見えれば不満を向けられるのも当然だ。

それが無くなっただけでお兄様にいらぬ関心を寄せる使用人が減った。

 

「知られても問題ない人の前では結構見せていたんですけどね」

「今回のことで、私にも見せてくれるってわけね」

「というよりもう必要が無くなるのかと」

「次期当主に指名されれば大抵のことでは覆ることが無いから、ということ?」

「夕歌さんはお話が早くて助かります」

「…やっぱり、貴女が四葉家当主で文句は無いわ」

 

夕歌さんが淑女を放り投げて深々と椅子に埋まった。

その姿ににっこり微笑んでからお兄様とも微笑み合う。

 

「よかったな、深雪」

 

このよかったな、は四葉次期当主と認められて、ということではなく、私の自然体の姿を受け入れてもらえるようで、という意味だ。

 

「ええ。これでお兄様とも水波ちゃんとも普通におしゃべりができますね」

 

やったね。勝利の紅茶がおいしい。

 

「…随分大型の猫を被ってたのね」

「飼うことはできないので二、三十匹は乗っけていますね」

 

可愛いでしょう。私の猫ちゃん達。

 

「深雪」

 

嗜めるようなお兄様の声色に夕歌さんを相手に揶揄いすぎたか、とごめんなさいと謝るのだけれど。

 

「ウチはペット禁止だからな」

 

違った。ペットが欲しいとおねだりしたつもりはないのだけれど、お兄様からの強めの圧が。

 

「達也様、深雪様は家で飼えないことは重々承知なのですからわざわざ口にされて深雪様を落ち込ませないでください」

 

水波ちゃんが慰めてくれるけど、やっぱり猫ちゃんを家で飼うことだけは許してもらえないんだね。…まあ強力な魔法師に生まれた時点で動物を飼うことは諦めてましたけど。

 

「…楽しそうな生活ね」

 

私たちの気の抜けるようなやり取りに、ただのガーディアンとミストレスの関係でないことをはっきり理解できたのだろう。

 

「ええ。申し訳ないくらい、毎日満ち足りた生活を送らせていただいております」

 

その発言にはさすがの夕歌さんも不快に感じたようだった。彼女も四葉の人間、不自由を強いられてきた身だ。それを立場が同じはずの人間が満ち足りた、などと口にするなど許せるはずもない。

ただでさえ同じ候補の勝成さんは可愛い彼女がいる。文弥くんのところも姉弟は仲がいいし…夕歌さん、一人可哀想だね。もっと優しくしよう。というより、仲良くなりたい。

 

「お互い愚痴を言い合えるような仲になれれば幸いです」

「腹心にしてくれるって?大出世ね」

「私としてはずっと頼れるお姉さんとしてお付き合いしたいのですが。夕歌さん、とっても素敵なんですもの」

 

イイよね、サバサバ系お姉さん。好き。可愛いというより綺麗系。

 

「なあに?急に褒め殺すじゃない」

 

夕歌さんも口調を砕けたものに変えたのは、こちらに合わせてなのか。でも瞳がこちらの真意を探らんとしている。

残念だけどこれに関しては隠すこともないのでこっちは心オープン状態。

 

「まだお昼を回ったところですが、本日は検問等で外に出るのはまだ早いのでしょう?でしたら時間は有効に使いませんと」

「それが友好を深めようってことなの?――いいわ、付き合いましょう。次期当主の情報を早めに掴んでおかないと、あとで厄介なことになりそうだもの」

 

この短時間で随分とあけすけなお話してくれますね。その方がこちらとしては楽なのですけれど。

そして数分も経たないうちにお茶会はすっかり様式を変えて――。

 

「え、何?今一高ってそんな愉快なことになってるの?!今度卒業生ってことで覗きに行こうかしら」

「身内の方に見られるのは恥ずかしいのでご勘弁を」

「何も恥ずかしがることはないだろう、深雪は仕事を全うしているだけなんだから」

「ちょっと、人の家でいちゃつかないでよ。紅茶党からコーヒー党に鞍替えしたくなるじゃない」

「インスタントになりますが、ご用意できますよ」

「ねぇあなた、確か水波さんだったわね。彼らに胸焼けして辛くなったらうちに雇われない?」

「水波ちゃんを引き抜こうとなさらないでくださいませ」

「申し訳ございませんが、胸やけならもう克服しております」

「水波ちゃん⁇」

「これくらいでリタイアするようでは深雪のガーディアンは務まらないからな」

「私のガーディアンは胃痛に強くないとなれないのですか?」

 

ここでゲラの夕歌さんが声をあげて笑った。知らなかった。夕歌さん笑いの沸点が低い。これをずっと隠してたの?すごいね。

あ、この部屋には遮音フィールドが張られてます。ので安心して大声をあげられるのだけれど。

 

「あー、おっかし。でもなるほどね。以前ご当主様に読書はしないのかって聞かれて心理学関係ならって答えて話が切られたことがあったのだけど、きっとその本のことをほのめかしたかったのかも」

 

…叔母様……。電話するたびにバックに見えますものね、初版本。あと夏に自費出版した分も。

 

「あーあ。なんだかずっと損した気分だわ。深雪さんがそんな愉快な人だったなんて」

 

愉快とは聞き捨てならないけれど、それでも親しみを持ってそう言ってくれることが嬉しかった。

だから口元が緩んだ。もう、隠す必要はないと。隠さずに、向き合いたい。

その思いが伝わったのか、夕歌さんが一瞬目を見開いて、すぐに笑みを深くした。

 

「これからでも遅くは無いわね」

「ええ」

 

差し出された手を握り返す。

柔らかくて薄い手は、とても温かかった。

 

 

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