TCG世界と元現代人は価値観が噛み合わない   作:クロマ・グロ

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なんか気が付いたら日間ランキング6位に入っててビビりました……ただ衝動的に書いてみたらこうなるとは思わんかったw


バトルの最後の方が辻褄合っていなかった上に下手したらリーサル逃しかねなかったので辻褄合わせるために内容を少々変更させて頂きました


同じ黒使いでもこんなのがいるのはおかしいと思う

 

 

変なおっさんに絡まれたなぁ……

やたらと痩せこけてる上に目が逝っちゃってる辺りがもうヤバい匂いしかしねぇし絵面が小学生を怪しい宗教か何かに誘うアブナイおっさんとか事案にも程があるだろ……

 

とはいえ警察なり呼んでも無駄だろうし俺が黒使いなのもあってその辺もあんまり信用出来ない

 

どのみち俺がどうにかするしかないわけか。

 

「御託は良い、何か語るんならこいつで語ってくれないか?」

 

俺はバトルマシンをレビテート(浮遊)モードで起動する

 

え?こんな便利なモードがあるならなぜ授業で使わなかったのかって?

電池の消費がめちゃくちゃ激しいからだよ……

 

「キヒッ!キーヒヒヒヒヒッ!威勢が良い奴は嫌いじゃねぇぜぇ?ダークバトル起動!」

 

あん?ダークバトル?

 

そう俺が疑問に思っていると俺とおっさんの退路を塞ぐかのように周囲が真っ黒な空間で遮られ、俺のバトルマシンに直接接続するように黒いバトルマシンが突如現れた。

要は逃亡防止用って訳ね……

 

「この俺に勝てたら自由にしてやるよ、だが俺に負けたらお前は俺達が貰うぜぇ?キーッヒッヒッヒ!」

 

キッモ……とりあえず今のところ調整が終わったあのデッキでさっさと仕留めるか

 

「「チャンピオンズ起動!!」」

 

俺とおっさんの声に反応してバトルマシンが起動し、俺達の背後に黒い旗が現れる

 

俺の背後には《復讐》を示す髑髏のみがあり、おっさんの背後には《生贄》を示す逆十字と《犠牲》を表す狼の紋章が刻まれた旗が現れている

 

《生贄》軸か……。

黒のコンセプトの一つである《生贄》……こいつはこの効果を持つユニットのHPが半分以下になった際にそのカードを破壊して手札から代わりのユニットを出す事で発動可能になる能力だ

 

条件こそ難しいが味方のHPを指定するタイプの《犠牲》効果を持つカードと合わせれば条件の達成その物は難しくない

 

それに死ぬのが前提というだけあって効果はレアリティの低いカードでさえ油断は出来ない

 

このおっさん……見た目に反してだいぶ実力はありそうだ

 

 

 

バトルマシン中央のコインのホログラムが弾かれ、落下してくるとコインの面は俺の旗が上側を向いていた

 

どうやら俺が先攻のようだ

 

…………《復讐》デッキは序盤は重いが後半になるにつれてだんだんデッキのカードコストが低くなり、アグロになっていくデッキだからあんまり最初のターンは下手に動けない。

だが《生贄》のカードで攻撃やガードされて中途半端に削るのだけは嫌だな……

 

…………下手に出す方が不味そうだな

 

「俺はこのままターンエンドする」

 

《不死宮クロト》HP30 コスト5

場:無し

 

「俺のタァァン!

キッヒヒヒ!『狂信する村人』*1を召喚してエンドダァア!」

 

《菊地 門松》HP30 コスト2

場:『狂信する村人』0/4

 

『狂信する村人』か……確か《生贄》の効果を持つカードに他にも"狂信する"って名前の付いたカードかいくつかあったはずだからシリーズで揃えてきてるっぽいな。

幸い攻撃力は無いし出すならこいつか

 

それにしてもあのおっさんそんな名前だったんだな

 

「俺のターン、『アンデッドラット』*2を二枚召喚してエンド」

 

《不死宮クロト》HP30 コスト6

場:『アンデッドラット』1/1

  『アンデッドラット』1/1

 

「甘いぜぇ?俺のタァァン!

『狂信する神官』*3を召喚してマジックカード『生贄の儀式』*4を起動だぁ!

アクションフェーズだぜ?」

 

成る程な……味方に丁度よい自傷を負わせながらダメージを与えるか、中々上手い立ち回りだ。

このおっさんかなり手慣れてるな……面白い

 

「マジックカード『バイオハザード』*5を発動。」

「こいつは……流石に返せねぇなぁ、アクションエンドだぜ。

全く嫌なカード持ってやがるなぁ?ターンエンド」

 

『狂信する神官』とかいう嫌な効果の《生贄》使う奴に言われたくない

 

《不死宮 クロト》HP30 コスト4

場:『アンデッドラット』1/1→破壊

  『アンデッドラット』1/1

  『ゾンビ』2/2*6

  『ゾンビ』2/2→2/1

  『ゾンビ』2/2→破壊

 

《菊地 門松》HP30 コスト1

場:『狂信する村人』0/4→0/2《生贄》可

  『狂信する神官』1/4→1/2《生贄》可

 

俺のブランクカードデッキから3枚のブランクカードが場に出て『ゾンビ』の絵柄へと変化する

 

そして破壊された『アンデッドラット』と『ゾンビ』の二枚が性能が変化してデッキへと戻り、デッキがシャッフルされる

 

これらがカードが自分から浮遊して行われるのがどうにも不思議で仕方ない……

 

「俺のターン、『復讐の操り人形』と『スケルトンナイト』*7を召喚する……っ!?」

 

《不死宮 クロト》HP30→27 コスト2

場:『アンデッドラット』1/1

  『ゾンビ』2/2

  『ゾンビ』2/1

  『復讐の操り人形』1/1

  『ゾンビ』5/1

  『スケルトンナイト』2/4

 

今犠牲の効果が発動した途端に身体に痛みが!?

なんだこれは!?

 

「おおっと言い忘れてたがなぁ?ダークバトルは自分のHPが減れば本人にもダメージが行くぜぇ?キッヒヒヒヒヒ!」

 

んの野郎……つかまたTCG世界でテンプレっぽい奴来たなクソッタレ

 

「HPの減ってない『ゾンビ』で『狂信する神官』を攻撃、『狂信する村人』にもう一体の『ゾンビ』で攻撃して『アンデッドラット』でダイレクトアタックしてターンエンド」

「ぐっ!?」

 

バトルマシンのカードからユニットのホログラム(ネズミ)が飛び出しておっさんに噛みついた?

そんな機能もあるのか……

 

《不死宮 クロト》HP27 コスト2

場:『アンデッドラット』1/1

  『ゾンビ』2/2→2/1

  『ゾンビ』2/1

  『復讐の操り人形』1/1

  『ゾンビ』5/1

  『スケルトンナイト』2/4

 

《菊地 門松》HP30→29 コスト1

場:『狂信する村人』0/2→破壊

  『狂信する神官』1/2→破壊

 

《生贄》軸は効果が強い代わりに盤面制圧されると弱いがどう出るか……《犠牲》も旗にマークが入るくらいには入ってるっぽいし全体制圧系もありそうなんだよなぁ……

 

「俺のタァァン!マジックカード『狂気の晩餐』*8を発動だぁ!またアクションターンだぜぇ?」

 

うっわ……一気にこっちの全員を無力化させられたか……カードは出せないわけじゃないが全体効果だからちょっと出せないな……

 

「そのままアクションエンド。」

「そうかぁ?じゃあ俺もターンエンドだぜぇ?」

 

こいつ多分だが自身のHP-2を基準にした《生贄》カードをメインで入れてるな。

都合よく《生贄》を発動しながら全体の処理やダメージ……かなり厄介だ

 

《菊地 門松》HP29 コスト1

場:

 

《不死宮 クロト》HP27 コスト2

場:『アンデッドラット』2/1→破壊

  『ゾンビ』2/1→破壊

  『ゾンビ』2/1→破壊

 『復讐の操り人形』1/1→破壊

 『ゾンビ』5/1→破壊

  『スケルトンナイト』2/4→0/2

 

5枚のカードが破壊され、そのうちの3枚がデッキへと戻りシャッフルされる

 

これでこっちの《復讐》の発動数は5か

 

「俺のターン『リベンジオーガ』*9を召喚して『スケルトンナイト』でダイレクトアタックしてターンエンドだ」

 

《不死宮 クロト》HP27 コスト0

場:『スケルトンナイト』0/2→2/2

  『リベンジオーガ』6/6

 

「キーッヒッヒッヒ!良いねぇ?

お前の強さなら俺らの業界でも十分やっていけるぜぇ?

俺のタァァン!『呪いの藁人形』*10を召喚してエンドダァ!」

 

守りながらデバフをしていくつもりか……地味に嫌なカードを……

 

「俺のターン、『スケルトンナイト』でまずダイレクトアタック」

「そいつは防がねぇぜ?ッ!」

「『リベンジオーガ』で続いてダイレクトアタック」

「そいつは『呪いの藁人形』で防がせて貰うぜぇ?」

「チッ……嫌な方にデバフ飛んだな……ターンエンド」

 

《菊地 門松》HP29→27 コスト3

場:『呪いの藁人形』2/3→破壊

 

《不死宮クロト》HP27 コスト5

場:『スケルトンナイト』2/2

  『リベンジオーガ』6/6→3/4

 

「俺のタァァン!『狂信する竜騎士』*11を召喚してエンドだぜぇ?」

 

チッ!こっちの復讐発動済みユニットの全てを封じられた!

 

下手なユニット出しても結局全滅がオチか!

 

《菊地 門松》HP27 コスト1

場:『狂信する竜騎士』4/8

 

あんまりこんなタイミングで出したいユニットじゃないんだがなぁ……仕方ないか

 

ひとまずは『復讐』の発動回数カウントを稼いでおくか

 

「俺のターン、『アンデッドハウンド』*12と『アンデッドラット』を召喚する。

『スケルトンナイト』と『リベンジオーガ』でアタック!」

「『リベンジオーガ』は『狂信する竜騎士』で防がせて貰うぜぇ?ぐうっ!」

「ターンエンド」

 

《不死宮 クロト》HP27 コスト5

場:『スケルトンナイト』2/2

  『リベンジオーガ』3/4→破壊

  『アンデッドハウンド』3/1

  『アンデッドラット』1/1

 

《菊地 門松》HP27→25 コスト1

場:『狂信する竜騎士』4/8→4/5

 

「俺のタァァン!」

 

何故一々ターンの部分を無駄に伸ばすのか……地味に鬱陶しいんだが……

 

「『狂信する竜騎士』で『スケルトンナイト』を攻撃ィ!

そして『狂信する竜騎士』を《生贄》に『邪神官アーロン』*13を召喚だぁああ!」

 

6/6で即時攻撃かよ……ブロックは無理だな

 

「『邪神官アーロン』でダイレクトアタック!」

「ぐぅっ!?」

 

さっきの倍近い痛みが!?

 

《菊地 門松》HP25 コスト0

場:『邪神官アーロン』6/6

 

《不死宮 クロト》HP27→21

場:『スケルトンナイト』2/2→破壊

  『アンデッドハウンド』3/1→破壊

 『アンデッドラット』1/1→破壊

 

あんまりこのタイミングで出したくは無いが仕方ないか……

 

「ターンエンドだぜ?キーッヒッヒッヒ!」

「俺のターン、『復讐の邪龍 カオスボーンドラゴン』を召喚してターンエンド」

 

俺はこのデッキの中核となっている最高レアのカードであるカオスボーンドラゴンを場に出した。

するとバトルマシンのホログラムがまるで実体化するように飛び出して俺の周囲を飛び回る

 

っ!まさか本当に実体化したのか!?

 

《不死宮クロト》HP21 コスト0

場:『復讐の邪龍 カオスボーンドラゴン』12/12

 

「な、ななななんだそのスタッツのカードは!?」

 

このチャンピオンズにおいてスタッツがそれぞれ10を超えるようのカードはほんの一握りしか存在しない

 

赤なんかは攻撃力だけなら十分超えられるのだがHP込みで10/10ともなると実現出来るのはHPに比例して能力を伸ばすカードもある緑と黒の二つだけだろう

 

後半に上手く出せれば20/20くらいは狙えるようにしてあるんだが流石にあんなの出されると処理出来ないわけではないが面倒だ

 

「お、俺のタァァン!『呪いの藁人形』を召喚してエンド!」

 

《菊地 門松》HP25 コスト2

場:『邪神官アーロン』6/6

  『呪いの藁人形』2/3

 

下手に攻撃するよりも防御を優先したか

 

まぁコストを使いきっていたのもあるんだろうな

 

さて、《復讐》デッキの本領発揮だ!

 

「俺のターン!『リベンジオーガ』と『ゾンビ』を《復讐》召喚。

『復讐の邪龍 カオスボーンドラゴン』で『邪神官アーロン』へと攻撃!」

「おい、おいおいおいおい!?なんなんだよそのデッキは!?」

 

《菊地 門松》HP25 コスト2

場:『邪神官アーロン』6/6→破壊

 

《不死宮 クロト》HP21 コスト0

場:『復讐の邪龍 カオスボーンドラゴン』12/12→12/6

  『リベンジオーガ』10/6

  『ゾンビ』5/1

 

どうやらあいつは復讐デッキの特徴にあんまり気付いて無かったらしい

 

まぁ黒対面だと~コスト以下のカードを破壊するとかあるせいで結構《復讐》後のカードはやられやすそうだとは思うんだがこいつの反応を見る限りまともに返せるカードは無さそうだな

 

「お、おお俺のタァァン!

マジックカード『生贄の呪い』*14を発動!

『復讐の邪龍 カオスボーンドラゴン』を選択!

ア、アクションフェーズ!」

「アクションエンド」

『グルォォオ!?』

 

『呪いの藁人形』→死亡

『復讐の邪龍 カオスボーンドラゴン』12/6→9/6(行動不可)

 

俺の後ろに佇むカオスボーンドラゴンがカードの影響を受けてふらつく、面倒ではあるな。

 

「来たぜ来たぜぇ!自分でそいつの攻撃を喰らいな!!

アクションカード『呪われた糸』*15を使用する!

選択するのは『復讐の邪龍 カオスボーンドラゴン』だ!」

「ちっ、アクションエンド。」

『グルォァァァァァァァアアアアア!!!!』

「ぐぅっ!?ァァァァァァァアアアアアアア!?!?」

 

《不死宮 クロト》HP21→12 コスト5

場:『復讐の邪龍カオスボーンドラゴン』12/6

 『リベンジオーガ』10/6

  『ゾンビ』5/1

 

痛い……痛いなんてレベルじゃない……!

 

だけどな……どのみちトドメは決まってるんだよ!

 

「た、ターンエンド!」

「…………リーサルだ!俺のターン。

『リベンジオーガ』と『ゾンビ』でダイレクトアタック」

「ぐぅっ!?ぎゃぁぁああ!?!?」

 

《菊地 門松》HP25→10 コスト1

場:

 

「マジックカード『怨嗟の産声』*16発動!

アクションフェーズ!」

「う、嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だぁ!!!アクションエンド!」

「トドメだ!怨嗟の声に飲まれろ!!」

「ギャァァァァァァァアアアアアアアアアアア!?!?!?」

 

《菊地 門松》HP10→0

 

《WINNER》不死宮クロト

 

おっさんが気絶すると同時に周囲を囲んでいた黒い空間は砕け散ってバトルマシンも俺の元へと戻ってきた。

 

ってこいつ更に痩せこけてるような……?

 

だが俺はバトルに集中し過ぎていたせいかある事に気付くのに遅れてしまった

 

「君!無事かい!?

ダークバトラーに勝ったのかい!?」

 

そう、道端の"ど真ん中"でこんなもん(黒いドーム状の空間)があればそりゃ警察呼ばれるわ……

 

 

 

俺は結局警察の人のお世話になるのだった……

 

 

 

 

 

チクショウ…………

*1
コスト3 0/4 《生贄》代わりに出たユニットに+2/+1

*2
コスト2 1/1 《復讐》コスト-1/+1/+1してデッキに戻る

*3
コスト3 1/4 《生贄》代わりに出たユニットに+1/+1と《シールド》付与

*4
コスト3 《犠牲》味方の場にいるユニット全てのHPを-2 減ったHP分相手のユニットにダメージを振り分ける

*5
コスト5場に『ゾンビ』を3体召喚する

*6
コスト3 2/2 《復讐》死亡時コスト-1/+3/-1してデッキに戻る

*7
コスト4 2/4 《復讐》コスト-2 HP+4 《シールド》付与してデッキに戻る

*8
コスト5 全てのユニットを-2/-2する(攻撃力は一度攻撃すると戻る)

*9
コスト7 1/6 復讐:コスト-3 味方の《復讐》が発動した回数分攻撃力+1

*10
コスト3 2/3 死亡時相手のユニット一体の攻撃力-3

*11
コスト7 4/8 《生贄》代わりに出したユニット以外の全てのユニットに-3/-3

*12
コスト3 3/1 《復讐》コスト-1/+1/+2してデッキに戻る

*13
コスト6 6/6 《生贄》を発動して召喚された場合即時攻撃可能を得る

*14
コスト2 味方ユニット1体を死亡させ、選択したユニットを1ターンの間攻撃出来無くする

*15
行動不可状態のユニットを選択し、相手のプレイヤーに攻撃がする

*16
コスト5 味方の《復讐》が発動した回数分+1のダメージを相手プレイヤーとユニットに振り分ける




『異端の戦乙女 ジャンヌ・ダルク』
カードNo.19301

「たとえ異端者として扱われようともわたくしは決して前に進むことを諦めない。
主より託されたこの信託にしたがってわたくしは更に前へと進まなければならない……。
進まなければ……犠牲になってしまった人々があまりにも浮かばれないのだから……。」

戦乙女は魔女と罵られようとも自分の正義のために……自分の信じる神の為に戦う……その進んだ道に数多くの屍を残しながら
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