そして30分後。
「しっ、しぶといわね提督。いいかげん靴下脱ぎなさいよ」
「後1枚なのは陸奥だって同じだろうが」
「私はパンティ残してるの!提督みたいに先にパンツ脱いでないわよ!」
「精神的動揺を誘うのは基本中の基本です」
「そういうところじゃないの?」
「なっ何がですか」
「女の子がぐるぐるの目になる理由よ」
「ぐっ」
「じゃあ次で決まりね!」
「あっ人を動揺させといて」
「基本中の基本なんでしょ?」
「3・2・1・Go!」
「あら、あらあら」
「やっ・・た・・やったぁぁああああ!!!」
「負けちゃったわ」
「パ・ン・ツ!パ・ン・ツ!パ・ン・ツ!」
「ねぇ提督」
「なに?」
「ここまで脱がせといて何も無しはないでしょうね?」
「あるに決まってるでしょうが!」
「なら良いわ!恥かかせないでね!」
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「ねぇ提督」
「うん」
「今日はどのくらい控えたの?」
「・・あのですね」
「ええ」
「おせっせ2回で止めた所までかな」
「私が上に乗る前の話?」
「その通りでございます」
「そのあと2回シちゃったけど大丈夫?」
「陸奥相手だよ?全く問題ありません!」
「そう?」
「逆に聞くけど、陸奥こそ大丈夫?」
「スッキリしたわよ?提督上手だしね」
「・・」
「え、ちょ!?なんで泣くのよ?」
「普通に・・接して・・・・普通のリアクションで済んだ・・から」
「あらあら」
私は嬉しくて泣いてしまい、陸奥の胸に抱かれました。
でっかいです。やっわらかいです。態勢によっては本気で息出来ませんって!
泣いてるふりしつつ陸奥のお胸様を堪能していると、陸奥が軽く溜息を吐いた。
「解んないわねえ」
「・・えっ何が?」
「確かに上手だし気持ち良いけど、そこまで狂うようなものかしらって」
「良かった。そういう人が一人でもいると気が楽になるわぁ」
「まぁ感度は人それぞれだけど、私は平気よ。これからも遠慮しなくていいからね?」
「ありがとう。あ、お風呂入る?」
「提督は寝てれば良いのよ。私が入れてくるから」
そういって風呂場に向かっていく陸奥の動きは自然な感じで。
正直、私は安堵の溜息をついたんだ。
「提督、お先にお風呂頂いたわ」
「あ、じゃあ入ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
風呂上がりの交代の時も特に違和感はなく、いつもの陸奥だった。
やがて私も風呂あがりとなり。
「ただいま」
「おかえり。シーツ替えといたわ。一番上ので良かった?」
「こだわりはないから大丈夫」
「そう。じゃあ夜も遅いし寝ましょ?」
私がベッドに入ると、陸奥は軽く触れる程度に隣に並び。
「今夜は楽しかったわ提督。提督は負担とかない?」
「これで良いなら本当に気が楽だけど、陸奥は大丈夫?」
「平気よ。無理してないから心配しないで」
「ありがと・・・ごめん。眠いや・・」
「おやすみなさい」
陸奥は、隣から聞こえる息遣いが睡眠時のそれに変わったことを感じながら軽く息を吐いた。
「長門だっておせっせして、その後も普通に一緒に働いてるじゃない・・」
確かに鳳翔や榛名のように1回でどろどろになってしまった子も居るけれど。
「これくらいなら、あんまり気に病まない方が良いと思うのよね・・」
ストレスが多いと起たなくなるっていうしね。
提督に布団がかかっていることを確かめると、陸奥は目を瞑った。
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「陸奥と普通に一晩を過ごせたよ!」
「パンツパンツ叫ぶのを普通とは言わん」
「どろどろ目にならなかったんだって!」
「良かったな提督。さぁ仕事だ仕事」
「扱い軽くない!?」
今日は陸奥は休みだったので部屋の前でお別れし、合流した大淀と執務室に向かった。
大淀は大層喜んでくれたので長門にも話したらこの反応である。寂しい。
「普通におせっせして普通の反応だった初めての人なのに」
「ん?待て提督」
「なに?」
「私や日向だって何ともなってないぞ?手を抜いたのか?」
「そんなことはない・・・そうだ。普通じゃん長門!日向も普通だ!そうだよそうだった!」
「その普通は喜んでいい普通なのか?」
「喜んでいい普通だよ!皆狂って行っちゃうかと思って落ち込んでたんだから!」
「まぁ確かに多少運動量多めだが、私は受け止められる範囲だったぞ」
「そっかあ」
「だからと言って同じやり方をすると加賀や金剛、鳳翔には刺激が強すぎるからな?」
「奥様ごとにきめ細やかなえちちを目指します」
「えちちの話だけじゃなく全体的にきめ細やかに頼む」
「書類渡す時に長門の手をねちっこく撫でまわすとか?」
「全然違う!執務室にエロを持ち込むな馬鹿者!」
「冗談です。じゃ、仕事しよっか」
「まったく」
提督の機嫌がますます良くなったことに大淀は安堵していた。
確かに全員がご主人様基準で過敏に映るなら参ってしまうでしょう。
ですが長門さん、日向さん、陸奥さんが問題ないなら一息つける夜になるでしょう。
出来れば半分くらいはご主人様にとって普通の人であってほしいですね・・
そこまで考えて、大淀はどよんとなった。
肝心の自分と鹿島がちょっと提督が優しさや悪戯心を見せるだけで再起動してしまっている。
早くどうにかしないといけないんですけど、なかなか慣れないんですよね・・
ついつい野球拳が楽しくてそっちばかりになってますけど、ちゃんとおせっせにも慣れないといけません!
大淀は小さくガッツポーズをした。
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「じゃ、長門お疲れ。大淀もお疲れね?」
「ああ」
「行きましょうかご主人様」
皆で執務室を出て、寮の入り口で長門と別れ、大淀と二人で自室に帰る。
「こっち来ちゃったけど、食堂コースで良かった?」
「構いませんよ。ではお料理頂いてきますね」
「よろしくね」
この道も、段々慣れてきた。
「この突起で2回くらい転びそうになったっけ」
慣れてしまえば避ける事もできるし、周囲に目を配ることもできるようになる。
だからかな。
「・・・・」
通路の塀にどっしりと腰を据えてこちらをじっと見る猫の姿に気が付いたんだ。
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「・・」
「・・・」
今、私は猫と見つめあってます。
猫の方はジト目で全然好意的じゃないけど、攻撃的でもないんだよね。
なんかじいっと見られてるから視線逸らせないって感じで。
「・・あの、どういった御用件でしょうか?」
微妙にへりくだってみると、ふいっと猫が目を瞑り、ぎゅっと伸びをしたかと思うと。
「ちょっと予定以上ニャんだけど・・まぁ、好きにしたら良いニャ」
そう一言だけ呟くと、煙のように消えてしまった。
猫だけどキツネにつままれたような体験だったよ。