部屋に引き込まれてからこっち、翔鶴ったら全然喋らない。
きっちり正座で向かい合う私達。
うぅ、緊張の沈黙だなあ。
ずっと顔真っ赤だし・・って妖精居ない!?いつの間に!?
ちくしょう逃げやがったな!
「・・提督は、ご存じだったのですね」
下手に知ったかすると事態がこじれるだろうから。
「誤解を避けるために聞くけど、何の事かな?」
「・・よっ、夜の、件です」
夜?
「ごめん多分知らない。夜って何?」
「へっ?でも鈴谷さんに見られたのはあの晩しか・・」
「見られた?」
そこで私は何で鈴谷の名前が思い浮かんだか思い出した。
さーっと顔色が青ざめていくのが解る。
“馬鹿めと言って差し上げますわ!”
そのとおりだよ高雄さん。格納庫整理に勤しんでたって聞いたんだよ!
そこにこんなもん持ってきたら完全に知ってるムーブだよ!
「うっへへへへ知ってるんだよこっちはぁ」
「み、皆には言わないで」
「なら分かるね?(にちゃぁ)」
そうやってAVに続いてく典型的パターンじゃん!
アニマルビデオじゃないよ憲兵来ちゃうよ!
両手で顔を覆う私の前で、翔鶴は深呼吸を1つ。
発せられた言葉はとても静かで。
「それで、私は解体でしょうか」
「止めてください縁起でもない」
「ですがっ!」
ああもう野となれ山となれだ!
「誰だって溜まる。私だって溜まって困ってるんだ」
「は?」
「考えてみてくれよ翔鶴さん!」
「はっはい?」
「皆可愛いし、胸の大きい子やスカート短い子、すぐくっついてくる子までいる!」
「えっええ」
「私だって健全な男です!不能じゃないんです!」
「はっはい!」
「溜まらない訳ないでしょ?溜まって溜まってたまらないですよって誰が上手い事言えと!」
「ひっ」
「下着汚さないように心頭滅却してるけどもう限界なんですっ!」
「・・あの」
「なんですか!」
「てっ・・提督も、性欲がおありだと?」
「ありますよ!」
「私は以前、中将殿に連れられて保護区に行った事があるのですが」
「あー・・あの地獄」
「その中に居られた殿方は皆さん、搾精機が無いと出ないと仰ってて」
「さくせいき」
「1度出してしまうと次は半年とか1年先だと」
「それは性交渉を持ち掛けてくる相手のせいではないでしょうか」
「そして酷く女性そのものを避けておられるようでした」
「そりゃ保護区の日常を考えれば当然かと」
「でっ、でも提督は違うという事なんですか?」
私はすーっと鼻から息を吸って、口から吐き出した。
翔鶴の甘い香りが肺一杯に吸い込まれる。すっごい良い匂い。違うそうじゃない。
しんこきゅう!新呼吸じゃないよ!深呼吸だよ!
「だって私は、貴方達艦娘の傍で仕事してるんですよ?」
「はい」
「美女美少女達に好意向けられておっきしないわけないじゃないですか」
「おっき」
「そして男というのはおっきしたら定期的に出さないと病気にかかるんですよ」
「出す」
「知ってますか?寸止めばかりしてるとタマが溶けるんですよ?」
「たま」
「風呂は時間で区切ってるだけで女湯借りてるだけだから抜くわけにはいかない」
「抜く」
「ベッドでいたしたらティッシュで拭いても下着に臭いがついちゃうじゃないですか」
「なんてもったいない」
「え?なんですって?」
「あ、いえ」
「執務室はもちろん四六時中誰かの出入りがあるし、外出の暇もない」
「外に男の人が出るのは危険だと思いますよ」
「解ってます。というか解らされましたからね」
「はい」
「ですから、タマが溶ける恐怖におびえながら我慢するしかないんですっ!!」
何故私は翔鶴相手に息を切らせてまで自分の性事情を力説してるんだろう?
そして翔鶴は真剣に何を考えてるんだろう?
強いな、さすが五航戦。
「提督」
「はい」
「お手伝いいたします」
「は?」
「このままですと提督お一人が辛い思いをされることになります」
「はあ」
「ですから不肖、この翔鶴がお手伝いいたします」
「なぜに?別に翔鶴さんが犠牲にならなくても」
「犠牲などありません」
「いやだって、お手伝いって事は性行為って事ですよね!?」
「盟約がありますのでまだ連結は致しません」
「連結!?それよりも盟約って何ですか!?」
「ですので、おくちで」
「おくち」
「はい。しっかり最後まで飲ませて頂きます」
その時の私はどうかしてたんだと思う。
既に朝の時点でかなり溜まっていたし、高雄のおっぱいガン見しておっきしかけたし。
そこに翔鶴さんが格納庫整理に勤しんでる姿とか想像してしまったわけで。
だから、うん。言い訳しないよ。
翔鶴の柔らかいおくちに包まれて程なく大噴火だよ。
ごっくんごっくん飲まれるし最後の最後までチューチュー吸われる様を呆然と見ていたよ。
翔鶴はそんな私の服を手際よく着せ、自らは再び正座すると、何事もなかったかのようにハンカチで口元を拭きながら言った。
「結構なお点前でした」
「・・・いや違うと思いますよ翔鶴さん」
「提督」
「はい」
「これからも定期的にいらしてくださいね」
「・・へっ?」
「溶けては一大事ですから」
「あ・・そう、ですね。あてもありませんし」
「もし他で射出することがあったらそちらを優先してください」
「射出て」
「あと、こちらはありがたく頂戴いたします」
「マッサージ機気に入ってたんですね」
「それでは私は、他の用がありますので」
「あっ、あー、それは失礼しました・・あの、翔鶴さん」
「なんでしょう?」
「あの、ええっと・・とってもエロくて素敵でした」
「へっ?」
「あーいや、余計な事でした。すみません忘れてください。それでは」
「・・・」
そっと閉められた入口の戸を、翔鶴はほうっとした気持ちで見つめていた。
「・・エロかった・・ですか・・そうですか」
自分のお腹に触れると、ほんのり熱を持っていた。
「えへへへっ・・えへへへへへへ・・きゃー!」
正座を崩し、ごろごろと畳の間を転がっていく。
「ついに!ついにあの方と!おくちでしてしまいました!むっはっ!」
口の中へ誘う時の香りとか!
果てる寸前の提督の切なそうなお顔とか!
のどに絡みつくようなもったりした液体のお味とか!
これはもう!これはもう!
「これならイけそうです!」
しばらくオカズに困らないです!!!
提督に頂いたマッサージ機もあるし、格納庫整理も一層はかどりますねっ!
「そしていつかは・・」
提督のお子を授かれたら、あこがれの「血縁家族」になれる・・・
それはさぞ幸せなのでしょうね。でも・・・
「今度は、間に合うでしょうか・・・」
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「あー、まいったなあ」
私はとぼとぼと艦娘達の寮を後にしていた。
濃厚な賢者タイムという奴である。
ふと海の方を見ると、川内達が出港していくところであった。
「今日は川内の艦隊が資源探訪だったか」
私は首を振った。
皆が真面目に働いてる時に私は何やってんだ。
・・そうさ私はナニをヤってたんだ、ってちっとも上手くないよ!
今日の仕事、まだ残ってるからちゃんとやらないとなあ。
「それにしても、ヤっちまったなあ・・色々と」
美人におくちでヌいてもらうなんて、一言で言って最高でしたよ。控えめに言って天国ですよ。
しかも定期的にお越しくださいって・・・
そこ思い出しただけでおっきしてきたよ馬鹿!
せっかく翔鶴がヌいてくれたのに!
「いかん。暴発するな、暴発ダメ絶対」
パンドラの箱開けた気がするけど、もう頭回らない。
とにかく仕事でもしてないとさっきの思い出しておっきしちゃうからね!
シミなんて作ったらサイテーだよ。
ゆえに私は前屈みで半端な急ぎ足のまま執務室へと向かったのである。
小説情報にも書きましたが、以前、この話でだいぶ興奮された方がおり、ここから一旦R18タグをつけました。
しかし、本作は執筆時に基本的にはPG12の表現範囲で収まる事を常に確認しており、サイト管理者からR18付与の警告があったわけでもありませんので、念の為R15タグを付与するという当初設定に戻しています。