文字を読みたくないならフジテレビが平日の午後9時に普通に放送した「悪魔のKISS」というドラマで3人のヒロインが各話で何されたか、そして最終話付近で何があったか思い出すか調べてください。あれが可能なんです。
これらもR指定外ですが、もっと凄いのは「嫌われ松子の一生」の原作小説。これも無指定です。
原作ご一読頂いたら私の作品なぞ教科書に載っても良いレベルです。
R18抵触で有名なのは例えばアウトレイジでしょうが、あれは公安分野である極道を称賛する向きがあるからです。
単なる暴力表現と身体損壊のエグさなら「キングスマン」の方がよほどすさまじいですが、それでもR15です。
これらはごく一部の例ですが、自らRの判断をなさりたければ実例を沢山ご覧頂くのが良いかと思います。
ただ、先に警告しますとR指定見過ぎて人格歪んでも知りません。
そういうことを防ぐ為のRestrictedのRであって、文章中にエロい想像かきたてる文が18%含まれるとかじゃありません。
G,PG12,R15,R18等の定義や過去判例等については映倫等で確認してください。
「福利厚生は良いんだけど、私の持ちネタねぇ・・」
「ぜひご検討を」
私は執務室で明石と月例報告後の雑談をしていた。
うちの鎮守府では明石は特別枠という事で、資源管理と酒保の運営を担当してもらっている。
前者の推移管理の為に毎月報告に来てもらっているのだけど、話題は後者が多い。
「確かに週3日休みがある割に娯楽が少ないか」
「少ないどころか本当に無いので」
「食べるしかお金の使い道が無いのはなあ」
そう。
沿岸部の工業地帯は徹底的に壊され占拠された為、奪還と復興の真っ最中である。
ちょっとでも守り切れないと1からやり直しなので工業系の供給は本当に心もとない。
工業原料が途切れ途切れという事は軍事行動で言えば各資源が供給不安定というだけである。
だが、生活に目を向ければ不織布1枚さえ満足に手に入らない。
そうなるとマンガや新聞雑誌といった生きるのに必須では無い物から生産が止まる。
大して渡されない給金が余るほどに物が無いのである。
傍らに控える陽炎も頷いている。
「そこまでは解ったけど、何をしろと?」
「(ここでナニをしろと言えたら万事解決なんですけどねえ)」
「え?何か言った?」
「何も言ってませんよ。それで、提督は料理以外は何か出来ますか?」
「・・いや、どれも下手の横好きだからなあ」
「例えば?」
「写真とかドライブとか、あとなんだ」
「釣りとかは?」
「魚介類のナマ臭さが苦手なんだよ」
「なるほど。披露するとすれば?」
「・・・どっちもなあ」
「少なくとも外出禁止の状態でドライブは無いですよね」
「え、私外出禁止なの?」
「男というだけで事実上そうですよ」
「写真ったって、別に私が皆の写真撮ったって私しか得しないしなあ」
「ん?今何と?」
「え、いや、私が写真撮るって話」
「その後です」
「皆の写真は私の得って話?」
「あると嬉しいですか?」
「そりゃそうだよ、可愛いし」
「私も含まれてたりします?」
「当然でしょう」
「えへへへ・・・ちなみにカメラはお持ちですか?」
「昔は持ってたような気がするんだけど、身一つで発見されたからさ」
「あぁ、着任前そうだったって仰ってましたね」
「そうなんだよ」
「青葉に借りてきましょうか?」
「いや、そういうの揃えてる人は他人に貸したがらないよ。設定とかあるしね」
「そんなもんですか」
「それに今、デジカメもパソコンもないでしょ。電気も最低限だし」
「それがあるにはあるんですよねえ」
「なんだいそれは」
「妖精さんが作ってくれたら、という話です」
「作れるの?」
「青葉のカメラはいつも妖精さんが作ってるので」
「へぇ。あれフィルムカメラなの?デジカメなの?」
「デジカメです。プリントも妖精さんに頼むそうですよ」
「へー・・相談してみようかな」
というわけで一旦明石の酒保を経由してから一同工廠へ赴いた。
「あのさ妖精さん、まずはこれを」
そう言って買ってきたばかりのポン菓子と金平糖をどさどさと積み上げる。
目を輝かせた妖精さん達だったが、すぐに真面目な顔をしてこちらに向いてくれる。
交渉って事解ってますね。
「実は艦娘の皆とか、妖精さんとか写真撮りたいんだけど、カメラを作ってくれないかなあと」
そして、1時間半後。
「絞り羽が奇数か偶数か?奇数でしょ・・プラナーとゾナーならゾナーでしょ・・ですよねー」
胡坐をかいて妖精と一緒にポン菓子を食べつつ、延々と話し込む提督。
なお、とっくの昔に明石と陽炎は飽きて撤退したが提督は気づいていない。
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「じゃじゃーん!というわけで妖精さんに作ってもらいましたよ一眼デジカメ!」
「何故にスーツケース入りなの?」
「レンズも5本作ってもらったから」
「なんか本格的ね」
「まぁまぁ撮ってみよう。陽炎、そこの椅子かけて」
「えっ私?ちょっと待ってて!」
私は大慌てで閉まったドアを一瞬ぽかんと見つめたが、
「まぁいいや。レンズは85かなあ、この距離だと50かな」
と、セッティングを始めたのである。
「お、おまたせっ!新しい制服着てきたわっ!」
「大丈夫だよ陽炎。こっちも準備できたとこ。さ、そこにかけて」
「うっうん」
「そうだね、少しこっちに体向けて。もうちょっと。そんな感じ」
「こんな机とか椅子とかあったっけ?」
「妖精さんが作ってくれたよ。うんうん、やっぱり陽炎は可愛いね」
「んなっ!?」
パシャッ
「ちょ!?今の無し!絶対変な顔してる!」
「露出のテスト用だから大丈夫・・はーい、じゃ撮るよぉ」
「えっ?あっ、うん」
「はいチーズ」
パシャッ
「見せて見せて!」
「うんうん、お澄ましした陽炎って感じ」
「えっなんかすごい。青葉の新聞の写真と全然違うんだけど」
「スナップとポートレートは撮り方が違うんだよ」
「へー、この写真って印刷できるの?」
「あんな感じに出来るよ」
私が指差した先には、額に入った写真が1枚。
「なんで鎮守府から夕方の海を撮った写真なの?」
「帰港した艦隊を迎えた後、振り返ると見える景色でね」
「へー」
「今日も皆が戻ってきてくれて良かったなあって思うんだ」
「・・」
「だから割とお気に入りの景色」
「うん」
「あんな風に額に入れるのも全部妖精さんがやってくれるんだ」
「じゃあ良い1枚が出来たらお願いするわね!」
「よし、もうちょっと撮ろうか」
「あ、司令」
「ん?」
「流れでこうなっちゃったけど、最初が私で良かったの?」
「陽炎で、じゃなくて、陽炎が、最初で良いんだよ」
「えっ」
「ずっと一緒に頑張ってくれてる、一番最初から居る艦娘だもんね」
「・・あは」
「ほらほら、座って座って。今度はポーズ変えてみようか」
「はーい。どんな格好が良い?何でもするわよ」
「えっなんでもって言った?」
「そうよ」
「じゃあ一糸まとわぬヌード写真とかー・・・いきなり服を脱がないで!!!」
「だって司令が」
「冗談!冗談だから!恥じらって!だからリボン結んで?」
「今更よ?」
「なんでさ」
「沖でさんま取る時とか上半身裸よ?汗だくですもの」
「日焼けしたら痛いでしょうに」
「日焼け止めは塗ってるわよ」
「直射日光バンバンのほんとーに暑い時は白い服着てる方が涼しいんだよ?」
「だって汗臭いまま帰港されたくないでしょ?」
「全然かまわないよ」
「・・・えっそうなの?」
「いい匂いするし」
「・・司令ってそうやって、いつも私達がやりやすいようにしてくれるわね」
「本当の事しか言ってないよ」
「ねぇ司令」
「んー?」
「だから、だぁいすき♪」
パシャッ
あんな良い笑顔を撮り逃すなんて、カメラを持つものとしてあり得ないよね。
ちなみに。
「うわー」
「完全に勝利者の顔してますわあ」
「なんか負けた気がします!」
なぜかその笑顔の写真を見せたらこんな反応が返ってくるのである。
陽炎は陽炎で
「いっしっしっしっし」
と、写真を見て、写真を見る子達の反応を見て、凄い笑顔で笑っている。
分かんないなあ。
「ねぇ司令」
「はいよ」
「そろそろ考えてくれた?」
「何を?」
「子供の名前」
「なんでやねん」
「少なくとも3人分は考えておいてね。男の子居ると良いなー」
「おーい帰ってきてぇ」
そんなわけで私がカメラを持っての撮影会は少しずつ予約が入ってるそうな。
「なんかこうオプションで別料金みたいなもの出来ませんかね」
「明石は仲間相手にそろばん弾くの止めなさい」