かんぱにのSS置いてくだけ   作:イイワカハルミ

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フレデリカとミルのSS

フレデリカ

「やりました! 私の勝ちです!」

 

教官

「フレデリカ! ヴァリエの剣は勝てばいいというものではない。そんな攻撃的な戦い方など誰も教えてない筈だ」

 

フレデリカ

「それはおかしいです!」

 

フレデリカ

「ヴァリエの剣は力無き者達を守る為の剣だと私は教わりました」

 

フレデリカ

「確かにヴァリエの剣は守りに優れています。自分の身を守ったり暗殺者から要人を守る事に関して言えば随一だと思います」

 

フレデリカ

「ですが本当に力無き者が危険に晒されるのは、凶悪な犯罪者に襲われる可能性が一番高いと私は思います」

 

フレデリカ

「それなら今にも誰かを傷付けようとしている相手を素早く打ち倒す力こそ付けるべきです!」

 

教官

「……どうやら何を言っても無駄のようだ」

 

教官

「フレデリカ・フレイ。暫く訓練への参加を禁止する。頭を冷やして来なさい」

 

 

フレデリカ

(むぅー、私の何が間違ってるって言うんでしょう……)

 

フレデリカ

(確かに守りが大事なのは解ります。けれど相手を倒さないと駄目じゃないですか)

 

ミル

「そこのあなた」

 

ミル

「見たところヴァリエの剣を習いに来ている者のようだけれど、こんな所で何をしているのかしら? 今は稽古の時間の筈でしょう?」

 

フレデリカ

「サボっている訳じゃないですので心配なさらず」

 

ミル

「という事は教官に頭を冷やすようにでも言われたのかしら?」

 

フレデリカ

「……話したくありません」

 

ミル

「否定しないという事は事実みたいね。それで頑張っているのに認めてもらえないから不貞腐れている、そんなところかしら?」

 

フレデリカ

「なっ! どうして……」

 

ミル

「フフッ。それでは肯定しているのと同じよ? ただの当てずっぽうかもしれないでしょう?」

 

フレデリカ

「なっ!」

 

フレデリカ

(何なの、この失礼な人!)

 

ミル

「素直な子ね。気分を害したと顔に全部出てしまっているわよ」

 

フレデリカ

「解かっているなら放っておいて貰えませんか? これ以上しつこく話し掛けてくるようなら――」

 

ミル

「剣で黙らせる、と? 腕は良いのに随分と短絡的なのね」

 

フレデリカ

「腕が良いって……」

 

フレデリカ

「剣を振っているところを見てもいないのに適当な事を言わないで下さい! 下手なお世辞なんて不愉快以外の何物でもないです!」

 

ミル

「適当な事を言っているつもりはないわ」

 

ミル

「そうね……。あなたはヴァリエの守りを重視した剣に疑問を持っている。攻められるのを待っているばかりでは駄目。自分から攻めていくべき。そんな風に考えているのかしら?」

 

フレデリカ

「私と教官とのやり取りを全部見ていて、からかったんですか……」

 

ミル

「見てないわよ。ただ、その反応だと大体当たっているようね」

 

フレデリカ

「見ていないのにそこまで解る訳ないでしょう! この期に及んでしらばっくれるなんて。もう我慢なりません!」

 

ミル

「なるほど。ヴァリエの剣はヴァリエの剣でも、ローズの剣を参考にしたのね」

 

フレデリカ

「また当てずっぽうですか! もう騙されませんよ!」

 

ミル

「当てずっぽうかもしれないとは言ったけれど、当てずっぽうで適当な事を言った事は一度もないつもりよ」

 

フレデリカ

「当てずっぽうでなければ何です! まさか占いでもしたというのですか!」

 

ミル

「予測や推測というものね」

 

ミル

「例えば靴ね。あなたの靴は踵よりも爪先の方が大きく摩耗している。防御を主体に置いた訓練をしているのなら、どちらかと言えば踵の方が消耗する筈よ」

 

ミル

「それだけじゃないわ。あなたの靴は品自体は新しいし、手入れだって凄く丁寧にしているようね。それなのに解かる程に摩耗している。それは何故か?」

 

ミル

「ごく短期間で新しい靴が摩耗する程、あなたが修練を積み重ねている。その可能性が一番高い」

 

ミル

「靴一つだけでもこれだけの情報が見えるのよ。まだ聞きたいかしら?」

 

フレデリカ

「……お願いします」

 

ミル

「他には、そうね……。あなたの剣の構えは基本で習うヴァリエの構えと似ているようで僅かに違う。防御に優れたヴァリエの長所はそのままに、攻撃にも対応出来るように基本から一つも二つも発展させた構えね」

 

ミル

「ただ自ら練り上げ考案したものではないわね。上辺の形だけなぞっているから、攻撃に関してはよくなっているものの、折角の防御に所々穴が見える。誰かの構えを模倣しているのは明らか」

 

ミル

「そう考えていけば自ずと誰を参考にしたかも推測出来る。そこまでヴァリエの剣を練り込み昇華させている人物で、あなたくらいの年で知っている人物と言えば心当たりは一人だけ。ローズの可能性が一番高いわ」

 

ミル

「こうやって一々説明していては話が長くなるばかり。説明しなかったせいで馬鹿にしたように聞こえてしまったら悪い事をしたわね。謝るわ」

 

ミル

「だから剣をお引きなさいな。それともまだ納得出来ないかしら?」

 

フレデリカ

「……す」

 

フレデリカ

「スッゴーイ! どうしてそこまで解るんですか!」

 

ミル

「ちょ、ちょっと。まず剣を収めなさい。抜き身のまま近寄って来ないで――」

 

 

ミル

「頭は冷えたかしら?」

 

フレデリカ

「驚きました。観察力も凄いですけど、腕も凄いんですね。投げ飛ばされたのは初めてです……」

 

ミル

「あなたが油断し過ぎていただけよ。全く剣士ともあろうものが剣を抜いた状態で簡単に取り押さえられるなんて、恥よ?」

 

フレデリカ

「精進します……」

 

ミル

「取り押さえられる時、剣で私を怪我させないか躊躇していたでしょう? それがなければもっと抵抗出来ていた筈よ」

 

ミル

「不意打ちに無用な気遣い。本来の実力をまるで発揮出来ずに倒されておいて精進も何もないわ」

 

フレデリカ

「うう、確かにそれはそうかもしれないですけど。気付いた時にはもう腕を取られていたんですよ? それで腕を振り回そうとしたりしたら怪我させちゃうかもしれないじゃないですか」

 

ミル

「ふむ。自分が取り押さえられるよりも相手が怪我する方が嫌だった、と?」

 

フレデリカ

「それはそうですよ」

 

ミル

「優しいのね。けれど、それ以上に甘いかしら」

 

フレデリカ

「甘い、ですか?」

 

ミル

「演習ならその判断は間違いではないわ。けれど私が賊であなたの命を奪おうとしていたらどうするの? あなた、私の事何も知らないでしょう?」

 

フレデリカ

「はあ。けれど私をどうにかしたいのであれば私が剣を抜く前にどうにかする機会はいくらでもあったと思うのですが……」

 

ミル

「情報を聞き出してから。あるいは油断させてから仕留めた方が確実と判断したかもしれないでしょう?」

 

フレデリカ

「ですがここには警備の方がたくさん居ます。それもただの雇われた警備兵でなく、ヴァリエの家で訓練を積んだ選りすぐりの方々です。もし侵入者でしたら、もっと騒がしくなっていると思うのですが……」

 

ミル

「それこそ逆に警戒しなさいな。ヴァリエの家は決して剣だけの野蛮な家ではないわ。貴族としての礼節も誇りも重んじている。来客があるなら失礼がないよう、内部の者達には通達がある筈でしょう?」

 

フレデリカ

「あ、そういえば何も聞かされてません」

 

ミル

「それなのに普段と違う見慣れない人間が居るという事は、城の警備にすら匹敵するヴァリエの者達に気付かれる事なく侵入した凄腕の暗殺者かもしれない。そう考えたりはしなかったのかしら?」

 

フレデリカ

「全く考えていませんでした……」

 

ミル

「とはいえ、貴族の中には身分を笠に着て無理やり押し通る者も多く居るのは確かだし、中には身分の高さからお忍びで来る者も居るわ。そういう場合は連絡が遅れたり来なかったりするわね」

 

フレデリカ

「という事は、やんごとない身分の方!」

 

ミル

「どうしてそう判断したのかしら?」

 

フレデリカ

「やっぱり話している感じでは賊とは思えないですし、あなたが手続きを無視して無理やり押し通るような礼儀のない人にも見えません。それでしたら一番納得がいくのはお忍びで来た、やんごとなき人というのが……」

 

ミル

「お忍びではあるわね。ただそれ以上は伏せさせてもらおうかしら? 下手に何かを言うと嘘になってしまうもの」

 

フレデリカ

「やっぱり! どこかローズ様に似た雰囲気がありますし、話し方も気品があるように思ったんです!」

 

ミル

「言葉を鵜呑みにし過ぎない。あなた、本当に私が賊だったらどうするのよ?」

 

フレデリカ

「それはそうかもしれないのですけど。そうやって人を疑って生きるよりは人を信じて生きていきたいと言いますか……」

 

ミル

「子どもみたいに無垢な事を言うのね」

 

フレデリカ

「う、確かに大人っぽくはないですけれど……」

 

ミル

「どうしてそこで私の身体に視線を向けるのかしら? 身体の話はしてないわよ」

 

フレデリカ

「それはその、何と言いますか……」

 

ミル

「まあいいわ。それに確かに人を疑ってばかりいても疲れるし、その無垢さこそあなたの魅力なのでしょうね」

 

フレデリカ

「褒められているのでしょうか?」

 

ミル

「子どもっぽさに何か劣等感でもあるのかしら? それとも大人に憧れているの?」

 

フレデリカ

「……両方です」

 

ミル

「素直なのね。でも変に焦って背伸びしても無理が出て刺々しくなるだけよ。その素直さを失う事無く成長してもらいたいものね」

 

フレデリカ

「子どものまま成長? 仰っている事がよく解りません」

 

ミル

「素直で真っ直ぐな事と子どもな事は違うわ。捻くれる事と大人である事が違うようにね。と、話が逸れてしまっているわね」

 

ミル

「それでどうして訓練を休む事になったの? よかったら話してくれないかしら?」

 

フレデリカ

「えーと、それはその……。でもこんな話しても迷惑になるだけと言いますか……」

 

ミル

「話す事で楽になる事もあるわよ? それに私も興味がある。無理にとは言わないけれど、遠慮しているだけなら気にせず話してくれると嬉しいわ」

 

フレデリカ

「そうですか。でしたら――」

 

 

フレデリカ

「という訳なんです」

 

ミル

「変ね。そこまで融通の利かないタイプではなかった筈なのだけれど……」

 

フレデリカ

「それなのですが、本当はその方が剣の指導を担当している訳ではないんです。本来指導して下さる方が所用で出ていたのですけど、近い内に戻ってくるそうで……」

 

フレデリカ

「その知らせを聞いてからというのもヴァリエの型に急に拘り始めるようになってしまって」

 

ミル

「なるほど。変に気負ってしまっているという事ね」

 

フレデリカ

「はい。普段も確かに剣の型に拘る人ではあります。けどここ最近は型に拘るというよりも型しか目に入ってないと言いますか……」

 

フレデリカ

「本来の指導者の事を気にし過ぎてしまっているように思います」

 

ミル

「……あなたはその本来指導する人間の事、あまり良く思ってないのかしら」

 

フレデリカ

「あまり大きな声では言えないですが、その通りです」

 

ミル

「理由を聞いてもいいかしら?」

 

フレデリカ

「その方はミル・ド・レイユという方でして、ローズ様の親戚筋の方でかつてはライバルとさえ言われた方だと聞いています。ローズ様に剣の指導を受けた方々は何人も居られますが、ローズ様と剣を競い合えた人間は数えるほどしか居ないそうです」

 

フレデリカ

「ですが怪我で剣を握れなくなってしまい、ヴァリエの剣の指導をする事になったと聞いています」

 

ミル

「自身で剣を振れないような怪我人に剣を教えられるのが嫌という事ね」

 

フレデリカ

「いえ、正直言いますと、そこはあんまり気にしてません。直接剣を取って稽古をしてもらえないのは残念でありますし、そこに不満がないと言えば確かに嘘にはなりますけれど」

 

フレデリカ

「ですがあのローズ様と競い合える程の腕の持ち主なのです! そんな方が出来ない剣の指導を引き受けるとは思いません。そんな凄い方に剣を習えるのは光栄だと思っています」

 

ミル

「少し意外ね。力不足の人間に物を教えられるのが不満なのかと思っていたわ」

 

フレデリカ

「とんでもないです! 剣を振れなくなったとはいえ、ローズ様が認めていた程の方なんですよ! きっと剣を振れなくても、凄い知識や技術を持っているに違いありません!」

 

ミル

「ローズに憧れがあるようね」

 

フレデリカ

「それはもう! 剣聖というだけでなく強さに気品、女らしさも兼ね備えた素晴らしい方じゃないですか」

 

ミル

「……あの紅茶狂いさえなければ確かにそう言えるかもしれないわね」

 

フレデリカ

「はい? 何か言いましたか?」

 

ミル

「こちらの話よ。気にしないでもらえると助かるわ」

 

フレデリカ

「はあ」

 

ミル

「それじゃあ何が問題なのかしら? 話を聞いている限り、不満なんてないように思うのだけれど……」

 

フレデリカ

「……いつもヴァリエの家で皆の事を見ているのは教官じゃないですか。それなのに偶にしか指導に来てくれない方を尊重しているのに何かモヤッとすると言いますか……」

 

ミル

「普段頑張って皆を指導している教官の努力や苦労がないがしろにされている、そんな気がするのね」

 

フレデリカ

「はい。そんな感じなのだと思います」

 

ミル

「なるほど。それで良く思ってない理由は他にもあるのかしら? どうもそれだけではないような気がしたのだけれど」

 

フレデリカ

「それと、その……」

 

フレデリカ

「そんな凄い方でしたら付きっきりで剣を見ていてほしいと言いますか、折角指導者として下さっているのに何でもっと訓練を見てくれないかとか……」

 

フレデリカ

「その、そうして下さって本当に凄い方なんだって実感出来たら多分、何も不満なんてないんです」

 

ミル

「なるほど。見た事も実力も解らない人が普段頑張っている教官の上に居る。それが嫌だという事ね」

 

フレデリカ

「はい。凄い方なのだろうとは思っていますが、実感がないとどうしても……」

 

ミル

「そうね。その想いは当然の主張でしょう。後ろめたく思う事はないわ」

 

フレデリカ

「いえ、その、本当は解ってはいるつもりなんです」

 

フレデリカ

「教官も含め、その方とお会いした事のある人で悪いように言っている方は一人も居ませんでした」

 

フレデリカ

「お仕事をないがしろにするような方が、それ程たくさんの人に敬わまれるとは思えません。ですから、指導に集中出来ない事情があるのだと思います」

 

ミル

「……あなたはどう考えているのかしら?」

 

フレデリカ

「そうですね。いくら怪我をしたとはいえ、それで剣の道を諦められるものではないです。おそらく時間の許す限り怪我の治療に専念したいと思いますし、お医者様や湯治場所を探しに各地を飛び回っているのではないでしょうか?」

 

フレデリカ

「私がもし同じ立場でしたら、何を置いても再び剣を握りたいと思いますので」

 

ミル

「……優しいのね。見ず知らずの人間相手にそういう考えが出来る人間は貴重よ」

 

フレデリカ

「そんな事ありません。そんな風に頭で思っていても、指導してくれない事への不満をどうしても消せませんし」

 

ミル

「それは先程も言ったように当然の主張よ。指導を引き受けているのだから、その仕事をこなしてない方に問題があるわ」

 

ミル

「だから無理に自分を悪く思わない事。いいわね」

 

フレデリカ

「はい、解りました」

 

 

フレデリカ

「それで、その、どう思いますか? やはりヴァリエの剣を習いに来ているのにそれを崩してまで攻撃を求めるのは間違っているのでしょうか?」

 

ミル

「それに関して言わせて貰うなら、申し訳ないけれどあなたを全面的に肯定してあげる事は出来ないわ」

 

フレデリカ

「うう、他の方にまでそう言われてしまうとは。やはり私が間違っているのでしょうか?」

 

ミル

「その前に一つ話を聞いてもらえるかしら」

 

ミル

「あなたが言うように誰かに危害を加えようとするような賊なら打ち倒すべきね。けれどそういう卑劣な賊ほど人質を取る事が多いの。そんな時、どうする気かしら?」

 

フレデリカ

「それは解ってます。だからこそ人質に危害を加えられるより速く賊を倒せる剣を――」

 

ミル

「人質を傷付けられる事なく賊を倒すのは優れた剣士であっても難しいわ。確実性にも欠けているし、何より人質の身が危ないと言わざるを得ないかしらね」

 

フレデリカ

「それではどうすれば……」

 

ミル

「正確無比な射撃が出来る弓師に一撃離脱の技を修めている暗殺者辺りが居れば望ましいかしら? 後は高度な魔力制御を持つ者が居るなら魔法師という選択もあるわね。少なくとも剣士に求められるものではないわ」

 

フレデリカ

「た、確かにそれはそうなのかもしれないですが!」

 

ミル

「納得いかない気持ちは解らないでもない。けれど適材適所、それぞれ役割というものがあるのよ。それとも自分が活躍したいが為に罪のない人質が危険に晒されてもいいというのが、あなたの騎士道なのかしら?」

 

フレデリカ

「そんな事はありません!」

 

ミル

「ふふ、解っているわ。もしあなたがそんな人間なら私に簡単に投げ飛ばされたりなんてしないでしょう」

 

ミル

「けれどあなたの物言いではそう取られかねない、というのも頭の隅でいいから覚えていてくれると嬉しいわ」

 

フレデリカ

「うう、確かにそう思われても仕方のない言葉でした。言い返せません」

 

ミル

「まあ何事にも例外はあるわ。人質の奪還に向いた剣を使える者も居ない事もないわね」

 

フレデリカ

「ローズ様でしょうか?」

 

ミル

「いいえ。いくらローズといえど人質が居ては中々身動きが取れないでしょうね。良くも悪くもローズは何事にも対処出来るように万遍なく鍛え上げているわ。何か一つの事に特化した剣ではないのよ」

 

フレデリカ

「ローズ様ですら出来ないなら他に誰が……」

 

ミル

「適材適所と言ったでしょう? 単純な強さだけの問題ではないの」

 

ミル

「かつて王国最高の剣士と呼ばれていたアンジェリク・ユメル。彼女の稲妻を思わせる程の踏み込み、そしてそこから繰り出される神速の刺突。あれ程速い突撃が出来るなら、弓や魔法よりも人質対策としては優れていると言えるでしょうね」

 

フレデリカ

「速い突撃、ですか?」

 

ミル

「そうよ。攻撃してすぐに人質の護衛へと移れるのは強みね。事実、身代金目的で攫われた貴族の子息達を何度も救ったそうよ。人質の救出という面で見れば彼女の右に出る剣士は居ないのではないかしら?」

 

フレデリカ

「うう、それでは力無き者を助ける為にヴァリエの剣を学ぶ意味はどこにあるのでしょう……」

 

ミル

「あなたはとても真面目で熱心な人なのね。思考を停止させ、ただ訓練をこなしていく人間が多い中、あなたは自ら考え自分の剣に意味や価値を見い出そうとしている」

 

フレデリカ

「そ、そんな大袈裟な話では……」

 

ミル

「いいえ。自覚がないのかもしれないけれど、それは誰にだって出来る事ではないし、その意志と想いこそが人をより強くしていくもの」

 

ミル

「あなたには強くなる素養がある。自信を持ちなさい」

 

フレデリカ

「ですが……」

 

フレデリカ

「ですが、仮にそうだったとして。そうして強くなった先に何があるというのでしょう? 守りたいモノを守れない、あるいは誰かを傷付ける事しか出来ない剣を極めて、それで一体何になるというのです?」

 

フレデリカ

「強くなりたいとは思います。それは間違いないです。けど……」

 

ミル

「あなたには迷いこそ研磨の最大の障害になりそうね。それなら間違いに気付くのを待つよりも、間違いを正してあげるべきなのでしょうね」

 

フレデリカ

「間違い、ですか?」

 

ミル

「力無き者とは元々、貴族が守るべき民の事を示しているのよ。貴族が武力を持って領民を守らなければいけない最大の相手とは何?」

 

フレデリカ

「凶悪な犯罪者ではないのですか?」

 

ミル

「そこをないがしろにして放置するような人間の統治など長くは続かないでしょうし、間違いとは言い切れないわ。けれど最大の相手である事は少ないでしょうね」

 

フレデリカ

「という事は、それ以外ですか……」

 

ミル

「ええ。それならある程度までは領民の力でも何とかなるでしょう。勿論手助けや処置は必要でしょうけれどね。だから最大の敵はそれではないの」

 

フレデリカ

「他に何が……」

 

ミル

「領土を奪おうとする外部からの侵略者よ。それは他の貴族や国からの軍かもしれないし、強大な魔物かもしれない」

 

ミル

「そんな外敵から領民を守る為の盾である事。それこそがヴァリエの剣なのよ」

 

ミル

「想像して御覧なさい。何百、何千の魔物が街へと押し寄せてくる場面を」

 

ミル

「そんな勢力に一人で立ち向かう事なんてまず有り得ない。こちらも同じように部隊を揃えるでしょう」

 

ミル

「そんな中、一人が敵を倒す為に先走ってしまってはどうなるかしら?」

 

フレデリカ

「それはその、部隊的には困った事になると思います。けど、その一人が凄く強かったら……」

 

ミル

「仮にその一人がとても強かったとする。たくさんの敵を討ち取ったとしましょう」

 

ミル

「けれどその先走った部隊には連携の乱れが起きてしまう」

 

ミル

「その乱れが一部隊の崩れに繋がるかもしれない。一部隊の崩れはやがて全部隊の崩壊を引き起こす事も珍しくない」

 

ミル

「例え部隊全体が崩れなかったとしても、崩れた場所から魔物を街に入れてしまう事もあるでしょう」

 

ミル

「そうなってしまえば街で暮らす人々はどうなるかしら? 日頃訓練しているヴァリエの剣士ですら手こずったりするような魔物が街に侵入してしまう場面を想像したい?」

 

フレデリカ

「……想像したくありません」

 

ミル

「そうでしょうね。その想像を現実の光景にしたくない。その為に剣を学ぶ。それは無意味かしら?」

 

フレデリカ

「いいえ。とても意味のある事だと思います」

 

ミル

「それこそが力無き者の為の剣、ヴァリエの剣を学ぶという事よ。ほんの少しの敵さえも領内に入れさせない防壁。少しの危険さえ守るべき者へと届かせない確実な盾。それを求めていくのが本質なのだから」

 

フレデリカ

「……思慮が足りていませんでした。猛省します」

 

ミル

「それは違うわ」

 

ミル

「公国として大陸が統一され、大陸内で大規模な戦いは少なくなってきているわ。外敵よりも突発的な犯罪者から身の危険に晒される事の方が多いでしょう」

 

ミル

「そんな人々を守りたい。その為に剣を磨きたい。その想いは決してヴァリエの理念から外れている訳ではないし、そこから剣を発展させようとした事に何の間違いもないわ」

 

ミル

「時代と共に剣も変わっていく。守らなければいけないものを守る為にね。どんな立派な名目も並べても、そこに守るべきものが無ければ意味がないもの」

 

ミル

「あなたの想いも考えも、そしてその剣への練磨も決して無駄な事じゃない。次世代の芽が順調に育っている証」

 

ミル

「あなたがしなければいけないのは、その考えを認めてもらう努力をする事よ」

 

フレデリカ

「認めてもらう、ですか?」

 

ミル

「ええ。力無き理想は綺麗事や絵空事、逃避にしか映らないものよ。今のあなたがどれだけ一生懸命考えたところで、訓練を嫌がっている子どもの我儘にしか見えないわ」

 

ミル

「守りの剣より攻撃の方が格好良いから、適当な言葉を並べているだけ。自分が活躍したいから攻撃を覚えたいだけなのだ。こんな風に見えてしまうかしらね?」

 

フレデリカ

「……その、正直な話をしますと、そういう面がなかったとも言えません」

 

ミル

「ふふ、素直ね。けれど、そういう面がなかった訳でもないという事は、そうじゃない面も確かにあったという事でしょう?」

 

フレデリカ

「はい。ですが何だか不純な気が……」

 

ミル

「自分に何一つ得もないのに頑張れる方が普通ではないわ。そこまで潔癖を目指す必要はないの」

 

ミル

「それで認められるにはどうすればいいと、あなたは思うかしら?」

 

フレデリカ

「えーと言葉で伝えるだけでは駄目ですし、攻撃重視の剣で戦っても駄目なのですよね? それでは一体どうすれば……」

 

ミル

「簡単な事よ。あなたが今のヴァリエの剣を教官より使いこなし、その上でどうして攻撃を重視したいのかを話せばいいわ。そうすれば子どもの我儘だとかそんな風に軽んじる事なんて出来なくなる」

 

フレデリカ

「言葉で言うほど簡単な事じゃないのですけど!」

 

ミル

「そうね。けれど長く続いているものを変えていくとはそういう事なのよ。意志を通したいなら、それに見合った力を見せる」

 

ミル

「それこそ口で言うほど簡単な事ではないのよ」

 

ミル

「あなたに次世代を担う礎になる、その覚悟があるかしら?」

 

フレデリカ

「うう、そういう難しい事は解かりません」

 

フレデリカ

「ですが、その方が守れる人も増えるのですよね?」

 

ミル

「ええ、そうね。それは間違いないわ」

 

フレデリカ

「でしたら挑戦してみます」

 

フレデリカ

「それにもっともっと強くなりたい。自分がどこまで出来るのか知りたいんです!」

 

フレデリカ

「その為に出来る事は試してみたい。その為に攻撃の鍛錬は絶対に必要な事ですし、皆に認めてもらった上で鍛錬出来るにこした事はないですよね」

 

ミル

「眩しいわね。眩し過ぎて目が焼けついてしまいそう」

 

フレデリカ

「え、あ、その、ごめんなさい」

 

ミル

「謝る事はないわ。羨ましさを覚えているのよ」

 

フレデリカ

「はあ、その、ありがとうございます」

 

ミル

「それでは早速訓練を始めましょう。教官達より強くなろうというのなら、僅かな時間も惜しんでいられないわ」

 

ミル

「まずは実際に剣を振っているところを見せてもらえないかしら?」

 

フレデリカ

「え、ですけど、その……」

 

ミル

「剣の指導にはそこそこ覚えがあるわ。特にヴァリエの剣に関してはね」

 

ミル

「頼りにならないと思ったら私の言葉は無視してくれて構わないわ。だから試しに聞くだけ聞いてみてはくれないかしら」

 

フレデリカ

「ですが私は頭を冷やすように教官から言われていますし……」

 

ミル

「謹慎や休養を正式に命じられた訳ではないでしょう。頭を冷やした結果、それでも自己鍛錬が必要だと思ったのなら問題ないのではないかしら?」

 

フレデリカ

「それは詭弁と言うものではないですか?」

 

ミル

「何もせず待っているだけで何か変えられる力が手に入るかしら?」

 

フレデリカ

「確かにその通りではありますけど……」

 

ミル

「準備をしておくに越した事はないと思うわよ。いざ、自分の想いを主張出来る機会が来ても見せられる力が無ければ意味がなくなってしまう。万全の状態の時に丁度良く機会に恵まれるとは限らない」

 

ミル

「ただ無理強いはしないわ。あなたの人生、あなたがどう歩きたいかはあなたが決めるべき」

 

フレデリカ

「そう、ですね。無力さに後悔するよりは準備していて無駄になる方がマシです。出来る事はしておいた方がいいですよね!」

 

フレデリカ

「それに悩むより動いている方が私らしい気がします!」

 

ミル

「それではあなたの剣、見せてもらいましょうか」

 

 

ミル

「頭を動かさない。それじゃあ軸がブレて上手く剣に力を乗せられないでしょう」

 

ミル

「左手は盾を持っていればいいというものじゃないの。脇を締めて固定させる事を意識してみなさい。その方が防御も安定するし全身で剣を振れる筈よ」

 

ミル

「腕に意識が向き過ぎているわ。足の動きにも気を付けなさい」

 

ミル

「無闇に数をこなせばいい訳じゃないわ。正しい身体の使い方を覚える為に繰り返すの。適当に剣を振って変な癖を付けるくらいなら、やらない方がマシよ」

 

ミル

「筋肉が所々痛むのを感じているようね。今まで使っていなかった部分があるという証拠。日頃から身体の節々まで意識しなさい」

 

ミル

「力の入れ過ぎね。まずは全ての力を抜きなさい。力を込めるのはそれが出来てから」

 

ミル

「筋がいいわ。自分でも感じているでしょう、今まで以上に剣に力が乗るのを」

 

ミル

「防御から攻撃への移行が遅いわ。それでは避けられてしまうし力も逃げる。動きの連動と回転を意識して」

 

ミル

「動かない的と戦う訳ではないでしょう? 戦う相手の姿を頭に思い浮かべて訓練するの」

 

ミル

「いいわ、その調子。素晴らしい動きよ」

 

 

フレデリカ

「今日もありがとうございました!」

 

ミル

「大分動きが鋭くなってきたわね」

 

フレデリカ

「最初は身体の節々が痛かったのですが、それが収まってくると今までより剣が軽くなったように感じ始めたと言いますか、上手く言葉に出来ないのですが動きやすくなってきまして」

 

ミル

「使えてなくて固まっていた筋肉がほぐれてきているの。全身で剣を振っているから部位毎の負担は軽くなってきている筈よ」

 

フレデリカ

「なるほど。それでこんなに剣を振ったのに腕が上がらなくならないのですね」

 

ミル

「腕力に頼り過ぎて無理をするとそうなるわね。そういう無理をした鍛錬は身体を壊す事にもなり兼ねないから、お勧めはしないわ」

 

ミル

「何の為に鍛錬して、その痛みは何故起きているのか意識しなさい」

 

フレデリカ

「はい!」

 

フレデリカ

「ふふふ、今の私なら教官に勝つ事も……」

 

ミル

「どうかしら? 今のあなたなら良い勝負は出来ると思うけれど、勝てるかどうかとなると少しだけ分が悪いかしらね?」

 

フレデリカ

「……声に出てましたか」

 

ミル

「ええ。私に同意を求めていた訳ではなかったのかしら?」

 

フレデリカ

「すみません。独り言です」

 

ミル

「そう。独り言というには声が大き過ぎるわ。気を付けた方がいいわよ」

 

フレデリカ

「はい、ごめんなさい」

 

フレデリカ

「あの、お聞きしたい事があるのですがよろしいでしょうか?」

 

ミル

「その質問の仕方では答えようがないわ。聞くだけなら何を聞いてくれてもいいけれど、答えるかは内容次第よ」

 

フレデリカ

「あ、すみません。その、どうしてあの時、私に声を掛けて下さったのですか?」

 

ミル

「あの時とは教官に頭を冷やすように言われた日の事でいいかしら?」

 

フレデリカ

「はい、そうです」

 

ミル

「将来有望だったからよ。あなたが剣に対して熱心なのは一目見れば解かったもの」

 

フレデリカ

「それだけでここまでして下さるのですか?」

 

ミル

「そうね……。あなたが自分の剣を探している人だと感じたからかしら?」

 

フレデリカ

「確かに自分だけの名剣が欲しいとは思っていますが、それはもう少し先の話で、今現在探すという程求めているかと言われますと……」

 

ミル

「そういう意味ではないわ。まあ、そういう意味合いも含んでないとは言わないけれど、どちらかと言えば技術的な話ね」

 

フレデリカ

「技術的、ですか?」

 

ミル

「基本的な型の稽古では、どうしても限界というものがあるの。誰にでも伝えられるという事は、逆に言えば誰でも出来る所までしか進めないの。基本が出来るようになったら、そこから自分なりに創意工夫していかないといけないわ」

 

ミル

「身長、体重、筋力、柔軟性、魔力。それは個人個人によって違いがあるでしょう? それらの差から得意な事や苦手な事というのは違ってくるものなの。それらを把握し、より強くなる為に自分に合った新しい形を模索するの」

 

ミル

「言っている意味が解るかしら?」

 

フレデリカ

「すみません。何となくは解かる気がするのですが、イマイチ理解しかねると言いますか……」

 

ミル

「解らないのに解ったフリをするより断然良いわ。そうね、例えば間合いの取り方で考えると一番解り易いかしら」

 

ミル

「小柄な人間が大柄な人間と同じ間合いの取り方をしていては一方的に攻撃されるだけになってしまうでしょう?」

 

フレデリカ

「確かにその通りです」

 

「そこで体格に差があるから仕方ないと諦めてしまうのではなく、小柄な体格でも互角以上に戦うにはどうすればいいか。動き方を工夫する。武器を変える。やり方はいくらでもあるでしょう。それを考えていくのが大事という事よ」

 

フレデリカ

「なるほど。何となくですが解りました」

 

ミル

「と言っても簡単な事ではないわ。型というのは一つの完成された答えでもあるの。下手に崩してしまうと全て台無しになる事の方が多いくらいにね」

 

ミル

「それこそ基本の型を修めてすらいないのにアレンジするなんて自殺行為に等しいと言えるわ。変な癖が付いてしまうと直すのにも苦労するし、身体も余計な場所に負担が掛かって痛めてしまう事も珍しくない」

 

フレデリカ

「う、それはもしかしなくてもローズ様の真似事をしようとしてた私の事ですよね」

 

ミル

「一般事例よ。あなたの事もないとも言わないけれどね」

 

ミル

「少し脱線してしまったけれど、私はそうして型から離れ自分の剣を求める事をね。それでも悪い事だとは思っていないの」

 

フレデリカ

「どうしてです? お話を聞いている限り、悪い事のように聞こえるのですが……」

 

ミル

「そうね。ただ楽をしたいが為。ただ手を抜いた訓練をした結果、崩れてしまうのは残念ね。どこにも褒める要素がないわ」

 

ミル

「けれどそこに目的があるのなら話は別だと思っているわ」

 

ミル

「より強くなりたい。もっと多くの人を守りたい。そういう目的の元に生まれた試行錯誤や創意工夫。それを否定したくはないの」

 

ミル

「あなたはあなたなりに今より多くの人を守りたいと思った。その為に新しい剣へと手を伸ばした」

 

ミル

「結果としては少し残念なものではあったわ。お世辞にも手放しで褒められる出来ではなかった」

 

ミル

「けれどそこで折れたり捻じ曲がってしまうには、あまりにも惜しいと思った。それでは不満かしら?」

 

フレデリカ

「やっぱり解りません。本当に有望な人間だったらそこで成功している筈です」

 

フレデリカ

「結局私は失敗してしまっているじゃないですか。それなのにどうしてそんなに評価して下さるのですか?」

 

ミル

「最初に言ったでしょう。あなたが自分の剣を探している人間だと思ったからよ」

 

フレデリカ

「探すだけなら誰でも出来ますよ」

 

ミル

「いいえ、そんな事はないわ」

 

ミル

「強さを求め、強くなる為にはどうすればいいか考え、行動に移す」

 

ミル

「言葉にすれば単純で、けれどその素養を多くの人間が持ち合わせていないのよ」

 

フレデリカ

「そんな事ないですよ」

 

ミル

「いいえ。意味を求めず鍛錬を繰り返すだけの者。あるいは鍛錬もせず、降って沸いたように強くなる事を期待する者。ただ強い者を妬む者。思考するだけで行動に移せない者」

 

ミル

「大体はそうして前に進もうとさえしていない」

 

ミル

「あなたが思う以上に、人は愚かなものなのよ」

 

フレデリカ

「むー、納得出来ません」

 

ミル

「ふふ。本当に眩しいくらいに真っ直ぐね」

 

フレデリカ

「むぅー。いつも思うのですが、その言葉は本当に褒めて下さっているのですか?」

 

ミル

「勿論よ。その事を誇りに思ってほしいという言葉にも誓って嘘はないわ」

 

フレデリカ

「むう、やっぱりイマイチ解りません……」

 

ミル

「友人や仲間に恵まれてきたのね。けれど、これから人と関わっていけば自ずと知っていく事になるでしょう。その時、変わらずに過ごせる事を願っているわよ」

 

フレデリカ

「願って? もう傍で見ていては下さらないのですか?」

 

ミル

「申し訳ないけれど私にもやらなければならない事があるの。こうして隠れ忍ぶように稽古を付けるのは、今日でお仕舞いね」

 

フレデリカ

「そんな! まだまだ教えて頂きたい事がたくさんあります!」

 

ミル

「ふふ、大丈夫よ。そう心配する事はないわ」

 

フレデリカ

「ですけど!」

 

ミル

「大丈夫。きっとあなたなら近い内にまた会う事になるもの」

 

フレデリカ

「本当に。本当にまたお会い出来るのですね!」

 

ミル

「ええ。あなたが変わらず鍛錬を続けていれば、そう遠くない日に私達は出会う」

 

ミル

「その光景が私には見えているわ」

 

フレデリカ

「解かりました。今よりもっともっと一生懸命頑張ってみせます」

 

フレデリカ

「だからまた会いましょう。きっとですよ!」

 

ミル

「ええ、それではまた近い内に会いましょう」

 

フレデリカ

「はい、それまでどうかお元気で」

 




 需要がありそうなら、また思い出した時に置きに来ます

何か言いたい事があれば

  • 結構好き
  • 他のもあったら投稿してほしい
  • ミル好きだった
  • フレデリカ好きだった
  • 貴重なかんぱに二次創作だ!
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