問題児たちと最凶の神父が異世界から来るそうですよ。 作:名無し様
黒ウサギ「ジン坊っちゃーン!新しい方を連れてきましたよー!」
箱庭の二一0五三八0外門のペリベッド通り・噴水広場前にて黒ウサギはそこで待ち合わせをしている仲間の元に問題児を連れてやってきた。 待ち合わせをしていた少年は身体と不釣り合いなダボダボなローブを着込んでいた。 名前はジンと言うらしい。
ジン「お帰り、黒ウサギ。そちらの御三人様が?」
黒ウサギ「はいな、こちらの御四人様がーーーー」
クルリと振り返りカチンと固まる黒ウサギ。
黒ウサギ「…………え、あれ?もう一人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から“俺問題児!”ってオーラを放っている殿方が」
飛鳥「ああ、十六夜君のこと?彼なら“ちょっと世界の果てを見てくるぜ!”と言って駆け出して行ったわ。あっちの方に」
あっちの方に。 と指をさすのは上空4000mから見えた断崖絶壁。 街道の真ん中で呆然となった黒ウサギは、ウサ耳を逆立てて二人に問いただす。
黒ウサギ「な、なんで止めてくれなかったんですか!」
耀「“止めてくれるなよ”と言われたもの」
黒ウサギ「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか」
飛鳥「“黒ウサギには言うなよ”と言われたから」
黒ウサギ「嘘です、絶対嘘です!実は面倒くさかっただけでしょう御二人さん!」
飛鳥・ 耀「「うん」」
ガクリと前のめりに倒れる。それからサッと立ち上がり今度はアンデルセンに食ってかかる。
黒ウサギ「アンデルセンさんもなんで止めてくれなかったんですか!」
アンデルセン「特に何も言われてないが元気が良いから大丈夫でしょう。」
アンデルセン(それに、あいつはただの人間じゃない………。)
黒ウサギ「ああもう、少し前の私を殴りたい!」
アンデルセンはアンデルセンでやはり問題児だった。
地面に手を付き崩れ落ちた黒ウサギとは対照にジンは顔色を変える。
ジン「た、大変です!“世界の果て”にはギフトゲームのために野放しにされている幻獣が」
飛鳥「幻獣?」
ジン「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、特に“世界の果て”付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間では太刀打ち出来 ません!」
飛鳥「あら、それは残念。もう彼はゲームオーバー?」
耀「ゲーム参加前にゲームオーバー?……_斬新?」
黒ウサギ「はあ………ジン坊ちゃん。申し訳ありませんが、御三人様の御案内をお願いしてもよろしいですか。」
ジン「黒ウサギはどうする?」
黒ウサギ「問題児を捕まえて参ります。──”箱庭の貴族”と謳われる黒ウサギを馬鹿にしたことを、骨の髄まで後悔させてやります」
そう言うと、黒ウサギの髪が紅く染まり、
黒ウサギ「一刻程で戻ります。皆さんはゆっくりと箱庭ライフを御堪能ございませ!」
弾丸の様に跳び去っていった。
アンデルセン「………素晴らしい。」
飛鳥「………。箱庭の兎は随分速く跳ねられるのね。素直に感心するわ。」
ジン「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属。様々なギフトの他に特殊な権限を持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣に出くわさない限り大丈夫だと思います が………」
そう、と飛鳥は空返事をする。飛鳥は心配そうにしているジンに向き直り
飛鳥「黒ウサギも行ったことだし、黒ウサギの言葉通り貴方にエスコートしてもらうわよ?」
ジン「え、あ、はい。コミュニティのリーダーをしているジン・ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします。三人の名前は?」
飛鳥「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱えているのが」
耀「春日部耀。そこの神父さんが」
アンデルセン「アレクサンド・アンデルセンだ。」
ジンが礼儀正しく自己紹介し、飛鳥と耀とアンデルセンはそれに倣って一礼した。
飛鳥「さ、それじゃあ箱庭に入りましょう。まずはそうね。軽い食事でもしながら話を聞かせてくれると嬉しいわ」
飛鳥はジンの手を取ると、胸を躍らせるような笑顔で箱庭の外門をくぐるのだった。
ーーーー箱庭ニ一0五三八0外門・内壁。 飛鳥、耀、アンデルセン、ジン、三毛猫の四人と一匹は石造りの道路を通って箱庭の幕下に出る。 パッと四人と一匹の頭上に眩しい光が降り注いだ。遠く に聳える巨大な建造物と空覆う天幕を眺め
『お、お嬢!外から天幕の中に入ったはずなのに、御天道様が見えとるで!』
「…………本当だ。外から見た時は箱庭の内側なんて見えなかったのに」
都市を覆う天幕を上空から見た時、彼らに箱庭の街並みは見えていなかった。 だと言うのに都市の空には太陽が姿を現している。 天高く積み上げら れた巨大な都市を見て首を傾げた。
ジン「箱庭を覆う天幕は内側に入ると不可視になるんですよ。そもそもあの巨大な天幕は太陽の光を直接受けられない種族のために設置されていますか ら」
飛鳥「それはなんとも気になる話ね。この都市には吸血鬼でも住んでいるのかしら?」
ジン「え、いますけど」
飛鳥「…………。そう」
アンデルセン「…………吸血鬼。………アーカード。」
飛鳥「アンデルセンさんは何を言っているのよ」
吸血鬼がいるという話を聞きまた『狩り』ができると思い嬉しそうそうな顔をしているアンデルセンの謎な物言いに突っ込む久遠飛鳥。 三毛猫は耀の腕からスルリと下りると、感心したように噴水広場を見回す。
三毛猫『しかしあれやなあ。ワシが知っとる人里とはえらい空気が違う場所や。まるで山奥の朝霧が晴れた時のような澄み具合や。ほら、あの噴水の彫像 も立派 な造りやで!お嬢の親父さんが見たらさぞ喜んだやろうなあ』
耀「うん、そうだね」
飛鳥「あら、何か言った?」
飛鳥「…………。別に」
耀は三毛猫と話す優しい声とは対照的な声で返す。 飛鳥もそれ以上、追及せず、目の前で賑わう噴水広場に目を向ける。
飛鳥「お勧めの店はあるのかしら?」
ジン「す、すいません。段取りは黒ウサギに任せていたので…………よかったらお好きな店を選んでください」
飛鳥「それは太っ腹なことね」
四人と一匹は身近にあった“六本傷”の旗を掲げるカフェテラスに座る。 注文を取るために店の奥から素早く猫耳の少女が飛び出てきた。
店員「いらっしゃいませー。御注文はどうしますか?」
飛鳥「えーと、紅茶を三つと緑茶を一つ。あと軽食にコレとコレと」
『ネコマンマを!』
「はいはーい。ティーセット四つにネコマンマですね」
……ん? と飛鳥とジン、アンデルセンが首を傾げていると、耀が
耀「三毛猫の言葉がわかるの?」
店員「そりゃわかりますよー。私は猫族なんですから。お歳のわりに綺麗な毛並みの旦那さんですし ここはちょっぴりサービスさせてもらいますよー。」
三毛猫『ねーちゃんも可愛い猫耳に鉤尻尾やな。今度機会があったら甘噛みしに行くわ』
店員「やだもーお客さんったらお上手なんだから♪」
猫耳娘は尻尾をフリフリと揺らしながら店内に戻る。
耀「…………箱庭ってすごいね、三毛猫。私以外に三毛猫の言葉が分かる人がいたよ」
飛鳥「耀さんは猫以外にも意思疎通は可能なのですか?」
耀「うん。生きているなら誰とでも話は出来る」
飛鳥「やっぱり素敵な力ね。じゃああそこで飛び交う野鳥とも会話が?」
耀「うん、きっと出来…………る?ええと、鳥で話したことがあるのは雀や鷺や不如帰ぐらいだけど…………ペンギンがいけたからきっとだいじょ」
飛鳥「ペンギン!?」
耀「う、うん。水族館て知り合った。他にもイルカ達とも友達」
と和気藹々とした会話が広げられていたところに一人の闖入者が現れる。
ガルド「おんやぁ?誰かと思えば東区画の最底辺コミュ“名無しの権兵衛”のリーダー、ジン君じゃないですか。今日はオモリ役の黒ウサギは一緒じゃないん です か?」
品がない上品ぶった声がジンを呼ぶ。 振り返ると、2mを超える巨体をピチピチのタキシードで包む変な男がいた。 変な男は不覚にも…………ジンの 知った者の声だ。 ジンは顔を顰めて男に返事をする。
ジン「僕らのコミュニティは“ノーネーム”です。“フォレス・ガロ”のガルド・ガスパー」
ガルド「黙れ、この名無しめ。聞けば新しい人材を呼び寄せたらしいじゃないか。コミュニティの誇りである名と旗印を奪われてよくも未練がましくコ ミュニ ティを存続させるなどできたものだーーーーそう思わないかい、お嬢様方」
ガルドも呼ばれた巨躯のピチピチタキシードは四人が座るテーブルの空席に勢いよく腰を下ろした。 飛鳥と耀とアンデルセンに愛想笑いを向けるが、相手 の失礼な態度に女性2人は冷ややかな態度で、アンデルセンは観察するような面持ちで接する。
飛鳥「失礼ですけど、同席を求めるならばまず氏名を名乗ったのちに一言添えるのが礼儀ではないかしら?」
ガルド「おっと失礼。私は箱庭上層に陣取るコミュニティ“六百六十六の獣”の傘下である「烏合の衆の」コミュニティのリーダーをしている、ってマテやゴ ラァ‼ 誰が烏合の衆だ小僧オォ!!!」
ジンに横槍を入れられたガルドの顔は怒鳴り声とともに激変する。 口は耳元まで大きく裂け、肉食獣のような牙とギョロリと剥かれた瞳が激しい怒 りを如実に現しその矛先がジンに向けられる。
ガルド「口を慎めや小僧ォ…………紳士で通っている俺にも聞き逃せねえ言葉はあるんだぜ…………?」
ジン「森の守護者だったころの貴方なら相応に礼儀で返していたでしょうが、今の貴方はこの付近を荒らす獣にしか見えません」
ガルド「ハッ、そういう貴様は過去の栄華に縋る亡霊と変わらんだろうがッ。自分のコミュニティがどういう状況に置かれてんのか理解できてんのかい?」
飛鳥「ハイ、二人とも落ち着いて。」
険悪な様子の二人を遮るように手を上げたのは飛鳥だった。
飛鳥「事情まではわからないけど、貴方達の仲が悪いのはわかった。それを踏まえた上で何故私たちのところに来たのですか、ガルド・ガスパー?」
飛鳥に訊かれた途端に我が意を得たりといった表情を浮かべるガルド。
ガルド「それはですね、レディ。彼が抱えるコミュニティの現状とコミュニティの重要性をお教えしようと思いまして」
飛鳥「…………続けてください」
ガルド「承りました。まず、コミュニティとは読んで字の如く複数名で作られる組織の総称です。受け取り方は種によって違うでしょう。人間はその大小 で家族 とも組織とも国ともコミュニティを言い換えますし、幻獣は群れ“”とも言い換えられる」
飛鳥「それぐらいわかるわ」
ガルド「それは失礼しました、レディ。確認をとったまでです。そしてコミュニティは活動する上で箱庭に“名”と“旗印”を申告しなければなりません。特に 旗印は コミュニティの縄張りを主張する大事な物。この店にも大きな旗が掲げられているでしょう?あれがそうです」
ガルドはカフェテラスの店頭に掲げられた、“六本傷”が描かれた旗を指さす。
ガルド「六本の傷が入ったあの旗印は、この店を経営するコミュニティの縄張りであることを示しています。もし自分のコミュニティを大きくしたいと望 むので あれば、あの旗印のコミュニティに両者合意で『ギフトゲーム』を仕掛ければいいのです。私のコミュニティは実際にそうやって大きくしま したから」
自慢げに語るガルド・ガスパーはピチピチのタキシードに刻まれた旗印を指さす。 彼の胸には虎の紋様をモチーフにした刺繍が施されている。 耀と飛鳥とアンデルセンが辺りを見回すと、広場周辺の商店や建造物には同様の紋が飾られていた。
飛鳥「成る程…………。ところでガルドさん」
ガルド「何ですか?レディ」
飛鳥「私が事前に聞いた話だとギフトゲームに賭けるのは多種多様なチップのはず。だけど貴方は両者合意のもとでコミュニティを大きくしたと言った。これは コミュニティ自体がチップになっていることを示すのだけど…………ジン。こういう事例は珍しくないのかしら?」
ジン「や、止むを得ない状況なら稀に。しかし、これはコミュニティの存続をかけたレアケースです」
飛鳥「とのことだけど、これについて詳しく教えてくれないかな?“主催者権限”を持たない貴方が何故コミュニティを賭けた大勝負を続けることができたのか」
飛鳥の一言にガルドは頬の筋肉を引き攣らせる。 目の前にいる少女が未だこの世界について無知だからこそそこに漬け込む隙がある、と見込み話し掛けたのにまさか魔王について知っているなんて予想外だっ た。 とにかく反論ないし誤魔化そうと口を開きかけたところ
飛鳥「貴方はそこに座って私の質問に答え続けなさい」
とそう飛鳥が発言したことにより飛鳥の言葉に力が宿り、椅子にヒビが入るほど勢いよくガルドは座り込んだ。 ガルドは混乱した。 手足を動かそうとしているのに全く動かないことに。 そして同時に理解した。 如何様な理由にせよ、自分は目の前の少女の言葉に逆らえないということに。
店員「ちょっ、ちょっとお客さん、店内で揉め事はーーーー」
飛鳥「丁度いいわね。貴女もこの場に居合わせなさい。きっと面白い話が聞けるわよ」
そこに先程注文を取り料理を運んでくれた猫耳娘が現れる。飛鳥はその娘をその場に居合わせさせた状態でガルドに質問する。
さて、それじゃあ訊くけど貴方はどうやって強制的にコミュニティを賭けるような大勝負をすることができたのか教えてくださる?」
周りの人間もようやく気づき始める。 この女性、久遠飛鳥の命令には…………絶対に逆らえないのだと。
ガルド「き、強制させる方法は様々だ。一番簡単なのは、相手のコミュニティの女子供を攫って脅迫すること。これに動じない相手は後回しにして、徐々 に他の コミュニティを取り込んだ後、ゲームに乗らざるを得ない状況に圧迫していった。」
飛鳥「まあ、そんなところでしょう。貴方のような小物らしい堅実な手だわ。けどそんな違法で吸収した組織が貴方の下で従順に働いてくれるのかしら?」
ガルド「各コミュニティから、数人ずつ子供を人質に取ってある」
ピクリと飛鳥の片眉が動く。
言葉や表情にこそ表さないものの、彼女を取り巻く雰囲気には嫌悪感が滲み出ていた。
コミュニティには無関心な耀で さえ不快そうに眼を細めている。
だからこそこの中ではアンデルセンは見た目の上では一番冷静なのだろう。
嫌悪感を滲み出していないし不快そうに眼を細めるわけでもない。
ただ相手を ジッと観察しているだけだ。
飛鳥「…………そう。ますます外道ね。それで、その子供達は何処に幽閉されているの?」
ガルド「もう殺した」
その場の空気が瞬時に凍りつく。 ジンも、店員も、耀も、飛鳥でさえ一瞬耳を疑って思考を停止させた。
ただ一人、ガルド・ガスパーだけは命令されたまま言葉を紡ぎ続ける。
ガルド「初めてガキ共を連れて来た日、泣き声が頭にきて思わず殺した。それ以降は自重しようと思っていたが、父が恋しい母が愛しいと泣くのでやっぱ りイライラして殺した。それ以降、連れてきたガキは全部まとめてその日のうちに始末することにした。けど身内のコミュニティの人間を殺せば組 織に亀裂が入る。始末したガキの遺体は証拠が残らないように腹心の部下が食
「黙れ!! 」
ガチン!と先程より勢いよく口が閉ざされる。
飛鳥「素晴らしいわ。ここまで絵に描いたような外道とはそうそう出会えなくてよ。流石は人外魔境の箱庭の世界といったところかしら……ねえジン 君?」
ジン「彼のような悪党は箱庭でもそうそういません」
飛鳥「そう?それはそれで残念。―――ところで、今の証言で箱庭の法がこの外道を裁くことはできるかしら?」
ジン「厳しいです。吸収したコミュニティから人質を取ったり、身内の仲間を殺すのは勿論違法ですが……裁かれるまでに彼が箱庭の外に逃げ出してしまえば、それまでです」
ガルドが逃げ出せば、その時点でフォレス・ガロの崩壊はほぼ確実だ。
ジンの言った通り、ただの烏合の衆なのだから …でも、そのことに納得する輩は恐らくこの空間では誰もいない 。
飛鳥「そう、なら仕方がないわ」
飛鳥が苛立たしげに指を鳴らす。それを合図としてガルドを縛り付けていた力は霧散した。
ガルド「こ………この小娘がァァァァァ!!」
自由になったガルドは怒りの雄叫びと共にその体を激変させた。
ガルド「テメェ、どういうつもりか知らねえが……俺の上に誰が居るかわかってんだろうなァ!?箱庭でも第六六六外門を守る魔王が俺の後見人だぞ!!俺 に喧嘩を売るってことはその魔王にも喧嘩を売るってことだ!!その意味がわかんのかァ!?」
ガルドはそう咆哮すると、怒りに任せテーブルを叩き壊そうと手を振り上げた。
飛鳥が身構え、耀がガルドを止めようと手を伸ばす
そして、次の瞬間。
ガルドの腕に勢いよく銃剣(バヨネット)が刺さっていた。
ガルド「ぎ、ぎゃああああああああああ。」
ガルドはあまりの激痛に叫び声を上げた。
ジン「な、今のは……」
ジンが慌てたように飛鳥の顔を見た。
飛鳥「違うわ。私はそんなものは持っていない。」
耀「………私も。止めようとしたら飛んできた。」
耀も首を振る。
じゃあ、と三人の視線が一様にアンデルセンへと集中する。
…そして、アンデルセンの形相を見て息を飲んだ。
そこには、あの優しい表情をした神父さんではなく、まるで獲物を狩る者の表情だった。
*****
飛鳥 「さて、ガルドさん。私は貴方の上に誰が居ようと気にしません。それはきっとジン君も同じでしょう。だって彼の最終目標は、コミュニティを潰 した"打倒魔王"だもの。」
ジン 「……はい。僕達の最終目標は、魔王を倒して僕らの誇りと仲間達を取り戻すこと。今さらそんな脅しには屈しません」 「そういうこと。つまり貴方には破滅以外のどんな道も残されていないのよ。」
先程まで驚いていた飛鳥だったが、地に這うガルドに幾らか溜飲が下がったらしい。
それはそれは素晴らしい笑みでガルドに話を切り出した。
「だけどね。私は貴方のコミュニティが瓦解する程度の事では満足できないの。貴方のような外道はズタボロになって己の罪に後悔しながら罰せら れるべきよ。ーーーーーーそこで皆に提案なのだけれど。」
「私達と『ギフトゲーム』をしましょう。貴方の"フォレス・ガロ"存続と"ノーネーム"の誇りと魂を賭けて、ね。」
7、7000文字いった。
あと、アンデルセン(空気)