その出来事は、突然であった。
「ないっ!なんで!」「今朝までは、ここに入れていたはずなのに!」
そうしながら、ショウマと千束は、教室にある自分のダンボールの中身を確認していた。
ダンボールの中に入れていたはずのゴチゾウが消えていた。
ゴチゾウは基本的にショウマの言う事を聞いている為に、無断でいなくなる事はない。
それだけではない。
周囲にいた雄二達もまた同じ様子だった。
「どこに」
「ミカン箱ならば、鉄人が幾つか持って行ったぜ」
「なにっ!」
そう、入り口にて誰かがクラスにいる全員に呟く。
その言葉に対して、全員が驚きの声を出した。
「それは本当か!」
「あぁ、そうだな」
「ならば、すぐに行くぞ!」
雄二の言葉に合わせるように、その場にいた秀吉、ムッツリーニ、島田の三人が走り出した。
それに合わせるように、ショウマと千束もまた一緒に走り出す。
その際に、千束はその事を教えた人物、根元を少し怪しみながらも、すぐに出て行く。
すると、校庭のベンチに座っている明久と姫路を見つける。
そこで話している内容は、どうやら明久達も同じ内容であるのは理解出来た。
「模試の請求書っ、まさか、あの金庫の中にっ」
それを聞けば、彼らの目的の場所が同じであるのは理解出来た。
「どうしよう、あそこには鍵と暗証番号がある。どうすれば」
「俺達も手を貸そう!」「助太刀する!」「水臭いじゃない、相談してよ」「困った時はお互い様じゃ」
「雄二!皆!」
その場にいる全員がいる事に、明久は驚いたように声を出す。
「あの金庫に俺達にとって大切な物だ」
「他人にとって価値はないかもしれないが」
「思いが詰まった大切な物だ」
「何があっても、必ず取り戻すわ!」
「皆!」「皆さん、ありがとうございます!
それは、まさしく全員の心が一つになった瞬間だった。
「皆の力をっ一つに合わせて!!」
それと共に、全員の声が重なった。
それは、まさしく一致団結している感動的な場面ではあった。
けれど。
「・・・普通に西村先生に言って、取って貰えば良くない」
「しーっ、それは言わない約束!」
ショウマの一言に対して、千束はあえて言わせないようにする。
「それは出来ない!なぜならば、あれは他人には見せられない物だから!」
「具体的には」
ショウマは、そう尋ねると、雄二は。
「・・・婚姻届」
「あぁ」
雄二の言葉に、ショウマは納得の言葉を思わず出してしまった。
「だから頼む!他にバレないように!取る為に!」
「むぅ、そうだなぁ、仕方ない。だったら一つだけ約束して欲しい事があるんだ」
「なにを?」
「模試の問題用紙には絶対に手を出さない事」
そう、ショウマは譲歩した言葉を出す。
それに対して。
「当たり前だよ、そんなのはしないよ!」
そう、皆が総意を言うように明久は言う。
「分かった、だったら、なんとかしよう」
「なんとかって、先生に言わずになんとか出来るのか」
「まぁ、最近、出来るようになったと言うべきかな」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子