根元の策略。
それによって、彼の手元には模試の答案用紙が盗られてしまった。
「俺達がやったのは、間違いだったのかな」
ショウマは、自分が確かに間違った事をした。
その自覚はあった。
それでも、クラスメイトの皆は悪事には使わないと信じたいた。
しかし、結果はクラスメイトではなく、まったく関係ない根元の作戦だった。
「そうだね、ショウマ君はあんまりそういうのには、関わらなかったからね。
けど、世の中、悲しい事に根元君みたいな人は沢山いるんだよ」
千束は、その言葉を否定せずに頷いた。
リコリスとして活動した時に、似たような悪人と戦った事がある千束は知っていた。
これまでの戦いでも、ショウマは確かにその悪人達を目にする機会はあったが、こうして学校の同級生でこのような行為を行っているのを目にするのは今回が始めただ。
「・・・人の心を利用するのも、また人なのかな」
「そうだね、残念ながら、けどね、それだけじゃないと思うよ」
千束はそう言いながらも不敵な笑みを浮かべていた。
「違うというのは」
「確かに人には嫌な所があるよ。あぁ言う風に自分が楽に生きる為に賢さを利用するような奴も確かにいる。けれどね、ショウマ君も知っているはずだよ」
「知っているって、何を」
千束の言葉を言っている時だった。
校庭で何かが、落ちているのが見えた。
ショウマは、それが一体何なのか疑問に思い、見つめる。
「あれって、テスト用紙?けど、なんで?」
「あれ」
千束は、呟きながらも指を指す。
そこにいたのは屋上から模試の問題用紙がばら撒かれていた。
「あれって」
そうして、ショウマが屋上を見れば、そこには模試の問題用紙をばら撒いている明久と雄二の姿があった。
彼らのその様子を見て、ショウマは目を点にしていた。
「なんで」
「模試の問題用紙はね、公開されたら、その時点では使われなくなるの。だから、根元君が行おうとしていた事は全部、無駄に終わるという事」
「けど、それじゃ、明久達が」
「そうだね、罰を受けるね。それを含めて、やっているんだよ」
千束の言葉と共に、ショウマの肩を叩く。
「ショウマ君、やった事はもう取り返す事が出来ないかもしれない。だからこそ、これからやる事で、それをどうにかするしかない。それを明久君達が証明してくれた」
笑みを浮かべながら。
「敗戦クラスの宣戦布告禁止期間が終わる。ならば、私達がやる事はもう分かっているよね」
「っ」
それと共に、ショウマもまた立ち上がる。
「全力で、勝ってみせる!」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子