文月学園。
高校生活が始まろうとする前、ショウマにはある試練があった。
それは、学校へ入学する為のテスト。
記憶喪失であるショウマの学力がどれぐらいなのか、未だに不明である為、その試験の内容次第では、合格が出来るかどうか。
それが大きな問題であった。
だが。
「いやぁ、ある程度、大丈夫そうだねぇ」
「なんとかぁ」
試験は特に問題なく、合格する事が出来た。
それには、一つの安堵と共に、千束は密かに楽しみにしていた。
「どうかしたのか?」
「いやぁ、実は私も学校に通うのは、これが初めてだから」
「学校に?」
「そぅ」
リコリスは、確かに制服を着ている。
だが、それは都内での活動を行う時に、怪しまれない為に着ている。
その為、彼女達は実際に学生ではない。
だが、この文月学園においての任務という形式はあるとはいえ、学校への入学。
それは、千束にとっても、ショウマと同じく、初めての学校である。
「こういうのね、やりたい事でもあったけど、学校は行ったことないの!だから、ある意味、ショウマ君のおかげで夢が一つ、叶えられたの!」
その千束の言葉に、ショウマもまた嬉しくなった。
「良かった」
「千束、楽しみなのは分かるけど、ブレザーを忘れないようにな」
「はぁい、分かっています」
そう、千束は、その文月学園へと入学する為に必要なブレザーを着ていた。
それは、彼女の仕事上で必要な装備でもある。
「それと、ショウマ、君にも専用の制服だ」
「あっ、ありがとうございます!」
そうして、渡された服。
それには、一部にジッパーがあり、それは丁度、ガヴを瞬時に露わにする事が出来る造りとなっている。
「それにして、学校に通うリコリスとはねぇ、世の中、どうなるのか、分からないわね」
「まぁ、グラニュートのような事がなければ、おそらくは不可能だっただろうな」
「それぐらいにとんでもない事なの」
グラニュートに関して、未だに分からない事が多すぎる。
「それにしても、なんというか、色々と増えたね」
「うん、けど」
それと共に、増えたゴチゾウ達を見る。
ゴチゾウ達の種類の大半は、お菓子。
「なんというか、お菓子以外の食べ物系もあるにはあるけど」
「なんというか、お菓子の時みたいに感動しなかったんだよね」
ショウマは、千束と一緒に暮らしてから、様々な食べ物を食べていた。
だが、お菓子のゴチゾウは無尽蔵に生まれるが、他の食べ物は、それに比べたら、あまりにも少ない。
その違いは何なのか。
疑問に思う最中。
「・・・どうやら、またグラニュートだ」
「えぇ、またぁ、明日は入学式なのにぃ」
「とにかく、頑張ろう、千束!すぐに終わらせて、すぐに準備しよう」
「そうだねぇ」
そうして、千束とショウマは、すぐに文月学園へと向かった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子