フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

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その覚悟は

Bクラスとの戦いは、続いていた。

点数に関して、Fクラスが不利な状態は続いていた。

だが、それでもFクラスの面々の特攻により、状況は確かに変わっていた。

その最中だった。

Fクラスの教室

 

「雄二、話があるんだ」

「なんだ明久、見ての通り立て込んでる、どうでもいい事ならチョキでしばくぞ」

「姫路さんを戦線から離脱させて欲しい」

「…………何があった」

 

明久の様子にただ事では無いと、瞬時に真面目な顔をする雄二。

 

「……ごめん、理由は言えない」

「どうしてもか?」

「うん、どうしても。頼むよ雄二!」

 

それは、何時もの悪巫山戯でのやり取りでもなかった。

真剣な言葉。

明久からの、その言葉を聞いた雄二はため息を吐きながら。

 

「はぁ、お前が真剣に言ってるって事は分かった……しかしなぁ」

 

眉間に皺を寄せて難しい顔をする雄二。

それに対して。

 

「ならば、姫路が本来だったら、やる予定だった作戦、敵本陣に奇襲をかけろ。方法は任せる。出来るな?」

「やってみる、いやっ」

 

雄二はそのまま問いかける。

まさしく、覚悟の問いかけだった。

少しの間、明久は考えると共に。

 

「やってやる!」

 

それはまさしく決意を込めた言葉。

その言葉を聞いた雄二は笑みを浮かべて。

 

「良い返事だ」

「そうだね、それだったら、意外性のある作戦が必要だよね」

「えっ、錦木さん、それって」

 

そうしながら、千束が取り出したのはヴァレンバスター。

それをそのまま、明久に投げる。

慌てた様子で、明久はそのままヴァレンバスターを受け止める。

 

「これって」

「ライダーシステムは確かにクラスの中で選ばれた人しか出来ない。けれど、変身を行うのは実は誰でも行う事が出来るんだよ」

「えっ!」

 

それには、明久は驚きを隠せなかった。

試験召喚戦争の中でも、仮面ライダーの力は切札になる。

だからこそ、その力が使えるのは心強くはあった。

けれど。

 

「本当に良いの、僕に渡しても」

 

不安があった。

その力を十全に使うならば、点数が十分にある千束。

もしくは姫路が使うべきだと。

その言葉に対して、千束は。

 

「何を言っているの、誰かの為に使うんだったら、それに間違いはないよ。何よりも姫路さんの為に身体を張ろうとしている君だったら、尚更ね」

 

笑みを浮かべた千束は、そう問いかける。

 

「だから、それに後悔させない活躍を私に見せて頂戴」

「・・・分かった!」

 

千束からの信頼の証といえるヴァレンバスターを手に。

 

「この作戦!絶対に成功してみせる!」

 

明久は、その決意を言葉にして、改めて宣言する。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
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