Aクラスとの試験召喚戦争。
それが開始を宣言される前から、既に雄二の作戦が始まっていた。
「模試による試験召喚戦争が、Fクラスを除いた全クラスがAクラスに挑んでいる?」
その話を、最初に聞いた際には、ショウマは思わず首を傾げた。
既にAクラスへの宣戦布告を終え、本日。
その試験召喚戦争が行われる時の出来事。
BクラスからEクラスの4クラスが、次々と模試試験召喚戦争を行っている事に対しての疑問。
「あぁ、これまでの試験召喚戦争において、俺達は相手の教室を入れ替えなかった。その借りを返す為に、今日、模試試験召喚戦争をやって貰っているんだ」
「なるほどねぇ、確かにこの方法、それも私達にはかなり有利かもしれないね」
その言葉と共に、千束は笑みを浮かべながら、頷いた。
「あぁ、Aクラスは基本的に勉強ばかりで日頃体力を使っていない生徒が多い。疲れが溜まれば、攻撃が当たらなくなる生徒も多くなり、しかも模試だから回復試験の時間も義務もない」
「さらに、仮面ライダーは、他の召喚獣とは違い、自身で変身する。だからこそ、他の生徒と比べても体力の減りが激しいからね」
そうして、雄二がこれまでの試験召喚戦争で行ってきた小さな積み重ね。
それらを証明するような作戦に関して、笑みを浮かべる。
「何よりも、今回の戦争での重要なのは、お前だからなショウマ」
「俺が?」
そう、ショウマは首を傾げる。
「あぁ、前回の召喚戦争でも既に分かっていると思うが、相手の仮面ライダーが出れば、こちらが一気に不利になる。多数の召喚獣で囲んだとしても、あの回避能力には追いつく事が出来ない。だからこそ、お前が確実に倒さなければならない」
「・・・分かった」
その言葉に対して、ショウマは頷く。
それらのやり取りを終え、Aクラスとの試験召喚戦争がついに幕を上げる。
Aクラスは、これまでの模試による疲れもあってか、すぐに戦いを終わらせる為にFクラスの教室の入り口前で待ち伏せをしていた。
正面の入り口と裏口の階段。
その二つの入り口を完全に抑えての、作戦を決行した。
だが。
「えっ」
教室に入ったAクラスが見たのは、空っぽになっているFクラスの教室だった。
「どこだっ逃げたのか!?」「けど、開始時間からそんなに経っていないぞ!」
「ここまでの道中で、通り抜けた後もって」
そうして、窓を見ると、そこには窓から垂れているロープ。
そして、その下には、Fクラスの面々が既に校庭にいた。
「なっなんだとっ!」
それにはAクラスの面々は驚きを隠せなかった。
「いやぁ、普段から異端審問会をしているからか、皆、こういうのは慣れた様子で安心したよ」
苦笑しながらも、笑みを浮かべる千束。
その行動の速さに訓練を行えば、普通にDAに対抗出来るのではと、思ってしまった。
「何時の間に、全員!校庭に突撃よ!!」
それを見ていた木下優子は、すぐに指示を飛ばした。
だが、それもまた、既にFクラスにとっては想定内だった。
「来るぞ!明久!ショウマ!」
「了解!」「頑張るぞぉ!!」
それと共に、2人はすぐに動き出した。
それは、物理干渉を行える明久とハーフグラニュートの身体能力でのみ行える作戦。
彼らは、すぐに教室の入り口に、既に使われなくなった机を重ねて、僅かな隙間だけを残して、閉鎖した。
「なっ、なんだこれはっ!」
それに、驚くAクラスの生徒。
それでも怯む事なく、その生徒は、その僅かな隙間へと入っていった。
「くそっ、逃がさなぃぞぉ」
だが。
その先で待ち構えていたのはFクラスの主力メンバー以外の全員だった。
そのまま、彼らは、出てきたAクラスの生徒に対して、一斉に襲った。
まさしく、数の暴力で、Aクラスの生徒は、すぐに点数が0点になった。
「これは、数の暴力だねぇ」
「あぁ、だけど、ショウマもすぐにやれるように準備をしておけよ」
「分かっているよ」
そうしながらも、ショウマもまた準備を行っていた。
やがて。
「おらぁ!!」
入り口前にいたAクラスが全員で一斉に机を吹き飛ばした。
それにより、入り口の閉鎖は終わりを告げた。
「よしっ、このまま、Fクラスをぉ」
そう、先頭で指揮をしていたAクラスの生徒が意気揚々と告げた。
だが、彼は、次に見た光景を見て、顔を青ざめる。
『バグキャン!』
彼らが見つめた先で、待ち構えていたのは、ショウマが変身していたガヴ。
それも、試験召喚戦争においては、圧倒的な力を見せていたグルキャンフォームであった。
そのガヴには、ブルキャンガトリング以外にも背面に追加された2門の『ロックバクキャノン』があった。
それが、全て、彼らの向けられていた。
「これでも喰らえ!!」
その言葉と同時だった。
ショウマの持つ全ての武装から放たれたキャンディー。
それらは、ガトリングの嵐のように、さらにはロックバクギャノンから放たれたミサイルが。
Aクラスの生徒を瞬く間に全滅させた。
「模試によって、疲労した奴らならば、このグルキャンの火力で全てを薙ぎ払う事が出来る。だからこそ、一箇所に集めていた」
「そういう事か、これは確かに油断なんて出来ないよね!」
「っ!」
その一言と共に、ショウマに仕掛けられた攻撃。
すぐにショウマは腕を出し、防御すると共に、見つめると、そこには。
「スズ、それにチャープ」
そこで、既にAクラスの仮面ライダーが2人が、そこに立っていた。
「正直に言えば、俺達はお前ら2人と戦うのを目的に、ここまで来た」
「そうか、けれど、ここでは少しギャラリーが多すぎるからなぁ!千束!」
ショウマの合図と共に、既にドーマルフォームへと変身していたヴァレンが放ったドーナツによって、そのまま2人を、その場から離れさせる。
そうして、ショウマと千束もまた、相対する。
「さて、今度はタイマンじゃなくて、タッグ戦だからね」
「私達の力、見せようかショウマ君」
そうして、ショウマと千束は互いに頷き構える。
だが。
「最近、ここが変だって、聞いたけど」「赤ガヴみたいなのが、なんでこんなにいるんだよ」
「「っ!」」
それは、まさしくショウマも、千束も予想外な言葉だった。
その場に立つ2人に、目を見開く。
「なんだ、お前ら?部外者は立ち去れ」
それに対して、チャープは、すぐに声をかける。
だが、それよりも早く、ショウマは、その手にあるブルキャンガトリングの銃口を、その2人に向けて放った。
「なっ、何をして」
チャープは、その行動に驚くが、それよりも早く、ガトリングから放たれた銃弾は、真っ直ぐと2人に放たれた。
同時にショウマは、瞬時に。
『フィッシングミ!』
すぐにポッピングミフォームへと切り替えて、そのままチャープを、2人から離した。
「おい、何をするんだ」
「・・・試験召喚戦争所じゃなくなった」
そうして、ショウマは構える。
「何を言っているんだ」
「全く、こんなお遊びで熱くなっているなんてね」「赤ガヴも面倒だし、向こうでこっちを邪魔する奴らに情報を渡すのも嫌になったし」
そうして、煙が晴れた先に見えたのは。
「「ここでお前達を殺す」」
白銀の狼が、2体、並んで立っていた。
その正体に、自然とショウマは呟く。
「シータ姉さん、ジープ兄さん」
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子