向かった学校では、既に深夜。
翌日の、入学式がすぐに迫っているのに、そこにはまたグラニュートが姿を現していた。
「ショウマ君」「あぁ」
その姿を確認すると、千束の言葉に合わせるように、ショウマもまた構えていた。
腰にあるガヴは既に口を開いており、その口にゴチゾウが入り込むと同時に。
「変身」『ポッピングミ! ジューシー!』
鳴り響いた音声、それと共にショウマは、仮面ライダーガヴへと姿が変わる。
ガヴへと変身したショウマは、跳び上がると共に、グラニュートへと向かって、跳び蹴りをする。
「なっ!?」
ショウマからの奇襲。
それによって、先程、捕らえたばかりの人間を、グラニュートは手から離す。
その人間を、ショウマは取り返すと共に、そのまま千束に向かって、投げる。
「お願い!」「うん!」
そのまま千束は、その人間を受け取ると共に、そのまま構える。
幸い、グラニュートによって、プレスされた人間の意識はあまりない。
手の平サイズになっている彼を、このまま護衛する為にも、千束はそのままあえて元に戻さない。
そして、グラニュートは。
「お前! 僕の闇菓子の材料を返せ!」
グラニュートは、そう叫ぶと共に、そのままショウマに襲い掛かる。
「させるか、人間は、闇菓子の材料なんかじゃない!」
グラニュートの言葉に、怒りを覚えながら、ショウマはすぐにグラニュートに向かって、跳ぶ。
先程と同様に、グラニュートに向かって、飛躍による勢いと共に殴る。
グラニュートは、その攻撃に対して正面から受け止める。
「なにっ」「効かないよぉ、そんな弱っちい攻撃なんてぇ!」
グラニュートの、その叫びと共に、ショウマは吹き飛ばされる。
ショウマは、そのまま空中に吹き飛ばされながら、態勢と整えながら、そのままグラニュートを見つめる。
「あいつ、凄いパワーだ、それにぶよぶよで、全然攻撃が通らないっ」
グラニュートは、その厚い脂肪と巨体から分かりやすく、凄まじいパワーと防御力を持つ。
今のショウマは、グミの力を再現した体によって、その弾力によって生み出され跳躍力を利用した一撃が武器となっている。
だが、眼前にいるグラニュートは、その攻撃が通じない。
「さっさと、僕のを返せぇ!」
それと共に、グラニュートは、真っ直ぐとショウマに襲い掛かる。
正面から襲い掛かる攻撃。
それに対して、ショウマは、その脚に力を込め、そのまま跳ぶ。
「ふにゃぁ!?」
グラニュートは、そのまま校舎の壁に激突する。
激突した壁は、破壊されており、それだけでもグラニュートの力の強さは理解出来る。
同時にグラニュートは、ショウマの速さには着いて来れない。
「だけど、どう打開するべきか」
攻撃が通らない以上、ショウマの勝ち目は薄い。
そんなショウマが考えている時だった。
ポタリッ
「なに?」
聞こえた音。
それの疑問は、眼前にいたグラニュートから聞こえた。
見ると、グラニュートの身体から僅かに漏れ出た液体。
それは、まるで涎のようだった。
「えっ、何、気色悪い」
「気色悪いとはなんだ! 僕は、これでもっと素早くなるんだぜぇ!」
グラニュートの言葉の意味に、ショウマも千束も疑問に思った。
次の瞬間。
「なっ!」
グラニュートは、そのまま自ら突っ込んだ。
そのまま、まるでペンギンが地面を滑るように。
真っ直ぐとショウマに突っ込んで来る。
ショウマは、すぐにその場から跳ぶ事で避ける事は出来た。
だが。
「なにっ、今の速さっ」「まさか、涎で地面にわざと滑って」
グラニュートは、自らの涎で滑りやすくなったコンクリートの上で、滑る様に動き回りながら、ショウマを襲う。
そして、再びぶつかると、今度はショウマを吹き飛ばす。
「ぐっ!」
背中に打ち付けられる痛みがショウマに走る。
一方のグラニュートは、その身体に付着していた血液を振り払うように、その場で回転し、自らの身体についた血を払う。
しかし、その肉体からは、先程よりも濃い血臭が漂っていた。
グラニュートは、ゆっくりとショウマに向かって歩く。
その姿は、まるで獲物を狙う獣のように。
ゆっくりと近付いてくるグラニュートに対して、ショウマは、なんとか立ち上がる。
「このままじゃっ」
すると、ショウマの足下が滑りそうになる。
「ぐっ」
それは、グラニュートの涎。
それによって、ショウマの最大の武器であるジャンプが、封じられてしまう。
一方、グラニュートは、その身を低く構えて、一気に走り出す。
それは、まるで弾丸のように。
一瞬にして、ショウマとの間合いを詰めると、体当たりしそうになる。
すぐに防御をしようとするショウマ。
だが。
「よっと!」
ショウマの眼前に、赤い何かが落ちる。
それと共に、それは、爆発する。
「「なっ」」
それは、ショウマにとっても、そしてグラニュートにとっても予想外な出来事だった。
赤い何かは爆発すると共に白い粉が舞い散る。
粉は、そのままその場にある全ての涎に付着し、その滑りを妨害する。
それと共に、グラニュートが突っ込む勢いは削がれる。
「っ!」
同時に、ショウマは、すぐに壁を蹴り、その場から離脱する。
「なっ、あだぁ!?」
そして、勢いのまま、グラニュートは壁に突っ込む。
「よっしゃ、間に合ったぁ」
「千束!」
どうやら、先程投げた赤い何かを投げたのは、千束だった。
「今のは」
「消防器、本来だったら、消火用だけど、どうやら、涎の滑りを止めるのに、一役買ってくれたみたいだね」
笑みを浮かべる千束に対して、ショウマも頷く。
「くそぉ、僕のぉ」
そのまま、グラニュートは立ち上がる。
同時にショウマは、そのままグラニュートに向けて言う。
「さぁ、ここで決めろ。闇菓子と関わるのを止めるのか、それとも痛い目に遭うのか」
そのままグラニュートに問いかける。
「嫌だぁ! 僕にとって、闇菓子は生き甲斐なんだ! 奪われて、たまるかぁ!」
それに対して、明確な拒否。
それに対して。
「そうか、ならば」
ショウマは、その答えを聞くと、取り出したのは、別のゴチゾウ。
そのゴチゾウを、そのまま腰にある口に装填する。
『スナック! EATスナック! EATスナック! ガヴ……ガヴ……! ザクザクチップス! ザックザク~!』
鳴り響く音声。
それと共に、ショウマの姿は変わる。
先程まで、グミを思わせるボディから一変。
複眼やあらゆる装甲がポテトチップスであり、その姿はまるで鎧武者。
同時に、その両手には、まさしくポテトチップスの刀。
それを握って、ショウマは、構えた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子