シータとジープ。
2人のグラニュートによる乱入に関しては、表に出る事はなかった。
FクラスとAクラスの戦いは、そんな2人のグラニュートの乱入によって、起きた崩落。
その騒ぎを知らずに、不意打ちというべき形で雄二が討たれた事によって、Aクラスの勝利に終わった。
ショウマが、学校から落ちた後、2人の活動限界時間が来ると共に、その姿を消した。
まさしく、命懸けの時間稼ぎというべき行動のおかげで。
そして、今、そのショウマは。
「あむ」
既に、回復していた。
学校から落ちた彼だが、すぐに千束が連れ出すと共に、ライカン達が用意してくれた食事を食べる事で、その身体は回復していた。
そんな彼らの所に、集まっていたのは、各クラスの仮面ライダー達だった。
彼らは、今回の1件において、無関係ではないとされ、その場に集められていた。
「それじゃ、そのグラニュートって呼ばれる奴らに対抗する為に、この仮面ライダーというシステムは作られたんですか」
「そうだね、この試験召喚獣システムに現れる奴らに対抗する為の数少ない手段の一つだからね」
「そんな話、言われても、とても」
そう、これまで知られる事のなかった事実に、彼らは驚きを隠せなかった。
「それじゃ、俺達はその怪物と戦う為の実験台にさせられていたのかよ!!」
同時に、自分達がまるで実験動物のような扱いを受けていた事に、ハマノは怒りを隠せずに叫んだ。
これまでにないシステムで、試験召喚戦争を行う。
そういう目的かと思えば、蓋を開ければ、学生である自分達に命懸けの戦いを強制させる。
そんな事が、学園が黙認していた事には、この場にいるほとんどが同じ意見だった。
その最中で。
「確かに実験台かもしれない。けれど、皆が戦う必要はない。俺が、戦うから」
「ショウマ、お前!何を言って」
この場で、誰よりも被害者であるはずのショウマが、彼らの前に出て、それを驚きの声を出していた。
それと共に、彼は、その手にあるケーキを食べていた。
「ショウマ君、それは間違い。俺じゃなくて私達でしょ、たくぅ」
「千束ちゃんも、なんでそんなに、死ぬかもしれないのよ」
「そうかもしれないね、けど、誰が死んでしまう」
「それは、けど、学生の俺達がそんな事をする義務があるのかよ」
ショウマ達が、行おうとしているのは学生である彼らが背負うべき事なのか。
けれど。
「何よりも、これを始めたのは俺だ。だから、その責任を果たさないと」
「責任って」
そうして、ショウマはケーキを食べ終えた。
「本当だったら、もっと楽しく食べたかったな、ケーキ。せっかくの誕生日ケーキだから」
「・・・また、作ろう、作って、今度は楽しくね」
ショウマは、それと共に、歩き始めた。
「ショウマ殿、なんで」
「・・・ショウマ様は、人間とグラニュートのハーフ。それ故に仮面ライダーの力を最初に生み出す事が出来ました」
「えっ、ちょっと待って、それじゃ」
「全ての仮面ライダーは、ショウマ君が元に造られたの、けど、グラニュートのハーフって」
いきなりの多くの情報量に対して、混乱を隠しきれない彼らに対して、ライカンは。
「混乱する気持ちも分かります。このような事を言って、戦いを強要させる訳ではありません。ですが、ショウマ殿が戦う理由だけを知って欲しいのです」
「・・・彼が戦う理由」
「ショウマ様は、誰かの笑顔を守る。その為に戦ってきました。この学園でショウマ様は本当に楽しく過ごせたからこそ」
「・・・」
それを聞いた一同は、ショウマが出て行った方向を、ただ見る事しかできなかった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子