「剥奪ですか」
「そうだよ、別に私だって、無理強いをしていないよ。なんだって、グラニユートとの戦いは命懸けだ。負ければ死ぬ可能性はある」
「けど、これまでは」
「召還フィールド内では、リミッターをつけていた。他の生徒にも傷つけないようにな。けれど、グラニユートととの戦いは違う」
「っ」
学園長からの言葉に、ショウマと千束以外は迷っていた。
「けど、これじゃあ、Fクラスの一人勝ちで決定だねぇ」
そうして、千束は特に問題ないように呟く。
それは、他の面々にとっては驚きを隠せなかった。
「千束さん、あなたは、死ぬのが怖くないの」
普通の学生ならば、それは異常だと言える言葉。
命懸けの戦いなど、普通は行わない。
死んでしまっては、何もない。
だからこそ、学園長からの提案は、彼らにとってはどれを選択すれば正解なのか分からない問題だった。
「死ぬのは、怖いよ。けどね、それ以上に私は誰かの命を守りたい。だから戦っている」
「っ」
その言葉に、嘘はなかった。
ショウマが、元々グラニュートであり、彼自身が誰かを守る為に戦っているのは、この場にいる全員が分かっていた。
しかし、それが、ショウマのパートナーである千束まで同じだとは思わなかった。
「学園長は、なんでこんなライダーバトルを行おうと考えたんですか」
「そうだねぇ、一番の目的としては、宣伝と報告だね。現状のライダーシステムがどれ程の強さを持っているのか。それを知ってもらう為にね」
「それは、一般市民に対してですか、それとも」
そう、自然と疑問に思ったのは、このシステムが、本当に学園側だけが造りだしたのか。
もしかしたら。
そう、考えての質問だった。
「さぁね、けど、結局は決めるのはお前達だ。自分達で、考える。それが一番だからね」
そう、学園長からの言葉に対して、全員は戸惑いはあった。
だが、それは少しの間だけでだった。
「全員、大会に参加するという事で良いんだね」
「はい」
学園長が確認するように聞くと共に、全員が頷いていた。
「ならば、大会当日の簡単なルールだけ言っておくよ。大会は、主に二日に分かれて開催されており、一日目は、レース。二日目はバトルロイヤルとなっているよ」
「レース?その、レースに何かルールは」
「そうだねぇ、ルールとしては基本的に一般人には手を出さない事とライダーシステムを使う事だけだね」
「それだけですか」
「あぁ、それだけだよ」
そう、説明されたルールの内容を聞いて、意味を理解すると共に。
「ほとんどルールのない戦いのようだな」
ゼンゼロから出る陣営は
-
邪兎屋
-
白祇重工
-
ヴィクトリア家政
-
特務捜査班
-
カリュドーンの子