フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

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知らない記憶

「姿が、変わったからって」

 

それと共に、グラニュートは叫びながら、こちらに襲い掛かる。

 

涎はなく、先程までの勢いはないが、その突撃は、変わらず脅威であった。

 

それに対して、ショウマは、その両手にあるポテトチップスの刀ことザクザクチップスラッシャーをクロスさせるように構える。

 

そして、向かって来たグラニュートの突進に合わせて、カウンターを放つかのように振るう。

 

それは、まさに、剣戟の如き音。

 

その音によって、グラニュートは、その身体に僅かに傷が出来た。

 

そして、パリっという音と共に、ザクザクチップスラッシャーは砕け散った。

 

「ぎゃぁぁぁ痛いぃ!!」「「えぇ、砕けたぁ!?」」

 

グラニュートは、その痛みに叫ぶ。

 

ショウマと千束は、そのあまりの脆さに叫んでしまう。

 

だが、それと同時にザクザクチップスラッシャーは、瞬く間に再生される。

 

「これって、もしかして」「角度かな、日本刀って、確か切れ味は凄まじいけど、その分、脆いから」

 

それと共にザクザクチップスラッシャーの耐久性を知る二人に対して、グラニュートは怒りを覚える。

 

「お前、よくも痛い目に遭わせたなぁ!!」

 

グラニュートは、そのまま迫って来る。

 

それに対して、ショウマは。

 

『弱いんだから、後ろにいなさいよ』

 

「っ!」

 

聞こえた声。

 

まるで、知らないはずの声だった。

 

僅かに見えたのは、背丈としては、千束と同じぐらいだろう。

 

だが、違うのは、メイド服を着ており、スカートからは、鮫の尻尾が見えた。

 

だけど、自然の動作か、ショウマは、その手に別のゴチゾウを装填していた。

 

『EAT!フィッシュ!EAT!フィッシュ!ガヴ!ガヴ!ニガキモサザエ!』

 

鳴り響いた音声と共に、ザクザクチップスラッシャーの刀身が割れる。

 

それによって、割れた刀身は、そのまま再度、繋ぎ合わさる事によって、薙刀のような形へと変わる。

 

そして、ショウマは、自然と、その構えを取ってしまう。

 

「ふぅ!!」

 

まるで、その動作を知っているように。

 

ショウマは、走り出す。

 

『あんたは、私が守るから』

 

まるで、餌を喰らう鮫のように。

 

その薙刀を、真っ直ぐと突く。

 

「がぁ?!」

 

グラニュートは避ける間もなく直撃する。

 

それによって吹き飛ぶ。

 

薙刀は、ポテトチップスであるが故に、砕け散る。

 

だが。

 

『ガヴ……ガヴ……!CHARGE ME CHARGE ME!ザクザクチップス!フィニッシュ!!』

 

砕け散ったポテトチップスは、新たなポテトチップスと共に新たな刀身となる。

 

それを繰り返す事によって、その武器の大きさは、徐々に巨大化していく。

 

やがてそれは、巨大な刃を持つ薙刀になる。

 

それを両手で握ると、大きく振り上げる。

 

「があぁぁぁ!!」

 

それによって、グラニュートは、致命傷を負う。

 

「しばらく、反省していろ」

 

同時にショウマは、そのままグラニュートをガヴの舌で、そのままプレスする。

 

「やったね、ショウマ君!」

 

そう、千束は笑顔と共に。

 

「うん、そうだね」

 

その言葉と共に、ショウマの脳裏にあったのは、誰かの声。

 

思えば、最初の戦いの時にも、無意識に行った脚を中心にした戦い方。

 

それは、自分自身の戦い方だったのか。

 

それとも。

 

消えた自分の記憶に。

 

「あっ」

 

そうしていると、千束は、ふと解放された人物を見る。

 

「どうしたの、千束?」

 

「いやぁ、さっきのグラニュートの仕業なのか、制服がボロボロになっている」

 

「えっと、それじゃ同級生だったの?」

 

「分からない。えっと、何か身元が分かるのは、あった」

 

「えっと、名前は、吉井明久?」

 

「うぅん、とりあえず、送ってあげようか」

 

「そうだね」

 

そうして、気絶している彼を送る事にした。

 

だが、2人は、後に、その時の出来事で色々と気まずくなる事を、知らない。




今回の話で、4つ目の作品のヒントを出させて貰いました。
あくまでも、キャラクターのみですが、その登場をお楽しみに。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
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