「いやぁ、ショウマ君、上手く交渉出来ているのかなぁ」
そう言いながら、千束は、普段の学生服の上にポンチョを被りながら、目的地に向かっていた。
出店の衣装合わせという事で、色々な準備を行っていた為、夜遅くとなっていた為、ショウマを出迎える為に向かっていた。
「にしても、ショウマ君もこっちの生活に慣れてきて、本当に良かったよ」
そうしながらも、ショウマが最近になって、自分と一緒に行動しなくなった事を思い出しながらも、苦笑いをしていた。
ショウマと出会った頃は、周囲と馴染めずに不安そうな表情が何時も見えていた。
けれど、多くの経験や出会い。
そして、こちらと向こうの世界の住人と共に仲良くなっていた。
そんな彼の姿を見て、千束はどこか安心していた。
「もしもの時の為に、ヴァレンの変身が他に出来る事も確認出来たし。その時が来たら、たきなに任せられる」
そう。
「私がいなくなっても、ショウマ君は立派になった」
自分がいなくなっても、大丈夫な環境。
それが出来た事に、千束は笑みを浮かべていた。
その時だった。
懐にあるスマホから何かが鳴る。
気になりながら、取り出すと、それはリコリコからだった。
「あ、もしもしもしもし〜?」
呑気な声で、千束が応答した。
その時。
「千束!敵がオマエを狙ってる、今すぐ逃げろ!!」
「え?……ん?あっ、ちょ、ちょいちょいちょいちょいちょいちょい!!?」ガシャンッッ!!!!
突然の事。
それに対して、千束は驚きながらも、振り返った先。
そこには車が迫っていた。
突然の事で戸惑いを隠せなかった千束は、慌てながらも、そのまま受け止めた。
車に衝突が理解出来ていたからこそ、直前でそのまま後ろに跳んだ。
それだけではなかった。
彼女の懐から飛び出たチョコドンゴチゾウが、そのまま千束の持つヴァレンバスターに装填されていた。
「変身」『チョコドン パキパキ!』
千束は、既にヴァレンへと変身した。
ヴァレンへと変身した事によって、ヴァレンバスターの銃口を、そのまま迫る車のタイヤへと当てる。
それによって、車は強制的に止められてしまう。
「へぇ、マジかよ。これが仮面ライダーって言うのかよ」
「・・・誰」
そうして、車のドアを蹴破り、出てきたのは一人の男。
男は、車から出てきて、そのライトによって、詳しい姿は見えない。
「そうだなぁ、あえて言うと、あんたらと戦う為に雇われたテロリストって言う所かな」『カップオン』
そうして、男は、その一言だけ言うと、何かを腰に巻く。
その動作に見覚えがある千束は、冷や汗を掻く。
「えぇ、もしかして」
そんな千束の言葉に合わせるように、その人物は、腰にある何かのレバーを倒す。
「変……身」『プディング ヴラムシステム!』
響き渡る音声。
それと共に、男の身体はプリンのような容器に包まれ、その姿が変わる。
それは、ショウマが変身しているガヴでも。
千束の変身するヴァレンとも違う。
お菓子で変身する第三の仮面ライダー。
「仮面ライダー」
「あぁ、ヴラム、仮面ライダーヴラムだ」
その誕生でもあった。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子