千束が走り続けて、やがて辿り着いたのは深夜の公園。
そこは、人気のない場所であり、遊具もなく、ただベンチがあるだけの場所である。
そこで、千束は立ち止まりながら呟くように言う。
そして、周囲に視線を向けると、千束を追って、ヴラムとその部下が運転する車。
それらが、千束を包囲していた。
「いやぁ、こういう状況は映画では好きだけど、実際に体験すると嫌だなぁ」
千束は、そう皮肉を込めたように言うと、車から降りたヴラムは。
「そうかぁ、俺としては中々に好みだと思うがなぁっと!」
そうして、車から飛び出たヴラムが、そのまま千束に襲いかかる。
それを迎え撃つように、千束もヴァレンバスターで応戦する。
互いに繰り出す一撃によって、周囲の地面が砕けていく。だが、それでも両者共に一歩も引かない状況であった。
そんな中、ヴラムがニヤリと笑みを浮かべる。
何か。
そう疑問に思っていると、ヴラムは、自らのアーマーの一部をわざと砕ける。
「えっ、うわっと!?」
そのプリンは、千束の視界を防ぐ。
同時に、ヴラムは、そのまま千束に足技を次々と叩き込んで行く。
それは、的確に急所を狙っており、一撃でも受ければ致命傷になりかねない程の威力を持っていた。
ヴラムの攻撃に対し、何とか防御をするものの、それも限界があり、次第にダメージを負っていく。
(くっ……このままだと……!)
このまま攻撃を受け続ければ、いずれ敗北するのは目に見えていた。
絶体絶命と言えるその状況で。
「んっ、なんだ?」
彼らの耳に聞こえた音。
それが一体、何なのか、疑問に思う。
耳に聞こえた騒音は、真っ直ぐと、こちらに向かっていた。
「なんだ、暴走族か、タイミングが悪いって」
そんな呟いた次の瞬間。
見えたのは、3つのバイク。
そのバイクは、真っ直ぐと、ヴラム達へと向かって。
「さぁ、燃やして行くよぉ!」
「えっ、なぁぁ!!」
その内の一人の明るい声。
それが何なのか疑問に思っていると、その内の一人が持っているのは火炎放射器。
その引き金を、なんと躊躇なく、惹く。
放たれた炎を見て、車に乗っていた男達はすぐに飛び出すと共に、車の中に入っていたと思われる爆弾が次々と爆発していく。
そうして、爆音が響く最中で、ヴラムは。
「おいおい、これがグラニュートの仕業かぁ」
そう呟いていると、ヴラムは、片手を出す。
それは、こちらに向けて、確実に放った蹴り。
それを受け止める為に。
「へぇ、お前が噂に聞く、赤ガヴっていう事で間違いないか」
「・・・お前が、千束を傷つけたんだな」
そうして、ガヴが、ショウマがヴラムと相対する。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子