文月学園に入学した島田美波は混乱していた。
彼女は、美波は父親の転勤でドイツから日本にやって来た。
それ故に、日本での学園生活に不安があった。
彼女の生まれ故郷であるドイツから離れて、この日本に、父の仕事の都合で引っ越してきた。
幼い妹を一人、置いていかない為に。
「だけど」
そのクラスでの、日本とドイツとの言語の違いが、彼女を悩ませていた。
言葉が通じない事、文字が違う事。
それは、彼女にとっては、大きなストレスとなっていた。
「それでは次に、ショウマ君」
「はい!」
先程までの不良と思われる人物。カメラを持っている人物など、明らかに怪しく、父の言っていた日本人は親切だという言葉を疑いたくなる彼らを見た後の人物。
見れば、そこにいた彼は、ある意味、不思議な人物であった。
「俺は井上ショウマ!よろしく!」
そう、明るい印象を持つ子だった。
未だに日本語の勉強に苦戦をしていた美波であったが、カタカナで書かれており、ショウマという文字はなんとか読み取る事が出来た。
(良かった、もしかしたら、この子とだったら、仲良く)
先程までの彼らと比べれば、第一印象は良いと考えていた。
そう思い、彼がそのまま自分の席へと戻ろうとした時だった。
「~~~」
「えっ?」
ショウマのポケットから何か見えた。
それは、明らかに何か目があった。
一瞬、島田と目が合った。
それと同時に、ポケットの中に入っていった。
まるで見た事のない何かに、疑問に頭が埋められた。
(きっと、あれよね、あれ!そう、キーホルダーみたいなの?あれが動いたように見えただけに決まっているよねぇ)
そう、なんとか自分を誤魔化した。
そうしている間に。
「どうもぉ!錦木千束です!よろしくねぇ!!」
そうしていると、次に出てきたのは活発な印象の白髪の女の子だった。
先程のショウマと似たような印象ではあり、少しだけ気になった。
そうして、彼女が席に戻ると。
この後、話が出来るのか、そう考えていると、
「吉井明久です!」
次の誰かの自己紹介が行われた。
島田は、ゆっくりと次に自己紹介を行っている人物に目を向けると。
「・・・セーラー服?」
その言葉が出てしまった。
「・・・吉井君、なんでセーラー服を着ているんですか?」
「こっこれは違うんです!実は、一人暮らしで嬉しくなって、帰りの途中で、なぜか制服がボロボロになっていたんですよ!何を言ってるのか わからねーと思いますが、僕も何をされたのかわからなかった!頭がどうにかなりそうなんですよ!!」
「はぁ、そんな訳ないでしょ」
「えぇ」
そう、何やら言っているようだが、分からず、首を傾げる。
「ねぇ、千束」
「あぁ、あの時の服、結局ボロボロのままだったからね、さすがに事情を話す訳にはいかなかったからねぇ」
「一応は新しいのは」
「まぁねぇ、けど、さすがにあれに巻き込まれたとは言えないからねぇ」
(何か知っているようだけど、なんでだろう、意味が分からないけど、聞かない方が良さそうな気がする)
こそこそと、ショウマと千束が話している様子に、島田は、少し恐怖を感じていた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子