「うぅ、ヴラムの事ばかりに目を向けていたのがいけなかった」
既にレースが後半に入っていた。
各々のレースの順位に関しては、既にショウマは最下位の状態となっている。
だが、そんな状態の最中でも、他のライダー達がショウマへの妨害を積極的に行っていた。
これまでの戦いにおいて、全てのライダーに勝利したショウマに対して。
彼らもまた警戒を続けていた。
だからこそ、ショウマに少しでも勝つ可能性を増やさせる為に、様々な妨害を行っていたのだ。
それが、このレースの中で行われていた。
具体的には、足元を掬ったり、進路上に障害物を置いたり等だ。
その結果、ショウマは他のライダー達の妨害によって、まともに走る事も出来ずにいた。
「くそっこのままじゃ」
負けてしまう。そんな焦りを抱きながら、ショウマは必死に走っていた。
その時だった。
「ショウマ君!」
「えっ」
聞こえて来たのは千束の声だった。
その声に、ショウマは上を見上げて、その方向を目を向ける。
Fクラスの面々を始めとした応援だろう。そこには、クラスメイト達と教師陣の姿があった。
その中に混じっていた千束が、大きく手を振っているのが見えた。
その姿を目にした瞬間、不思議と力が湧いてくるような気がした。
けれど、このままでは負けてしまう。
何か手は。
「ショウマ君!このレースは、ライダーの力だったら、基本的に何を使っても良いんだよ」
「えっ、それは」
そのルール説明は既に聞いていた。
けれど、千束が、なぜここでわざわざそんな事を言うのか。
ショウマは分からなかった。
けれど、その言葉を聞いた瞬間、一つの考えが頭に浮かんだ。
「・・・あぁ、そういう事か!」
それを実行するべく、即座に行動に移す。
ショウマは、障害物の前に、その場で一旦止まる。
その場で脚に力を込めて。
そのまま跳び上がる。
跳び上がった事で、障害物は関係ない所まで飛んだ。
けれど、跳び上がったとしても、辿り着いた先に、攻撃を仕掛ける為に、他のライダー達は準備を行っていた。
そのまま、攻撃を食らってしまうショウマ。
だが、ショウマは、既に逆転する事が出来るゴチゾウを取り出していた。
『ブルキャン!』
「「「えっ」」」
それと共に、ガヴから飛び出たのは、俺が普段から乗っているブルキャンバギーを召喚する。
超重量級のバギーが、突然現れた事に会場にいる全員が驚きを隠せない様子ではあったが、そのままブルキャンバギーに乗った俺は、そのまま隕石のように真っ直ぐと地上へと落ちる。
「なっ!?」
地震のような揺れが一瞬、起きてしまう。
だが、そんな事を構わず、俺はそのままハンドルを捻り。
「さぁ、行くぜ!!」
ここから一気に逆転する。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子