島田美波は、1週間は経ったが、未だにクラスに馴染む事が出来なかった。
最初の第一印象が原因でもあり、彼女は、周囲とかなり距離を置かれていた。
誰か、話し相手でもと思ったが、こちらに話しかけてきた吉井は、早口で何を言っているのか分からなかった。
他にも、何やら怪しい会話を行っていた千束もまた話しかけたが、彼女にとっては物騒な何かを感じたので、距離を置いていた。
「・・・」
馴染む事が出来ない。
悩みながら、ため息を吐き、学校から真っ直ぐと家に帰ろうとしていた。
そんな帰り道、見覚えのない人物がいた。
かなり目付きが悪い人物だ。
気怠い雰囲気はあるが、黒髪の中に赤い髪が僅かに染まっていた。
文月学園の制服を着ているので、もしかしたら別のクラスの人物なのか。
だが、その目付きの悪さもあり、クラスの中で第一印象が不良だった坂本雄二を思い出す。
「ねぇ、ちょっと」
すぐに離れようとしたが、その人物がこちらに話しかけてきた。
「ナンデショウカ」
片言で、すぐに対応した。
目の前にいる女性はそれに対して、すこし首を傾げる。
だけど、すぐに咳払いをする。
「ちょっと、聞きたい事があるんだけど、良い?」
「キキタイコト?」
それには、島田は首を傾げる。
「赤い口がお腹にある怪物、知らない」
「・・・?」
いきなり何を言っているのか分からず、首を傾げてしまう。
「噂程度でも良いからさ」
「シリマセン」
まるで、何を言っているのか分からない。
だから、すぐに答えた。
それを聞くと彼女は。
「そっ、だったら良いわ」
彼女は、既に興味はなくなったように呟く。
その彼女の態度に、どこか親近感があった気がする。
島田は、そう感じて、思わず聞いてしまう。
「アノ、ナンデ、サガシテ?」
すると、彼女は。
「・・・後悔したから」
その言葉はあまり聞いた事のない。
島田にとって、ぼそりっと言ったその少女の言葉に疑問はあった。
だけど、それからすぐに、その場から離れた。
特に気にしていなかった島田もまた、そこから離れた。
また会った時に聞こう。
その程度だった。
「あいつは、ショウマが」
そして、島田から離れた少女は、怒りと共に、そのスカートからぼとりと落ちる。
それは鮫の尻尾。
人間では普通は生えていない物があった。
同時に、その目はギラリと赤く光っていた。
それは、心底の後悔していたように。
「だから、絶対にっ倒す」
その少女の腹部にあったのは、口があった。
「だから待っていろ、裏切り者のグラニュート」
彼女と、ショウマ。
二人が出会うのは、そう遠くない出来事である。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子