「ヴラムなんだよな」
ショウマの目の前にいるヴラム。
その姿は、ショウマが知っているヴラムとは違う色だった。
同時に警戒しながらも、見つめる。
それと共に、千束もまた、ヴラムへと見ていた。
これまで、何度か出会ったが、それのどれもが敵対している為。
「あなたって、グラニュート側じゃないの?」
「おいおい、俺が何時、グラニュート側だって言ったんだ?そんな事、一言でも言ったか?」
ヴラムは、そう言いながらも、手に持っている武器であるヴラムブレイカーで肩に担ぎながら。
「けれど、完全な味方じゃないよね。この前、私達を襲ったし」
「あぁ、そうだな。それは間違いないな」
千束の言葉に対して、ヴラムは頷きながらも、ショウマ達とグラニュートの中間に立つ。
「俺はお前達の争いに関しては、そこまで介入する気はない。どちらにしても、人間とグラニュートの争いにおいては、バランスを取る。それが俺の目的だからな」
「・・・それにあなたに何の得が?」
「得なんて、考えていたら、それこそテロなんて出来ないだろ、けどまぁ」
ヴラムが、その武器を向けた相手は。
「疲労している相手に対して、数でも、条件でも有利なグラニュート側には、今はつくつもりはない。なんだって、バランスが悪いだろ」
グラニュートの方だった。
「それは、つまり、俺達と戦うって言う事で良いんだよなぁ」
そう言ったヴラムの一言に対して、完全にグラニュート・Tレックスの怒りを買うのは十分過ぎた。
同時に、それを合図にグラニュート達は、そのまま連携に入る。
グラニュート・Tレックスの前に立った、グラニュート・トリケラトプスが走り出した。
それは、他の仲間達の盾になる為に。
そして、他のグラニュート達が攻撃をより行い安くする為に。
牽制として、グラニュート・プテラノドンが狭い教室内を飛びながらショウマ達の攻撃を阻止する為に。
対して。
「えぇ、私達、さっきまで敵対しているのに、いきなり連携って、取れるの」
「別に無理に取る必要はないだろ、互いに」『プディング ヴラムシステム!』
その言葉と共にヴラムは先程のピンク色の姿から一変し、見覚えのあるプリン色へと変わる。
「まぁ、確かにそうだね、という事でショウマ君。自由に動いて!私がサポートするから」
「えっ、えぇ良いの?」
ショウマは、そう、思わず叫ぶ。
だが、それに対して、ヴラムは。
「まぁ、確かにな、その方が良いかもしれないからな」
そうして、ヴラムもまた、既にヴラムブレイカーを構えていた。
「・・・分かった!」
その一言と共に、ショウマは、そのまま走り出した。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子