「おい、どういうつもりだ!」
怒鳴り声が部屋の中で響く。
その声の持ち主であるジープは、真島の首を絞めるように詰め寄る。
「何の事だ?」
対して、真島は余裕を崩さないまま、ジープを睨み返す。
「赤ガヴを殺す絶好のチャンスを何で逃したんだ!!あの弱っている赤ガヴを倒せば!」
「倒しても、君の片割れは戻らないと思うけどねぇ」
真島に暴言を吐くジープの横で、平然と作業を続ける酸賀。
「なんだと」
「だってさぁ、君の目的は片割れを取り戻す事でしょう?けど、その目的はショウマ君が死んだらすぐに詰むと思うんだよねぇ」
「そんな訳っ」
「だって、DAからしたら、グラニュートなんてすぐに処分したい存在に決まっているじゃないか。それもプレスされている状態ならば、抵抗なく殺せる」
酸賀は、笑みを浮かべる。
「研究が進んで、仮面ライダーには変身できないけど、グラニュートにダメージを与えるだけの兵器は出来ている。それが一瞬でも放ったらねぇ」
酸賀はそう、まるで脅すように呟く。
「まぁ、幸い、プレスを行っている間は、意識は少しの間だけ残るけど、すぐに消えるんだろ。その間の記憶がないから精神崩壊する危険性もないからね」
「ぐっ」
その言葉に対して、ジープは悔しくも、同時に納得してしまい、手を強く握り締めていた手を離す。
それを理解したジープは、そんな怒りがありながらも、その場にある物を八つ当たりするように蹴る。
「それで、お前は何をやっているんだ」
そんなジープを見ながら、酸賀が何を行っているのか、真島は尋ねる。
「いや、何。これまで行った事のない実験をしようと思ってね」
「これまで行った事のない実験?」
酸賀の言葉に対して。
「そうだね、これまでの戦いを見ても、ショウマ君の成長率はかなり高い。全く同じである赤ガヴを持たせた彼らよりも、装着により身に纏うアイテムよりもね」
「まぁ、それはそうだろうな」
真島は、その意見に賛同するように頷く。
「おや、君自身もそう思うのかい?」
「俺はあくまでもバランスを保つ為に戦っている。そんな俺があの時に共闘した時に正直に言わせて、あんまり戦いたくない相手だったね」
真島の中には。
ショウマの素顔を知っている故の情も多少あった。
「それは、どちらの意味か分からないけど、まぁショウマ君の強さはショウマ君しか出来ない。だからこそ」
酸賀は見つめる。
「僕達の方でも、ショウマ君を用意した方が良いと思ってね」
パソコンの画面の中には、何かのDNAが表示されていた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子