清涼祭が終わりを告げ、休みの日。
喫茶リコリコは、とある依頼が舞い込んできた。
「では、みんな。今回の依頼内容を説明しよう!」
「ミズキさんが説明しないんですか?私、もう読みましたよ」
「今回やたら張り切ってんのよね」
そうして、ミズキは張り切っている千束に対して呆れるように言っていた。
たきなは、それに対して、首を傾げるように疑問を告げなる。
「よし、説明するけど……こらー!そこのリス、ゲームしてない!?」
「聞いてるよー」
「そこの鮫、寝ていない!」
「聞いてるよぉ」
訝しむ千束に、クルミとエレンは返答する。
最も、エレンは清涼祭での疲れもあってか、眠気の方がかなり強い様子ではあるが。
「では、始めよう!」
長い前置きだったが、依頼内容が千束の口から説明される。
依頼人は72歳の日本人男性の松下。
何者かに妻子を殺害された壮絶な過去を持ち、自らの身の安全の為に渡米し、そこを避難先として長らく生活していた。
現在は病によって、体中の筋肉が衰弱し、最終的には心筋すら停止する重い病を患った。
そのため、去年には余命宣告を受けたことで最期に故郷である日本、それも東京を観光を依頼した。
しかし、未だに命を狙われている可能性がある。
一度脅かされた体験による恐怖は拭えず、病の影響で一人では動けない。
そこで、観光の補助と並行して彼を守る為の身辺警護を依頼された。
「観光案内か。たしかに千束が好きそうだな」
「そのような人物が、本来でしたら、私もサポートしたい所ですが」
「さすがにライカンさんは、その見た目的にも観光案内は難しいですからね」
「そうですか、では、どのような事を」
そう、ライカンは、頷く。
「それにしても、清涼祭が終わって早々に面倒な仕事が来たもんだねぇ」
「はい、そこ面倒臭がらない!けれど、何をしようか」
千束が、腕を組んでいると。
「あっあの」
「んっ?」
千束が考えていると、そこでオドオドとした態度で、手を上げるカリンは。
「旅のしおりなんて、いかがでしょうか?」
そう、提案をしたカリンに対して、千束は。
「採用」
笑みを浮かべながら。
「それじゃ、さっそく旅のしおりを作っていこうか!」
「えぇ、今から作るの」
そんな千束に対して、エレンは呆れたように呟いた。
「松下さんが来るのは明日だからね!頑張って、今から作ろう!」
「面倒」
「そう、言わないの、それにしても、東京の観光かぁ」
笑みを浮かべながら、ショウマが考えたのは。
「名物のお菓子、どこにしようかなぁ」
「うぅん、お菓子かぁ、食べられるのかなぁ」
「あっ、うぅん」
千束の言葉に、ショウマは、思わず悩んでしまう。
「けど、観光を楽しむ為にも、香りでも、楽しめるように、一緒に考えようか」
「かっカリンも一緒に考えますか」
「そうだよね、うん!」
その二人の言葉を聞きながら、三人は、張り切って旅のしおりを作る事にした。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子