松下の事を怪しみながらも、ショウマは護衛を続けていた。
周囲にはゴチゾウ達もまた監視を行いながら、何時、襲われても良いように。
「・・・」
ゴチゾウ達からの知らせはない。
殺意もない。
悪意もない。
けれど、ショウマは、油断する事が出来ない。
それは、自分の知らない何かが近づいている感覚があった。
「どうしたの、ショウマ君?そんなに怖い顔をしているの?ほらほら」
「あっうん」
ショウマが、そう何かに警戒している事に千束は察した様子だった。
けれど、千束はそんなショウマが隠している事を知りながらも、励ます。
そうして、ショウマ達が話していると。
「あれ、ショウマ君?なんでここに」
「あれ、阿部さん?」
そこで、話しかけたのは、常連の一人である刑事の阿部であった。
だが、彼の一言は、まるでこの場にショウマがいる事を不思議がるような言葉だった。
「えっ、なんでって、今日はお客さんの観光案内ですよ」
「観光案内かい?それって、何時から?」
「今日は一日、ずっといましたよ?それがどうしたんですか?」
「あれぇ、可笑しいな?」
すると、阿部は首を傾げた。
「さっき、ショウマ君にそっくりな子が走っているのを見かけたんだけど」
「えぇ、人違いじゃないんですかぁ?」
「そうかもしれないなぁ?うぅん?」
阿部の言葉に対して、千束は笑いながらも返答する。
ショウマも、あまり気にしないように頷こうとした時だった。
「んっ?」
何か、大きな音が聞こえた。
ハーフグラニュート故に、その音が聞こえ、見つめる。
『おいおい、これはどうなっているんだ』
「んっ、どうしたの?」
クルミからの無線の声を聞く。
まるで、信じられない物を見たように。
確認を取るように、すぐに無線で聞くと。
『近くのトラックが破壊された事故がある。しかも、それを行っているが、ショウマだ』
「ショウマ君が?けれど、ショウマ君は」
『あぁ、ずっとここにいた。これは一体』
疑問に思う千束達。
「俺が行ってみるよ」
「えっ、あぁ、ショウマ君」
「どうしたんだろうか」
ショウマの行動に驚きながらも、すぐにブルキャンバギーを召喚し、そのまま走り出した。
クルミの案内と共に、そのまま目的地に向かうと、そこでは転倒しているトラック。
そのトラックの近くで、荒らしている人影がいた。
周囲では、それを行っている人物に対して、恐れているのか、遠くで見ている。
やがて、ショウマが辿り着くと共に、荒らしている人物は、ショウマを見る。
「一体誰がっ」
それと共に、ショウマは声を出す。
だが、それで、トラックの中にあるお菓子を食べている人物が、ショウマの前に出てくる。
その人物は。
「俺?」
ショウマと瓜二つの人物が、そこにいた。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子