ビターガヴ。
その存在は最期まで知る事は出来なかった。
それと共に、松本に関しても、多くの謎が残っていた。
ショウマと雅が、ビターガヴと戦っている最中、松下の元にも刺客が来ていた。
それを、千束が阻止する事が出来たが、そこから可笑しかった。
今回の依頼者・松下ですが、薬物中毒の末期で、寝たきりの患者。
喫茶リコリコに依頼した時の情報は大半が虚偽であり、さらにクルミが調べた結果、ネット経由で第三者が千束達と話をしていた。
そして、それを裏から操った第三者は、松下に偽装し、千束に殺しを実行させたかった。
「・・・やっぱり、あの時から」
「ショウマ君は気づいていたの?」
「ライカンから話を聞いていたから。けれど、その目的がまさか、千束に」
そこから先、ショウマは、言葉を出す事が出来なかった。
その目的は、彼にとっては。
「大丈夫、ショウマ君。私を誰だと思っているの」
その言葉と共に、千束は笑みを浮かべながら、答える。
「私は、誰も殺さない。絶対に殺させない。だから、ショウマ君も、約束して」
「・・・分かった」
それが、新たに戦う決意へと変わる。
それと同時に。
「では、あの提案を受ける事で良いのだな」
「提案?」
それと共に、雅がその会話に入っている。
「今回の1件、未だに正体が分からないもう一人のショウマが現れた。結果的には、爆散し、消えてしまったが、反対に言えば、爆散しても問題なかった事を意味する」
「おいおい、それってまさか、ショウマと似たような奴らが今後、現れるって事か」
クルミの言葉に対して、雅は頷く。
それは、全員に恐怖を与えるには十分過ぎた。
今回の戦いにおいて、ガヴとビターガヴの力の差はあまりなかった。
だが、それでも、まるで体力が底なしのように動くビターガヴに対して、もしも雅の増援がなければ負けていた。
それ程の強敵が、未だに存在する。
それも、どれ程いるのか。
「だからこそ、ショウマには新たな力を得る為の特訓をする」
「新たな力?それって」
そう、雅はその手に持つ刀を見せる。
「ショウマと同じ力、つまりは菓子の弱点となる力。燃やす力と凍らせる力。その内、ショウマが会得出来る力は、氷の力」
「へぇ、なるほど、アイスか。それだったら、いけるが」
「うぅん、それが今まで結構難しかったんだよね」
「そうなのか?」
それに対して、千束は頷く。
「実は、一回だけアイスでゴチゾウが出来るのか、試してみたの。けどね、誕生したのは良いけど、すぐに熔けちゃったの」
「だから、だから、これまでは作らなかったけど、今回の1件で必要になった」
「あのショウマがもしも現れるとしたら、それは脅威となる。故に六課もまた協力しよう」
「それで、その特訓する場所って?」
そう、雅に尋ねると。
「アイスが熔ける場所として、海はどうなんだ?」
雅は即答した。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子