「そうか、それじゃ、2人も同じく海水浴に来ていたんだ」
「まぁな、それにしても、こう偶然だと凄いね」
「そうだな、ところで、一つ聞きたい事がある」
「どうしたの、二人共」
何やら、周囲を警戒しているように見えるが。
「実は、今、僕達はナンパを行っているんだ」
「ナンパって」
その言葉を聞くと、ショウマは少し呆れたように言う。
「そんな事をしたら、「その話、面白そうだね」うわっと!?」
そう、ショウマ達が岩場で隠れながら話していると、するりと入り込んできたのは、悠真だった。
「お前は、誰だ?」
「あぁ、なに、今回のショウマ君の保護者のような役割をしている浅羽悠真だよ。それよりも君達、なかなかに面白い話をしているじゃないか」
「面白いって、ナンパが」
その話題を聞いた瞬間、ショウマは嫌な予感をした。
「えぇ、けど」
「良いか、ナンパというのは――女の尻を追いかけるだけの事じゃねぇ。女を惚れさせる事こそが究極の奥義だぁ!!!」
「……ほぉ」
「確かにその通りかもしれませんね」
2人は納得する。
その様子を見ていたショウマはジト眼で見る。
「男を見せる時ならば、俺と一緒に行かないか」
「なんでだ?」
「ふっ、なに、俺も同じなバカなだけだからさ」
「・・・悠真さん」
バカな事を言う悠真。
それを見ていた明久と雄二の2人はただ単に感心していたのだ。
「ショウマはどうする?」
「えっ、いや、俺は遠慮しておくよ」(嫌な予感がするし)
「そうか、無理強いはしないさ」
「あぁ、行くぞ、明久!」「あぁ、雄二!」
それと共に、駆けて行く2人の後を追い掛ける。
そんな3人の姿を見ながら。
「うぅん」
それを止めるべきかどうか。
腕を組みながら、悩むショウマ。
「あら、ショウマ君。どうかしたんですか?」
「それが、悠真さんが、クラスメイトの2人をナンパの師になって、飛びだしていったんだ」
「・・・なるほど、昼食の買い出しに行ったので、怪しいと思いましたが」
そう、ショウマは、ふと、誰に話しているのか。
疑問に思って、振り返ると、そこにいたのは。
「あっ」
月城さんだった。
その笑顔はかなり怖く、どうすれば良いのか分からず、ショウマは。
「ショウマ君。少しお願いがあるのですが」
「はっはい」
「私は少し用事があって、離れるので、皆さんの昼食を買ってきてくれませんか?お金はここに」
「はっはい」
その言葉に頷きながら、ショウマは、その背中を見送った。
そして、ショウマは、大人しく、皆の所に戻っていく。
その途中で聞こえた悲鳴。
それがどのような意味があるのか。
その夜にショウマは知る事になる。
ゼンゼロから出る陣営は
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邪兎屋
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白祇重工
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ヴィクトリア家政
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特務捜査班
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カリュドーンの子