フルコースとライダーと学園生活   作:ボルメテウスさん

174 / 366
ナンパの師

「そうか、それじゃ、2人も同じく海水浴に来ていたんだ」

 

「まぁな、それにしても、こう偶然だと凄いね」

 

「そうだな、ところで、一つ聞きたい事がある」

 

「どうしたの、二人共」

 

何やら、周囲を警戒しているように見えるが。

 

「実は、今、僕達はナンパを行っているんだ」

 

「ナンパって」

 

その言葉を聞くと、ショウマは少し呆れたように言う。

 

「そんな事をしたら、「その話、面白そうだね」うわっと!?」

 

そう、ショウマ達が岩場で隠れながら話していると、するりと入り込んできたのは、悠真だった。

 

「お前は、誰だ?」

 

「あぁ、なに、今回のショウマ君の保護者のような役割をしている浅羽悠真だよ。それよりも君達、なかなかに面白い話をしているじゃないか」

 

「面白いって、ナンパが」

 

その話題を聞いた瞬間、ショウマは嫌な予感をした。

 

「えぇ、けど」

 

「良いか、ナンパというのは――女の尻を追いかけるだけの事じゃねぇ。女を惚れさせる事こそが究極の奥義だぁ!!!」

 

「……ほぉ」

 

「確かにその通りかもしれませんね」

 

2人は納得する。

 

その様子を見ていたショウマはジト眼で見る。

 

「男を見せる時ならば、俺と一緒に行かないか」

 

「なんでだ?」

 

「ふっ、なに、俺も同じなバカなだけだからさ」

 

「・・・悠真さん」

 

バカな事を言う悠真。

 

それを見ていた明久と雄二の2人はただ単に感心していたのだ。

 

「ショウマはどうする?」

 

「えっ、いや、俺は遠慮しておくよ」(嫌な予感がするし)

 

「そうか、無理強いはしないさ」

 

「あぁ、行くぞ、明久!」「あぁ、雄二!」

 

それと共に、駆けて行く2人の後を追い掛ける。

 

そんな3人の姿を見ながら。

 

「うぅん」

 

それを止めるべきかどうか。

 

腕を組みながら、悩むショウマ。

 

「あら、ショウマ君。どうかしたんですか?」

 

「それが、悠真さんが、クラスメイトの2人をナンパの師になって、飛びだしていったんだ」

 

「・・・なるほど、昼食の買い出しに行ったので、怪しいと思いましたが」

 

そう、ショウマは、ふと、誰に話しているのか。

 

疑問に思って、振り返ると、そこにいたのは。

 

「あっ」

 

月城さんだった。

 

その笑顔はかなり怖く、どうすれば良いのか分からず、ショウマは。

 

「ショウマ君。少しお願いがあるのですが」

 

「はっはい」

 

「私は少し用事があって、離れるので、皆さんの昼食を買ってきてくれませんか?お金はここに」

 

「はっはい」

 

その言葉に頷きながら、ショウマは、その背中を見送った。

 

そして、ショウマは、大人しく、皆の所に戻っていく。

 

その途中で聞こえた悲鳴。

 

それがどのような意味があるのか。

 

その夜にショウマは知る事になる。

ゼンゼロから出る陣営は

  • 邪兎屋
  • 白祇重工
  • ヴィクトリア家政
  • 特務捜査班
  • カリュドーンの子
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。